「ベルリンの壁崩壊」グッバイ、レーニン! ジャーニーさんの映画レビュー(感想・評価)
ベルリンの壁崩壊
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ベルリンの壁崩壊はそんなに大昔のことではないんだと改めて思ってしまった。
歴史的瞬間をテレビで観ていたはずなのに、心に響いていなかったなんて…残念である。
子供の頃のアレックスとお姉ちゃんがとにかく可愛らしい。
父親が家を出た後の母親に抱きつくシーンは胸が熱くなる。
お姉ちゃんはケバい風貌になったけど、アレックスは素直な青年に。
ソ連から来ていたララ。とても可愛らしい。当時の東ドイツとソ連の結びつきの強さを感じる。
周りの人達がとにかく温かいのだ。
アレックスの同僚(笑える)、お姉ちゃんの彼氏、ご近所さんも、みんなアレックスの「嘘」になんだかんだ協力してくれる。
想像するだけでも面白いのだが、必死に「東」のピクルスの空き瓶を探したり、大量の瓶を並べ中身を手慣れた感じで移し替えたり、わざわざフェイクニュースを収録したりと、悲喜交々のシーンが楽しめる。
ベルリンの壁崩壊でどんな風に生活が変わったのか。
東西の格差が随所に描かれていて興味深い。
余談(2022春)…
現在のロシアでは国がかりで国民に「嘘」をついているらしい。国民をも欺くロシアという国(ていうか、プーチンだが)に対しては震えるほど怒りを感じる。
ロシア、嘘と聞いてこの作品を思い浮かべる人も少なくないのではないかな。この作品は切ないコメディではあるけれど。
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