リンダ リンダ リンダのレビュー・感想・評価
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時代を感じるなつかしさ
出だしがいきなりホームビデオでとったような粗い映像で高校の放送部員による記録映像風で始まる。撮影は工業高校で撮られたようだがどこにでもあるような公立高校の雰囲気がとてもなつかしかった。最近では体育館にもエアコンが入ったり改修工事が入ったりとずいぶん小ぎれいになってしまい以前のようなおもむきのある体育館はどんどん少なくなっているのではないだろうか?
軽音楽部の部室の場面でもラジカセがパイオニアだったかソニーだったかの一時期とても流行った機種だったりでかくて最近では製造されていないだろうがいい音でなってた。そのラジカセでカセットテープを再生するのだがジッタリンジンの「プレゼント」を聞こうとしてリンダリンダが間違ってかかってしまうという話になっていた。いろんな局をいれているカセットテープならではの間違いなんだけれど今ではなつかしい。そういえばMDというメディアが流行った時期もあったがMDも無くなってしまいCDに取って代わられそのCDすらサブスクに取って代わられようとしている。
映画の中で勝手にプールに入っていたり、夜中の学校に忍び込んでバンド練習をしていたり、今の時代なら管理が進んでちょっとリアリティを欠く感じだが70年代に中高時代を過ごした自分にとってはあるあるとうなずける話になっている。
何気ないカットに映画でしか表現できない空気感が表現されていて文化祭練習ってけっこうダラダラするものでそのダラダラした時間も友だちとの貴重な時間だったりするのでこの感じあるよなと思った。
ボーカルとギターがいなくなったバンドなのだけどギターはキーボードをしていた子が猛練習でギターをすることになり、ボーカルをどうしようかという話でたまたま通りかかった韓国からの留学生にボーカルを頼むことになる展開がおもしろい。日本語の会話がおぼつかない留学生だからといって対象からはずすのでないところが高校生あるあるでいいな。
ボーカルである留学生は文化祭で日韓文化交流のための展示を先生といっしょにする準備をしていたのだがバンド活動が楽しくなり文化交流の展示物に体育館でバンドやるから見に来てと大書する場面など大人目線のあるべき文化交流より日本人生徒との普通の付き合いのほうが良いよねというメッセージにも思えてあえて批判するわけではないのだろうけどけっこうパンクな映画だとも感じた。
前に見た時はビデオを借りて見たとおもうが今回映画館で見られて良かったです。
青春は尊い
機会を逃しつづけて、今回初めてみました。劇場で観られて良かった。
もー、素晴らしい。
2004年、今見れば若干ノスタルジックな感じなのも相まって、自分とは時代が大分違うけど、それでもはるかな昔の高校生時代の空気を思い出した。
ちょっとダレたりもするが、それも空気のうち。結構ぐだぐだしてたこともあったなあ。文化祭の前後の、弾むような気分のあれこれが蘇ってきました。
高校の軽音楽部の5人組ガールズバンドが内輪もめでボーカルが脱退、ギターが指の負傷で活動できず、シロウトの韓国人留学生をボーカルに据えて高校の文化祭で4人でブルーハーツをやろう、という話で、ささいな日常のエピソードしかないが、そのひとつひとつが珠玉の愛おしさ。素で付き合ってる仲間がいて、結構ゆるくて、一人一人の個性が出ていて4人の中には脇役がいない。そしてあの連帯感。青春は尊いなと思いました。
ラストの、本番に間に合わないかもなギリギリのタイミング、土砂降りの中ずぶ濡れでかけつけて、間を持たせるためにと友達が次々飛び入りで歌やパフォーマンスで繋いで(これがまた素晴らしい)温めてくれたステージで一気に「リンダリンダーー」の熱唱。
曲がこれだと乗りやすい!(覚めててすまん)体育館中が一体となり盛り上がる!
ベタだけど、ずぶ濡れ、ドブネズミみたいに美しいよ!と叫びたくなりました。
ブルーハーツは女子でもいけるじゃん、と皆さんこれで知ったかも
ソンちゃんがケッサク。特に、マツケンとのやり取りには爆笑しました。
心からの友達が出来てほんと良かった。
小出恵介、部長とか学級委員とかならこの人、30歳過ぎてもずっと高校生やってましたなあ。
皆さん若い!
文化祭、3日もやるんだ、私のころは2日間でしたわ。
そして、恵の見た夢がシュールで笑った。ダンナのオダギリが描きそうな世界でした。
大切な瞬間
色褪せない作品。
大切な瞬間が沢山散りばめられているから
何回でも観たくなる。
あの絶妙な間と空気感が心地良い。
ブルーハーツは最高だし
甲本ヒロトさんの実弟が
演奏練習をビールを飲みながら
耳を澄ませるシーンは最高。
雨の日に見るとエモさを更に感じるんだろう。
ペ・ドゥナさんは可愛いかった。
良いよね。あの適当な返事から一生懸命になる姿。
細かいニュアンスと匙加減が素晴らしい
青春群像物。
心から良い映画だと思う。
古き良き平成
小学校の遠足でのバス内でのイントロクイズで「ど~ぶね~ずみ」で曲名を当てたという長女の希望で鑑賞。(「みんなサビしかしらないんだよ」、、、そりゃそうだろ)
・(「意味あるのかな」という問いに)「意味なんかないよ」
・(中身ではなく)「とりあえず形からはいるんで」
・(何もしないでいることを曰く)「充電期間中」
こういうことを言えた時代があった、こういった口の利き方に「そんなこと言っちゃいけない」と目くじらを立てる必要のない時代があった、そんなことを想いながらの鑑賞。<掛け持ち>や<告白>、高等学校の宿直で酒を飲む教員や深夜の校舎に侵入する生徒たちに時代や時事性を感じたが、その意味では、なんといっても最後に流れた爆音の『終わらない歌』が堪らない。反社会性あるいは逸脱を象徴した楽曲が、いま聞いてみると立派な教訓として、政治的メッセージとしてはっきり意識できてまうところに、作品の芸術性とあわせて私自身の老いを感じた。
甲本先生、あいかわらず(というか昔から)いい味がでている。深夜の練習を黙認するだけで、部室に入って「がんばれ」と言ったりしない。演奏を聞いて「よかった」とか「すばらしい」とか言わない。『ある男』のような反嫌韓のための映画ではないことも含んで感動や共感や道徳を押し売りしない控えめさと併せて、当日の豪雨に重層的な意味があるところが好きだった。
素晴らしかった
前に見ていた気がしていたが初めてだ。女子高校生が軽音部でブルーハーツのコピーを文化祭で演奏する。一瞬が永遠であるかのような輝かしい青春の数日が描かれる。文化祭が3日もあって、しかも大学生のように売店を出すなど皆非常に熱心だし、彼らの高校には留学生がいる。相当高い偏差値の高校だ。
一方、オレ自身の高校と言えば田んぼの真ん中のヤンキーが高校で文化祭は1日でやる気ある者などいない。ビデオ上映会をしてなんとかやり過ごしたものだ。これが何を物語るのかと言えば、文化祭への取り組み方であるだけではなく、ありとあらゆる局面で質が高い高校ではない高校時代を過ごし、人生の黒歴史として思い出したくもない記憶となる。勉強や部活、その他活動、レベルの高い同級生に囲まれて過ごして、そのまま立派な大学に進学して、電通やソニー、講談社、朝日新聞、テレビ局や省庁などに就職する人たちだ。そんな人たちが日本を動かし、オレらみたいな者は地面にうごめいている虫くらいにしか思われないことだろう。当然だ、オレらはだらしなく生活しているからこの体たらくなのだ。
香椎由宇はカリカリしていて嫌だと思っていたら元カレの前では可愛くなる。ペ・ドゥナがとんでもなく素敵だ。ブルーハーツを聴いて涙する。香椎由宇のギターが練習中ずっと生音で、本番もそれで行くのかと思ったらちゃんと歪んだ音になっていてかっこいい。
まだスマホのない時代で今よりのんびりしている。
映画自体がバンドのような映画
何かしらのコンペティションに出るわけでもなく、プロを目指してるわけでもない。文化祭の為だけど出場しないという選択肢も余裕であった。舞台は下北沢とかじゃなくて地方。そしてボーイズではなくてガールズバンドなのでモテるためにやるというモチベもない。だから、観ている人は何かしらの結果や成果を期待するのてばなくて、画面で今起きている事に集中できる。
生徒会か何かの、文化祭の撮影の冒頭から、それがメタ視点に切り替わって本当の冒頭、横移動するカメラの長回しで女子高生(山田)が廊下を走るのを追う。
その途中途中で通り過ぎる教室の中の誰かと話す中「短気っていうか気が短いっていうか」みたいな台詞が聞こえて、クスッと笑ってしまう。劇中所々山下監督の上品なユーモアが、山下作品おなじみのW山本や、甲本雅裕、三浦誠己、ペドゥナという素晴らしい俳優のレベルの高い演技によって表現されているので、かなりの安心感がありバンドで例えたらドラムやベースのよな役割をしていたと思います。その上での前田亜希や関根史織や他の素人っぽい演技はマイナスに働くどころか妙なリアリティを感じよかったです。
もし突き指してなかったら、もし気の強い二人の片方が空気を読むタイプだったら、もしジッタリンジンのケースにブルーハーツを入れるテキトーなやつが居なかったら、もしソンちゃんが最初にあそこに現れなかったら、奇跡のような時間は生まれていなかったかもしれません。
バンドを、誰かの為や自分の利益の為にやっているわけではなく、強いて言えば音楽の力。だから夜の部室で集まっても一人ギターしたり、ケータイいじったり、耳ほじったりしてる。そんな安心な空間でソンチャンは何を感じたのか、一人部室を出て誰もいない学校敷地内を(おそらく秋の涼しい空気を感じながら)歩き一人言、一人芝居をしながら歩く。私はココで涙が溢れてきました。この後の部室での演奏を含めあのシークエンスがあればもう最後のシーンは蛇足だと思ったくらい素晴らしいと思いました。
20年ぶりに観て同じかそれ以上に良かったです。
気持ちの良い雑味
4kリマスターによる2025年再公開で初見。評判に違わぬ青春映画の佳作でした。1987年発売のリンダリンダは映画の舞台の2005年当時でもクラシック。87年に就職したマタゾウには時代感覚がバグる、携帯後スマホ以前の青春。ペドゥナも香椎由宇も出演者は皆若々しい。前夜の練習を廊下側から映したシーンが皆楽しそうでそこはかとなく嬉し可愛らしい。見に行って良かった。韓国人の留学生がメンバーに加わるが、何の軋轢も生むことなく溶け込むのも心地よい。そして香椎の夢想の誕生日、妙に力の入ったプレゼント、クレジットの原口智生にも笑えた。
公開当時は香港在住で邦画は概ね欠落しているのだが、すでに老後、機会があったら取り返していかねばと思った次第。
追記:「何も起きない日常」というレビューも見られますが、かなり色々な非日常的な仕掛けが何気なさそうに(故意に)並べられているというのがマタゾウの感想です。
にやにやが止まらない
映画館で鑑賞中、ずーーとにやにやしてた。
公開当時は、映画館で観れてなくて。DVDで観ていた映画が、この歳になって映画館で観れる喜び。にやにや。
学校に忍び込んでの練習。やる意味ないなー。にやにや。
ピエールさん。にやにや。
先輩、酒飲んでんじゃん!笑
ずーと、にやにやです。
主人公達は一生懸命なのだが、間が抜けていてモラトリアムな空気感がとても好きな作品です。当時、『大体の高校生はこんな感じだろ!』って、思ってた。
熱くて、冷めてて、ふざけて、眠くて、色々とで。
私が同世代なので、共感しまくってるだけかもしれせん。
部活映画としてもとても良くて、練習をする事をきちんと映し出して、且つ映画を観ている人がやりたくなってしまう。この点も全く抜かりがありません。
クライマックスに向けて、言語の壁を超えたやり取り。日本語→わからない。韓国語→わからない。の積み重ねの末に、言っていることは言語としては伝わっていないけど、気持ちは通じ合っていると言うシーン。良かったなー。
そこからの、何だ?と言うファンタジックな場面展開。も忘れがたいです。
俳優さんのその時の輝きを切り取れてるだけでも勝ち確定なのに、ペドゥナさんの声が良いこと。
ロックで、ガールで、抜けが良くて、良い塩梅の未熟さもあって。
ライブ場面は、観客の盛り上がり方等含めて、現在の視点では少し古い感じもしますが、ブルーハーツ再ブーム世代としては。。。無くもない!
エンディングのキレの良さは、楽曲の良さあってこそ。
映像、音楽、物語、役者、全ての要素が合わさって、限りある青春を映し出している作品だと改めて映画館で観て思いました。
あれ?
レビューはどれも高評価ばかり。リマスター版。期待して行ったにも関わらず、個人的には最後の演奏シーンはアツかったものの、全体的には「時間が経つのが遅い」「何なら時間を返してほしい」と感じた作品だった。
恐らくこの映画でどう感動したかは高校時代の過ごし方にもよるのだろう。少なくとも、高校3年間を部活と勉強に捧げた私には刺さらなかった。
バンドするならもう少し全力でしろよ、寝坊したなら忘れ物するなよ、今告白する場合かよ、そして結局何も言えないのかよ、ひたすらツッコミたくて仕方なかった。
そして、恵の夢のシーンやソンが一人でメンバー紹介してる場面など、ストーリーには不要な無駄な描写が多い!果たして必要あるのか?
やたら綺麗にまとめてあるのも気になった。遅刻したバンドがブルーハーツ演奏するだけでそんなに観客はアツくなるのか?そもそもその前の元メンバーたちの歌や演奏でなぜそんなに人が集まるのか?
私が無駄なシーンと定義したところが、高校生の彼女たちには、そしてそれを振り返る人には、キラキラしたものに感じられるのだろうか…。私が無駄をひたすらに拒み、生産性をひたすらに求める大人になってしまっただけなのだろうか…。もしそうだとしたら、少し悲しい。
後記
この映画、私が手に入れられなかった高校時代を描いてるからこそ腹が立ったのかもしれないな。大していい大学に行けなかったのに、勉強だけは死ぬほどしてた。生理が止まるまで部活をしていたのに上に行けなかった。私は死に物狂いで努力したのに結局実ってない。だからこそ、ああいうダラダラしてもなお結局成功しちゃった😉みたいな展開に苛立つのかもしれないな。いつまでも過去に縋ってる自分、情けない…。
あの3年間って誰にとっても特別なんだな
何も凄い事件もなく、血反吐吐く努力も無く、心締め付ける恋愛も無い。ただ遅刻してリンダリンダを歌うだけ。なのにラストで号泣。今もコメント書きながら涙がでそう。自分の高校時代に特別な思い出や恋愛が合ったわけではないが、あの3年間って自分の人生の特別な時期だったんだなと、実感。小生アラ還。それにしても1枚絵として完成している場面の多いこと! 特に好きなのが壁の前に4人が並んでいてまさにガールズバンド然しているところ。その中で微妙にペ・ドゥナが違う雰囲気を醸し出してるんだよね。最高でした。
冒頭の前田亜季が校舎内を歩く姿を横移動でワンカット長回しのシーンは、まるで溝口健二。
21年ぶりの再上映。4Kデジタルリマスター版。公開時は、ビデオで見てたので、劇場では初めての鑑賞。
冒頭の前田亜季が校舎内を歩く姿を横移動のワンカットの長回しは、当時見た時に、まるで溝口健二だと思った。
今回も改めて見て、このワンカットが素晴らしい。このカットで、主要人物紹介と状況を語りきる。画面内の作り込みがすごい。学園祭前のわちゃわちゃ感があたかも本当の高校に潜入したように、とてもリアルに生き生きと描かれている。
今回見て思ったのは、香椎由宇が、無茶苦茶いい。気が強くて脆くて、稀有な美少女感が素晴らしい。あえて言うならこの作品のためだけに存在している。(原田眞人の「バウンス ko GALS」の佐藤仁美にも同じように思った)。
香椎由宇に対立する丸本凛子役の三村恭代が、ラスト近くで、学園祭の楽屋でまるで「仁義なき戦い」の成田三樹夫みたいに腕組みをしている姿も「男前」でカッコいい(敵役が憎たらしいぐらい強くないと主役が映えない)。
ワンカットで撮っている練習シーンも珠玉ものだし、ラストに雨の中を走って「ドブネズミみたい」に濡れてしまうのもいい!
だけどそのままラストのライブシーンに上手く繋がらない。舞台に上がるともう制服が乾いている。泥だらけだったソンの制服も綺麗になっている。びしょびしょのまま、汚い制服のまま演奏したら、さぞ感動的だったと思う。
ライブシーンは、ちょっと山下敦弘らしくなく、演出の段取りが見えてしまっていた。
多分、まだ監督の山下敦弘も初期作品で、まだまだこなれた感じはなく、生硬なところもある。だがそれが生々しさや青春のゴツゴツ感にもなっていい効果にもなっている。(武道館設定のシーンは夢設定だけどあれはない。ほとんどどこかの劇場で武道館には見えない)
でも、だらだら感も含め、いい映画です。大好きな映画。
文化祭前日に組んだガールズバンド、本番までの3日間! オフビートな青春だからなおさら輝く二度とない日々!
文化祭前日に組んだガールズバンド。
でも、文化祭最終日のライブ本番までと3日しかない!
ヴォーカルは、突然声を掛けて決めた、日本語もままならない韓国の留学生。
時間が無いのに、いろいろ寄り道ばかりの猛練習の毎日。
果たして本番までに間に合うのか。
オフビートな演出が、メンバー4人のリアルな空気感をそのままフィルムに映し出す。
なんとも温かくて愛おしい映画。
個人的には、やっぱりソン推し。
いい加減な返事をしてばんどに参加。
いきなり告白されてカタコトな返事。
日本の小学生の女の子が友達。
本番の時間に間に合わなくて誰より先に全力疾走!…で転ぶ。
特に、ひとり、夜の体育館、無人のステージで、バンドメンバーの好きなところを一人ずつ紹介するシーン。
いきなり巻き込まれた感じで参加したバンドだったけれど、一緒にやったら本当に楽しい!という気持ちが溢れてて、めちゃくちゃ感動した。
映画の真髄!!
この作品はごくごく普通の日本の高校の文化祭の物語。しかしこの作品はその格別何か大きな出来事が起きるわけでもない物語を約2時間も映像のみで惹きつける。自分は完全に惹き込まれました。
自分自身も高校時代に文化祭でバンドをやった経験から、限られた時間での練習風景、徐々にメンバーとの演奏が上達していく高揚感、そして本番時のオーディエンスが盛り上がったときの多幸感。加えてメンバー宅での中学校の卒アルや校舎屋上での雑談、緊張しながらの家電話、、どれもこれもどうってことのない青春時代の光景ですが、まあ〜自身の記憶に突き刺さるシーンでした!
あと、どしゃ降りの雨の演出は抜群!!
私が中2の時の体育祭での経験。校長先生の閉会宣言のタイミングで雨がどしゃ降りになった。生徒たちは全員びしょ濡れ。それが皆ハイテンションにさせて、まるでライブコンサートのような閉会式になった!
なので、この作品の生徒達がぞろぞろと体育館に集まりはじめて彼女達のライブで一気に盛り上がるというクライマックスのシーンはたまらないぐらい共感出来ました!!
それら学生時代の日常や感情を観客を惹き込む映像に作り上げた山下監督は本当に上手いよな〜〜思いました。
やっぱり主人公のぺ•ドゥナの演技力は素晴らしいと思いました。彼女をヴォーカルに設定したことも大正解!
正直10代の時は好きではなかったブルーハーツですが、彼女達がブルーハーツのコピーを選択したことも大正解!!
映像だけで物語る、これぞ映画。
個人的な邦画のベスト作品の一つです!!
青春の海鮮丼やな。全部乗せや。
恋あり友情ありそして学園祭。もう最高や!
せっかくスクリーンで4Kでやるので観とくか。
ん?2Kなの?まぁしかたない。映画館の事情があるし……でも音はいい。うん。スクリーンで観ていなかったんだからそれで良し。
個人的なポイントではお盆休みにメガネを買ったので4K超えて8K通り越して月にあるアメリカ国旗が見える勢いでクリアになったので良しですわ。
改めて見直すといいね。すばらしいね。
当事者の高校生あたりだとダルかったりてんてこ舞いで上手く行かなかったりとかで後々なってから笑い話のネタのひとつにでもなったりで青春の1ページに思えるし、いい想い出のない人にしたら共感出来ないしそんなん無い無いって視野の狭い感じに観えるんやろな。
当時はTHE BLUE HEARTSを踏まないで過ごしました。TVでそう、夜ヒットかな?パフォーマンスが受け容れられなかったのでパスをしました。
時を経て歳を取ってから改めてしっかりと聴きました。
こんなにもいい歌をスルーしていた自分を情けなく思い後悔を感じましたね。
ソンちゃんがいいね。主役だからあたり前なんだけど、たたずまいもいいし表情も間も良い。
それ以外のキャラもまさに青春の1ページやね。
本番のステージもいいけど練習中の歌唱演奏も良い。
青春は学生のものではありません。幾つになっても味わう事が出来ます。
プチでいいので味わってみては?プチ青春を。
早く歌を歌うべきだ。
『スウィングガールズ』をリスペクトして、『けいおん』にリスペクトされている(?)。
従って、
演出家はどこにでもいる『ジャパニーズDNA満載の人』。
インスタントけいおんバンド♥️は良いが
僕は『放課後ティータイム』の方が良かったなぁ。
元々、みんな楽器は出来るし、歌もうまいのに下手くそにわざとミスる。
また、
どこかの国の演出家を真似てオフ・ビートを装うのは良いが、シャレが利いていない。また、登場人物が多くて相関関係を理解するのが物凄く難関。
四人の話なんだから、『けいおん』みたく親すら出てこない設定にすべきだと思った。
だって、付け焼き刃の泥縄式の文化祭のバンドの話なんでしょ。こんなうまいわけないし、早い話がいつまで文化祭やってんだ。って事かなぁ。
結局、14分くらいの映画。
まぁ、僕の高校時代って50年も前だ。
前田さんのドラムはうまいと思うが。我が『血のつながった知り合い』と我が『尊敬する司書さん』がこのグループを好きなので(?確か)評価する。
最後のオリジナル『終わらない歌を歌おう』っていい曲だ。
見所すらわからん
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何の変哲もないどーでもいい女子高生4人がバンドを組んで、
何かの大会だかイベントだかでブルーハーツの歌を歌う。
だから何?って感じのつまらん映画。
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バンドを組んで演奏するという目的があるにはあるが、内容は典型的な徘徊型。
中途半端な人間が生半可な気持ちでバンドするどーでもええ話を、
わざわざ映画で見る理由が見つけられなかった。
とにかく緊張感がなく、バンドをやるという情熱が一切感じられない。
こんな奴らに一体誰が感情移入できるのだろうか?謎。
最後、寝過ごして大雨の中を濡れながらイベント会場へ向かう。
それ何も感動しませんけど。寝過ごす程度の気持ちなんでしょうが。
それに、もっと楽器を大切にせえっての。
演奏も普通で何も感動なし。ブルーハーツの名曲が泣いてるわ。
時間を返せ、金を返せって感じ。
もし今の若い世代がこんなので感動するようならば、
日本に未来はないとまで思ってしまったわ。
他のものを投げ打って全力で頑張る姿こそが感動を呼ぶんちゃうんかの?
これ以上にない日常映画
先日秘密の森を観終わって、ペ・ドゥナに魅了されてしまった。
ずっとAmazonビデオのウォッチリストに入っていたこの映画は無料になるのを待っていたのだけど、ぺ・ドゥナが出演しているとを知り急遽407円を支払って見ることにした。
正直だいぶ期待していたのでがっかり感は否めない。
物語は起承転結も盛り上がりも全くなく、女子高生の日常をひたすら描くものだった。
どこを切っても日常でおそらく二十代の人が見るとつまらないと感じてしまうかもしれない。
こんなつまらないことがすごく楽しかったんだなあと、若かりし頃を懐かしむ歳になった者はきっとこのなんとも退屈な映画もキラキラしたものに感じたのではないだろうか?
映画としては甚だ疑問ではあるが子供たちの普通の日常が実はとても大切な日々であることを今になって感じさせてくれたこの物語を評価したいと思う。
ところで香椎由一人垢抜けすぎていたのでもう少しバランスを取る必要があったのではないだろうか?ちょっと浮きすぎなんだけど。。
意外にもツボりました。
ヒマで映画見ようとU-NEXT漁っても全然面白そうなのがなくて、まあこれかな、レビュー評価もたいして高くないけど、つまんなかったら途中でやめよう、と思いつつ消極的に見始めたら、超意外にもツボりました。たぶんコロナ下で暇つぶしに見た映画の中では一二の面白さだったかも。
下でレビューされてる
>何が起こるわけでもなく、どこの学校でもあるような話。
>高校時代は確かにこんな感じだった、と懐かしめるけど、それだけ
まさにソレでした。この方のセンスすごい。2行で全部語ってる。
で、その方は3.5だけど私は5。
こういう評価の違いってホント面白いですね。
やたら泣いたり叫んだりとか、韓国を扱うと不必要に持ち上げたり、といった、日本映画の苦手なところがなくて、ホント、ああ、こういう感じだよな、って。
主役級のひとりというだけな韓国の女優さんが、トップクレジットで主演扱いされてるけど、これは当時の韓流好きを騙すためかそういう打ち出しにして制作費を集めるためか・・・・とかちょっと思っちゃいましたけど。でも彼女も含めて、決してキレイキレイに描かなかったのがとてもよかったです。
人間関係とかにも全然結論出さないし、ドラマつくらないし、そういうホント「だから何?」的な、全然劇的じゃない、とはいえ別になにか制作者が大声で主張する感じでもない演出ぶり、そしてその中で、短時間に喜怒哀楽が入れ替わる10代のなんかヒリヒリする感じが自分にはよかったです。
最後、なんでこんなに盛り上がるの?ってところだけ、ちょっとなぁだったけど(後輩バンドへの観客の反応こそがリアル)、まあそこは映画よりも曲を楽しむことで割り切りました。つなぎで歌う歌が「風来坊」で、あとでクレジット見たらお母さんが「りりぃ」だったり、これはちょっとそういう世代には嬉しい。
超マイナーなたとえだけど、「ライナウ」のMVの、瑛人版じゃなくて明治版が好きな人は、ぜったい面白いと思います。
全22件中、1~20件目を表示
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