「コメディ作品なのに哲学的なことを色々と考えさせられます」マルコヴィッチの穴 あき240さんの映画レビュー(感想・評価)
コメディ作品なのに哲学的なことを色々と考えさせられます
マルコビッチの穴
1999年公開
奇想天外な稀代のカルト映画です
コメディ作品なのに哲学的なことを色々と考えさせられます
人形使いと人形の実体はどちら?
そりゃ人形使いに決まってます
不道徳な人形劇を子供に見せたなら親から殴られるのは人形使いで人形ではありません
クレイグとマルコビッチなら実体はどちら?
クレイグ?
マルコビッチが誰かに失礼を働けば、殴られるのはマルコビッチ
クレイグは、意識だけなのだから殴られてはいない?
失礼を働いたのはそのように肉体を操り、その罰を受けたマルコビッチの肉体の痛みをクレイグは意識として受けることになる
本当に殴られたのはどちら?
まあそのようなどうでもいいことをグルグルといつまでも考えさせられる映画です
なんで7階1/2 ?
もちろん大人になりきれない大人の為のフロアのこと
モラトリアムなクレイグの居場所?
そういう意味のはず
終盤になってやっと大人になったクレイグはこのフロアから用無しになったのです
考え始めると幾らでも考えられる映画です
でもそんなどうでもいいことをいつまでも考えているようなら、モラトリアムのフロアの住人になってしまいます
タンスの後ろ側の壁にマルコビッチの穴が空いてしまうかも知れません
それでもヤッパリ考えさせられます
それほど魅力的なカルト映画です
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