死霊のえじきのレビュー・感想・評価
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「そうだ、スプラッターを観よう」いの一番で思いついたのがコレ。
前回の『下妻物語』のレビューが超々駄文になってしまった反省を踏まえて、割とコンパクトにまとまるように意識して書いてみました。(コンパクトにするとは言っていない)
バブルイケイケの時代に全盛期を迎えたスプラッタームービー。
その中でも、ひときわ印象の強い本作を再鑑賞することに決めました。バブル懐かしぇ。
ジョージ・A・ロメロの手による『ゾンビ三部作』三本目の本作。
後の『ランド・オブ・ザ・デッド』『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』『サバイバル・オブ・ザ・デッド』はカウントされていないのかな?
『ランド・オブ・ザ・デッド』以外は未見なので、テイストがわからないんですが。
その『ランド・オブ・ザ・デッド』は、正統な後継映画かというと“ゾンビサーガ”の枠からはみ出していると、正直に感じたのね。観たかったのはコレジャナイと思ったです。
荒廃しているとは言え、政府が機能している街が舞台だとか。ゾンビにも理性あるだとか。ソレジャナイ!
他界される直前に“最後のゾンビ映画”として企画されていた『トワイライト・オブ・ザ・デッド』は公開されるのかな?現時点では、2023年末にプエルトリコで制作がスタートする予定という情報しかないんだけれど。
色々と調べていると、面白い記述に出会ったです。「ジョージ・A・ロメロ財団」なるものがあるそうですね。スピード・ワゴンみたいで、かっちょえぇ。
おっと、お話のレビューでした。
この本作も『ゾンビ』の続編としては物足りなかったです。
『ゾンビ』は、まさに奇跡の映画だと思うので、それを求めちゃ酷なんですが。
舞台が廃棄された軍施設内限定のお話だったので、もうひとつ世紀末感に欠けていたと映ったんですね。
冒頭には荒廃した街の描写もあったんですが、それもあまり効いていないように思えて。
この映画って、あくまでもポテチとコーラ片手に「ヒャッハ~!」ってな感じでゴア描写を楽しむための作品という位置づけであると思ってるの。
だって、同時期にはビデオ作品とは言え、あの『ギニーピッグ』シリーズがウケてた時代。
私も2は観ましたが、あれはマジでアカンやつや!ガク((( ;゚Д゚)))ブル
悪趣味の極みなんですが、本作は、そんな「こんなのありえねぇー(笑)」人体破壊描写を密かに、ガク((( ;゚Д゚)))ブルして楽しみながら、ポテチとコーラ片手に観るべき映画だったと思うの。
噛まれてゾンビ化していく仲間を苦渋の決断で撃ち殺すとか、そういう悲しいドラマは一切ないの。
噛まれた人はそのまんま。ことごとくゾンビの餌になっていくだけなの。「肉の宝石箱やー!」とか「残さず美味しくいただきました」的な。まさに死霊(ゾンビ)のえじき状態。
そんな中でも新たなアイデアとして、ゾンビを飼い慣らす博士が出てきたあたりは面白かったです。
ゾンビ(バブ)の博士との心?の交流劇?だとか。博士を殺された復讐劇だとか。そこは大変よかったです。一瞬ですが『ゾンビ』の劇判が使われていたところでニヤリとさせられました。
そして、本作は明らかに人間同士側の敵がいたのね。憎っくき指揮官・ローズ!こいつがムカつくの何の!←死亡フラグ
バブが、博士を惨殺したローズを間接的にとはいえ屠るシーンでザマぁ(*゚▽゚*)ってなったです。
臓物撒き散らして、胴体真っ二つにされるとか、悪趣味なカタルシス全開。(ゾンビどんだけ握力強いねん。花山かよ・笑)
Tボーン生肉はともかく、生ホルモンはエグいよガク((( ;゚Д゚)))ブル
エキストラの?ゾンビさんたちが、あまりにも美味しそうに食べていたので、あの肉が何だったのかを調べてみました。
ゾンビ映画では一般的に“食べやすいように”(笑)バーベキューソースで味付けしたハムが用いられているようです。あまり意外じゃなかったよ…まんまだよ…
ですが、ソースに含まれるビネガーが特殊メイクのマスクを溶かしてしまうので、ソースは無しの方向になった経緯があるらしいです(笑) 食べにくぇ。
本作最大の?。果たしてあのラストをどう解釈するのか?って話です。
無事にヘリを飛ばして孤島の楽園に辿り着いたハッピーエンドだったのか。はたまた、やはりヘリから出てきたゾンビに襲われて、ジ・エンドだったのかが?でした。
アホの私は、てっきりあのヘリが『ゾンビ』のラストでピーターとフランが乗って逃げたのと関係あるんかなーとか思ってたわけです。ありえねぇ。
観直してみた感想としては、やはりポテチとコーラは必須かと思い。
そんな。そんな悪趣味な映画です。悪趣味な見方してるのは、私だけかもしれませんが。
ポテチ食べてぇ。
まさか映画館で観ることができる日が来るとは!
・ゾンビを飼いならす展開→『ゾンビーノ(2006)』その他
・噛まれた腕を切り落とす→『ワールドウォーZ(2003)』その他
後世のゾンビ映画に影響を与え続けたロメロ・ゾンビ作品。登場するのはヒロインであるサラ(カーディル)、ヘリ操縦士、無線技士、フランケンスタインと呼ばれるマッド・サイエンティストたち数人の科学者グループと、ローズ大尉(ピラトー)を中心とする軍人たちだ。彼らはゾンビが巣食っている地下の一角で生き延びていたが、フランケンの奇妙な研究を発見し、意見を異にしていた。
フランケンが生かしておいた従順なバブというゾンビは若干知性も残っていたが、所詮は多くのゾンビたちと同じ。ローズによりフランケンが殺されたことにより、対立は激しさを増し、両グループとも地上のヘリへと逃れようとするのだ。ここでの最も強烈なシーンは巨大エレベータに乗って夥しいゾンビがやってくるところだ。
ゾンビを科学的に解明しようとする講義の場面も面白いし、特殊メイクのトム・サヴィーニの職人芸が光る作品であり、指や腕を食いちぎられるシーンも、内臓がぽろぽろと落ちてゆくシーンなどは本当におぞましい。そんな危機的状況下でも生きた人間同士の熾烈な戦い。元軍人だったらしいバブがローズを射殺するシーンも皮肉をいっぱい込めてある。この銃を撃つゾンビなんてのは21世紀のゾンビ映画の原型となるところかもしれない。ロメロ自身の『ランド・オブ・ザ・デッド(2005)』でもマシンガンを持つゾンビが登場する。
※ロメロ三部作
ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド
ゾンビ
死霊のえじき
正統派として清く正しく残酷スプラッターかつ考えさせられる作品です♪
高田馬場の「早稲田松竹」で「ジョージ・A・ロメロ監督特集」をやっていて、「ゾンビ」との二本立てと言う事で観賞しました。
で、感想はと言うと、良いね。
面白い♪
ゾンビ映画の大御所、ゾンビ映画界の手塚治虫ことw ジョージ・A・ロメロ監督の正統派「~オブ・ザ・デッド」系作品 第三弾で前作の「ゾンビ」よりも格段にパワーアップしているが、話の芯はブレてないし、いろんな要素が加わっていて観飽きない。
深い作品です♪
今から34年前の作品で当時劇場で観賞しているので映画館で観るのは2回目。
ストーリーも大体覚えていたけど、当時は「キモいなぁ グロいなぁ 怖いなぁ」ぐらいにしか思っていなかったんですが今観るといろんな発見が有り。
ストーリーは真っ当なゾンビ映画ですが、そこにいろんな人間模様を浮かび立たせてる。
ジョージ・A・ロメロ監督のゾンビ作品はあくまでもゾンビはきっかけてあるが、根本にあるのは人間のエゴや倫理の対立。
なのでドラマ性が高いんですよね。
それでいてグチョゲチョのスプラッター感もパワーアップで同日に二本立てで観たゾンビよりも遥かにエグい描写がすんごい。
眼ん玉の白い部分や内臓ゲチョゲチョでエグいエグい♪
これ、前作のゾンビよりもかなりパワーアップしていて、当時の広告やCMでも残酷スプラッターの部分だけを強調して宣伝してたのを思い出しました。
これを当時観た時は結構ショックだったのと、このエグいスプラッターを観たさに観に行ったっけw
だから、この物語の描き出す人間性の構造をキチンと理解してなかったので、改めて観れて良かったかなと。
ラストも良いんですよね。主人公のサラが目が覚めると南の島の海岸で寝ていて、そこに共に脱出した仲間が釣りをしたりしていて遊んでいる。
脱出が成功したのか、もしくは今までの事は夢だったのかが曖昧ではあるんですが、オープニングのサラが壁から大量のゾンビの手に襲われる事を伏線的に考えると哲学的であるんですよね。
また、ゾンビのバブも良い味出してる♪
敬礼する所なんてポスターでも使用されてますが、コミカルかつシニカルで良いんですよね。
サラの恋人のミゲルはもう"何してくれんねん!"とばかりにいらん事をしてくれますw
ゾンビ映画って、その後になると走ったり喋ったりジャンプしたり働いたりとバリエーションが増えすぎて、もう"ゾンビとはなんぞや?"みたいになって、何がなんだかな~みたいになってますが、個人的にはゆっくり歩いて、ユラ~ッと人間を襲うぐらいが良いんではないかと。
ゾンビ映画って今までに製作されたのは大小合わせたら累計1,000本以上あるらしいんですが、自分の中では走ったり喋ったりしないクラシックゾンビ作品の中ではかなりの部類かと。
ジャンルがジャンルなので、あまりお勧めは出来ませんがw お好きな方で未観の方は機会があれば是非♪
ゾンビ三部作完結!
「ナイトオブザリビングデッド」「ゾンビ」の完結編みたいなもの。
ゾンビのバブと気狂い博士との友情、すっごい意地悪な兵士ローズ大佐、ラストの兵士大虐殺。でも本編はとても静か、なので飽きてしまう人もいるだろう。
最後、地下シェルターから脱出した主人公たちが島で暮らしているというラストシーンがこの映画の好きなところ。
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