「愛おしくてかわいい映画!」リンダ リンダ リンダ きのこの日さんの映画レビュー(感想・評価)
愛おしくてかわいい映画!
いやー、良かった。可愛い可愛い愛おしい映画だった!
なんとも分かりやすく、あらすじ通りで期待を裏切るような展開は何一つ起きないけれど、
出ている人が全員かわいらしくて愛おしい!
青春映画とはまさにコレといった作品でした。
やー、まず、キャスティングが最高!
他の子より抜きんでて大人びてて、外の世界をしっていそうだけど気が短くてすぐ怒るちょっと扱いずらい女子高生を香椎由宇!
いやー、最近特に何も思うことなかったけど、改めてまぁ美少女。というか色気が半端ない。
たぶんこのころ19歳くらいかな?と思うんだけど、こんな子学年に一人いたなーって思った。
なんか信じられないくらい大人っぽくって、やっぱり元カレとかも先輩だったりとかしてさ。だけど結局コドモなんだよねみたいな子。
そして、ぺ・ドゥナ。このころ25歳くらいだったとか信じらへんくらいまじ高校生。
てゆうかまじ留学生。日本語おぼつかなくて、純粋で、困ると韓国語になってしまって、もう可愛いったらあらしない。
恵が適当に「次あの道通った人がボーカルでいいじゃん」的なことを言って、ソンは適当にボーカルに選ばれちゃうんだけど、初めて聞いたブルーハーツの曲に涙しちゃってそこから一生懸命練習する姿とか、なんかもういとおしい~。
恵はさ、適当にソンさんを選んだだけなのに、ソンちゃん頑張って、ほんで恵に「わたし、頑張ってもいい?」とか聞いちゃうの。。ううう。苦しいほど愛おしい!そんな人間になりたい!
関根詩織さんはベーシストですからそらもう様になってますし、そして無口という設定がぴったりで何より可愛いし、前田亜季さんはなんつうかこう、中途半端な感じがいかにもどっかの高校に居そうで素晴らしい。
そしてそしてブルーハーツ好きには何よりニクいキャスティングは、軽音部の顧問の先生。
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甲本雅裕ですよ!
キャスティングした人もニクイし、引き受けたご本人もかっちょよすぎる。
粋な奴すぐる!
そしてね、ソンちゃんに恋するマッキーっていう男の子役に松山ケンイチが!
一生懸命韓国語勉強して「サランヘヨ」とかいうのに、あっさり振られるんだけど、このころの松山ケンイチ超絶かわいい。
的な感じでチラっと恋の要素も入っているんだけども、そんなの関係なくすごく胸が熱くなって、ぎゅーっとなる映画。
わたしの高校時代は10年くらい前で、なんか、無性にあの頃に戻りたいとか思ってしまった。
そして、あのころをもっと、もっと、ずっと、ちゃんと、大切にすればよかったと思った。
誰だってわかってるけど人生は一回しかない。
誰だってわかってるのに人は人生を大切にできない。
今日という日は二度と来ないとみんな口をそろえるけれど、それを本当に分かっている人は少ない。
すごくすごくさわやかな青春映画。
子供が見たら、きっと憧れる。あんな高校生になりたいと。
そして大人が見たら、きゅっと胸が切なくなる。
ペ・ドゥナの歌声もすごく素敵だったし(片言な日本語の歌詞が逆にすごく魅力的!)、時間稼ぎのために歌う、湯川潮音さんや山崎優子さんの歌声も心に響く素晴らしい歌声だったし、音楽的にも素晴らしい映画だと思います。
エンディングテーマは終わらない歌。
最高でしょう!
なんかあれかなー、ウォーターボーイズとかスウィングガールズとかそういうのに通じるものがあるのかもしれない。個人的にはバンド好きなのでこれが一番ぐーっときましたね!
誰も不幸にならない幸せすかっと映画です!
2時間弱、楽しく見れる感じの作品だと思います!
あ、ただね、好きな人に告る予定だった響子が「言えなかった」といったときに微笑む香椎由宇の表情はやばかったです。うぉーってなる感じなんでみてください。すてき演技賞です。
やーなんかこれぞ映画というか、二時間をうまく、そして決してなんかのドラマのスペシャル二時間版みたいな感じじゃなく、さわやかにきれいにまとめてくれた映画な感じがします。
道を進んだら青空!若いうちになんでもやっとけ!
若い力は止めらんねー!止まった時にとまりゃあいいっしょ!
みたいな映画でした。