「解らない事だらけだけどスッキリした」リトル・ダンサー Theo5さんの映画レビュー(感想・評価)
解らない事だらけだけどスッキリした
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観る前のイメージはもっとバレエに特化した熱血系な映画なのかと思っていて、
女子と混ざってバレエをやっていくなかで生まれるジェンダー問題とか、
見て見ろよなんだあいつって同級生に指差されて笑われながらそれを見返していく展開を予想してたけど一切ない。
むしろバレエじゃなくて球技のバレーでもいいのじゃないかと思うぐらい、
映画の主役はバレエだけど結構放置されがち。
主人公のビリーも才能があるっていう雰囲気は見えるんだけど、
その辺りの説明はほとんどない。
バレエに詳しい人なら感じれるのかもしれないけど、全くの素人の私は解らなかった。
バレエ以外の部分も要素がありすぎて、
それも全部見せられて放り投げっぱなしで説明なし。
感じ取ろうにもかなり難しい。
主題おいてけぼりで、色んな要素を詰め込んで説明なしで観念的すぎて、クソ映画要素もりもりなんだけど、
最後も25歳の姿で、いや間飛ばしすぎって思うんだけどエンドロールが流れたら、バレエじゃないと駄目だったと思うし、バレエ以外の要素も絶妙なバランスで支え合って立っているように思えて、凄いスッキリした気持ちになれる。
先生の娘との会話で「見せなくてもいいけど好きだよ」とか、
父親が受かったぞって大はしゃぎで町のみんなに報告しにいくのに、あんなに受かるかなあとか言ってた町の人が全然関心示さないシーンとか良すぎて脱帽。
説明しない事で説明する事に成功している映画。
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