「船長と訓練生の絆」白い嵐 Gustav (グスタフ)さんの映画レビュー(感想・評価)
船長と訓練生の絆
1961年の訓練用帆船の海難事故の実話映画化。船長の厳しくも温かい教育と、航海士として鍛えられる覚悟をもつ少年たちの師弟関係の絆の強さが、自然の猛威と対決する教育映画。ただ高校を卒業したばかりの少年たちが、十分な実地訓練なしで大航海に挑むことに疑問が残る。若い時に貴重な経験を得られる目的は、リスクを承知した親たちと子供の結び付きで描かれているが、結果大事故になってしまった時の思いは複雑である。この問題提起がこの映画の美点である。ラスト、ひとりの生徒が、責任のすべてを受け入れる船長に”同じ悲しみを分けて下さい”と語り掛け、絆が本物であったことが分かる。
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