「素晴らしかった」リンダ リンダ リンダ 吉泉知彦さんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしかった
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前に見ていた気がしていたが初めてだ。女子高校生が軽音部でブルーハーツのコピーを文化祭で演奏する。一瞬が永遠であるかのような輝かしい青春の数日が描かれる。文化祭が3日もあって、しかも大学生のように売店を出すなど皆非常に熱心だし、彼らの高校には留学生がいる。相当高い偏差値の高校だ。
一方、オレ自身の高校と言えば田んぼの真ん中のヤンキーが高校で文化祭は1日でやる気ある者などいない。ビデオ上映会をしてなんとかやり過ごしたものだ。これが何を物語るのかと言えば、文化祭への取り組み方であるだけではなく、ありとあらゆる局面で質が高い高校ではない高校時代を過ごし、人生の黒歴史として思い出したくもない記憶となる。勉強や部活、その他活動、レベルの高い同級生に囲まれて過ごして、そのまま立派な大学に進学して、電通やソニー、講談社、朝日新聞、テレビ局や省庁などに就職する人たちだ。そんな人たちが日本を動かし、オレらみたいな者は地面にうごめいている虫くらいにしか思われないことだろう。当然だ、オレらはだらしなく生活しているからこの体たらくなのだ。
香椎由宇はカリカリしていて嫌だと思っていたら元カレの前では可愛くなる。ペ・ドゥナがとんでもなく素敵だ。ブルーハーツを聴いて涙する。香椎由宇のギターが練習中ずっと生音で、本番もそれで行くのかと思ったらちゃんと歪んだ音になっていてかっこいい。
まだスマホのない時代で今よりのんびりしている。
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