「発想の勝利」グッバイ、レーニン! ガクさんの映画レビュー(感想・評価)
発想の勝利
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舞台は冷戦時の東ドイツ。西ドイツに亡命した夫を追うことができず、子供二人と東ドイツに残った女は、息子がデモに参加して憲兵に捕まったところを目撃したショックから意識をなくし長期入院。その間にベルリンの壁が崩れ、東西ドイツが統一。再びショックを受けると死ぬと医師に宣告されている母を家に引き取った息子は、部屋の中を昔のままにし、テレビもビデオを駆使して古い情報を流すなど、現状を知られないよう奮闘。やがて、窓の外にコカ・コーラの横断幕を見つけた母。次第に色々なことが母に漏れていくが、最後まで息子は軟着陸を目指し、母も息子に付き合い、幸せそうに息を引き取る。
一夜にして生きていく環境が変わる様を、家族のドラマを通じて丁寧に面白く、そして切なく描いている。
息子の恋人役の女優が印象に残る。
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