「あの頃の少年たちなら」マレーナ うにたん♪(コロナが当たり前の世界)さんの映画レビュー(感想・評価)
あの頃の少年たちなら
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頭のなかは想像がつく。
下半身が中心だ。
近所のセクシーお姉さんを見るだけで高揚したのだろう。
冒頭から子どもらしい品のない会話が弾ける。
モニカベルッチのマレーナは彼らに取っては大人すぎる女性、のぞきに行ったレナートがポロリに驚くが、夫の写真を胸に抱きながら踊るのを見てショックを受ける…が、ストーキングは止まらない(笑)
マレーナは町中の男の視線を一人占めしており、レナートは気が気でない(笑)
逆に町の女性からは嫌われているが、男性女性の両方から性的な意味合いでのみ噂されていて、可哀想
ストーカーを繰り返し、レナートの妄想はエスカレートするものの、中々行動に移せない。
しかし街の噂はエスカレートし、彼女を守れないレナートは神頼みしたり、陰口叩いている女性のカバンに放尿、卑猥な事をいってる店には投石したり。自宅でもヤリたい盛りでお父さんに怒られても止められないとか盛りすぎ(笑)
ここまではこの作品はモニカベルッチをフェチ的に見つめるエロ少年物語ではないかと勘違いしていたが、第二次大戦でイタリアが降伏、皆が生きるために必死だった時代、嫉妬や妄想に狂った人々の欲望に押し流されたマレーナの姿をレナートの目で伝えた作品だった。
マレーナをリンチして町を追い出した婦人たちも終戦の興奮が覚めた一年後に夫と戻ったマレーナに最初は悪態を突くものの、マレーナにやった事に対する罪の意識が浮き出てきたのは良かった。
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