海辺の家のレビュー・感想・評価
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勝手な両親、子供は気の毒
個人的には高評価が思い切り外れた映画でしたので愚痴レビューになります。
まず最初、海に向って立ち〇ョンするなんてブラック・コメディかと思った。
クビと言われ腹いせなのか会社の模型を叩き潰す爽快感は見てて良かったけど、それで退職金は出ないかな。まぁ貢献してたわけだしいいとしよう!
帰宅中に体調急変...確執ある息子を強引に誘い、海辺で一緒に過ごすことを決める。病気をいつ伝えるのか注視しながら観ていましたが、それ以外は特に普通の会話で前半は面白みがありません。
ところが話が進んでいっても共感できる場面や、心を揺さぶるシーンなんて全然ありません。一生懸命に家を建て直す姿や、息子がなんとか手伝うようになったり、元妻も以前と違う元夫の姿に好感持ったりしますが、まだ余命を知らない状況ですから私なんか「息子を素直にしてくれたから態度変えてるのでは」と怒りや悲しみが出ましたね。他力じゃん。都合いい…こうまでしないと寄り添う気が起きないもんですかね。
意味合いは違うかもしれませんが主人公は「もう来なくてもいい」と言ってたしね。
第一、息子はちょっと一緒に居たくらいで立ち直れる状態でしたか? (依存性含め)ジャケのように熱く語ったくらいで良くなったら医者は要りませんよ。ただでさえ離婚して何年も苦悩してるのに! さらに新しい旦那さん立場ないじゃん!仕事に行って自分は暇だから息子が気になり口実がてら海辺に来てたのかね。この奥さん、他の子供も大きくなったらどう思うかなぁ。事情が薄い。
ひょっとしたら途中で元妻は病を気付いてたかもしれませんが・・・。
勝手な両親で気の毒な息子としか思えない。グレて当然だね。結局は都合よく子供を活用してる。家作りは両親の反省の集大成ってことなら少し納得しますけど。。。
途中、歳の差「性交渉」の場面があったり感動ゼロへまっしぐら!
最初から余命を知ってたら有り得る話かなと思いますが、クビになり時間ができてしまったから家を建て直す...他の人から見ればそれだけの認識で、寄り添う気になるかなぁ・・・終盤、息子に病気のこと話してからの流れだけは良かった。
ラスト息子の決断は当然ですよ。そう考えるしかないもん。素晴らしい! 住めるわけないじゃん。
ストーリー的に「今はこういう人間関係が多いんだよ」と複雑になった世の中を伝えたかったのかな。少数派レビューでしょうが、そう思うしか観た価値は見い出せなかったです。
命の尊さ、家族の絆、人との触れ合い支えあいを描きたかったんでしょうが、至るところで都合いい展開なので違和感ありました。
父と子が目的を重ねて・・・
「海辺の家」を作る。主人公が描いていたその夢は、それぞれの登場人物、そして主人公本人でさえも、色々な違う意味を持ち出す。
家作りという1つの目的、作業の時間を共にすることで、その想いや意味を共有し、重ねあわせていく。
いままで決して重なり合わなかった心のふれあいが感動をうみます。
美しく静かに最後の時が流れる
総合:80点
ストーリー: 80
キャスト: 75
演出: 85
ビジュアル: 80
音楽: 80
犬と共に寝ていた親父が起き抜けに海に向かって立ち小便するし、飼い犬も負けじと隣の家の車に小便するしで、最初はコメディ映画なのかと思った。いかれたパンク化粧の少年も登場するし、どう見ても真面目な雰囲気がなかった。
だがすぐにそれは一変し、家族模様の話になりそれぞれの人生や人間関係が明らかにされ解きほぐされてくる。人間この先がないとわかれば今までと価値観が完璧に変わり、過去のしがらみを捨て素直な気持ちになれる。遣り残したこと、後悔していること、間違っていたこと、それらが一度に押し寄せる。残された短い時間の中ではためらっている時間などない。せめて今からは悔いの残らない人生の終わりを迎えられるようにしたい。
途中途中ではコミカルな場面が散りばめられ、ちょっと激しいやりとりもある。だが美しい海辺の住宅地を背景にして、時には悲しみを含んだ音楽と共に時には波とカモメの鳴き声と共にゆったりと時間が流れて行き昇華していく。映画の最初の雰囲気とは正反対のその静かで穏やかな雰囲気の中で、登場する人々の感情と思いが一つの家に残された。
深刻になりすぎず、美しくだけ描こうとするのではなく、それでも最後にはみんなの想いを綺麗にまとめた。物語も雰囲気も良かった。
物悲しさと寂しさと美しさを併せ持つ「Both Sides Now」を流しながら、夕暮れにかすむ海を背景にしてかつて結婚していた二人が踊り、それを見守る長男がいる場面が最も秀逸。それはかつて生まれた長男の子守唄にしていた家族の想い出の曲であり、作りたかったのに作り上げることが出来なかった理想的な家族像の姿だった。
このBoth Sides Nowは映画のサントラ未収録ですが、Joni Mitchellの2000年発売のアルバム 「Both Sides Now」に入っているようです。原版は1960年代の発売ですが、映画で使用された曲は美しく感傷的なサクソフォンが入った新録音で、場面と共にこのバージョンも実に素晴らしい。
人は皆、死に直面して素直になれる
人は死に直面して初めて素直になって、変わることができる。
主人公演じるケビン・クラインは脳腫瘍で余命幾ばくもないとないと知り、別れた妻に素直にいまだ想いがあること、後悔している事を告白、息子と家を作り、その家を自分だと思ってもらう事で自分の人生を締めくくろうとします。
その姿勢に反抗していた息子や、最初は毛嫌いしていた元妻、彼を変人扱いしていた近所の人々も、やがて段々と彼を通じて和となり、家造りというイベントでその周辺に完全なる調和をもたらします。
自分もこのとしになって、考えるのだが、もう半分は折り返した。
人生の最後に何かを成し遂げたいという気持ちは痛いほどわかる。
しかもいきなり、勤務先を解雇されたりしたら、余命4カ月ってわかったら、もう夢を実現させるしかないって思っちゃうよ。
んで、選んだ道は息子と新しく家を建てる事。
別れた元妻に引き取られた息子はグレて薬はやるは、売春はやるは顔中ピアスだらけの超今どきのバカ息子。
なんとかして引きずり出し、夏休みに自分と一緒に家を建てさせる。やっぱり男同士ってなんか行動でしかわかりあえないのかも。
最後はすこし、涙がでた。
結構あり物のストーリー。
原題が「Life as a house」なのです。
ぜんぜん邦題の「海辺の家」って違うんですが・・・・。
家を通しての人生ってかんじでしょうか。
SWでデビューする前の、ダースベーダーを演じたヘイデン・クリステンセンが出てるって聞いて観たのですが隠れた名作でしたね。
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