「すべて忘れて電気みたいに」リトル・ダンサー くまくまさんの映画レビュー(感想・評価)
すべて忘れて電気みたいに
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初めて見ました!何故今まで見なかったのか?と悔しくなるほど素晴らしい映画。
ビリーが怒って、悔しくて、悲しくて、どうしようもなくて踊って踊ってストリートを駆け抜けていくシーンの圧巻。マイケルと踊っていて、あ、見つかっちゃう!また、お父さんに偏見を持った目で見られる!と見ているこちらが身を縮ませたところで、もう我慢できないのだ!とばかりにお父さんの前で踊って踊って自分の全てを出すビリー。踊る彼を見て涙が溢れました。
そして、先生の元にそのまま駆けつけ「俺の息子だ、俺が面倒を見る!」と告げ、周りから揶揄られても黙々と炭鉱バスに乗り込むお父さん。それを見つけて追い縋るお兄ちゃんに「ビリーは才能がある!でもまだ11歳なんだ、夢を叶えてやりたいんだ」という姿に、またまた涙が溢れて。
お涙頂戴じゃないんです。これが心を揺さぶられるということ。セリフじゃなくて、感情がすべて映像から、ダンスから伝わってくる!
これがダンス、これぞ映画。
ビリーを取り巻く人々も、お父さん、お兄さん、お婆ちゃん、マイケル、そして、先生とそれぞれが自分の人生を生きている。ビリーの才能を見抜く先生が甘ったるい人じゃなく、タバコをスパスパ吸ってる、情熱が表に見えないおばちゃんなのも最高に良い。
何度も繰り返し見たくなる映画に出会えて最高の気分です。
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