「ビリーは生まれながらそこに相応しくない原石」リトル・ダンサー サスペンス西島さんの映画レビュー(感想・評価)
ビリーは生まれながらそこに相応しくない原石
2024年劇場鑑賞79本目 傑作 75点
年間劇場鑑賞100本を念頭に掲げて6~7年が経つが、洋画は5本くらいしか観ない中で、好評を受け鑑賞した今作はそんな当方でも非常に満足いく作品だった
今だからこそジェンダーがあーだこーだと浸透してきたのと同時に名前がつき返って内心分別されている気がしないでもないが、劇中当時は現代人では想像を優に超える周りの視線と反感があったのは容易に想像できる
同年公開の邦画、ぼくのお日さまでもそうだが、大人が枯れて子供に希望を注ぐ構図がもれなく心を持っていくから、まだその狭間にいる自分にとってはなんとも耐え難い心境で辛い
心身で向いていないことに気づいて、興味関心や向き不向きに一歩踏み出して、輪から漏れ輪に飛び込む勇気や行動力、ある種のそれなりの鈍感力や努力、真っ直ぐで応援される純朴さ、あれ?僕はここじゃないどこかだ、と随所で気づいていく洞察力など、あらゆる才能が光る彼は、生まれながらそこに相応しくない光る原石であった
近隣に住む子や毛嫌いしないバレエスクールの女の子や先生など、暖かさも顕著だった
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