親切なクムジャさんのレビュー・感想・評価
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面白くなるまでに時間がかかるスロースタートな映画
序盤は時系列がコロコロ変わり、登場人物も多く相関図が分かりづらくて混乱した。さらにテンポも悪く中盤までは退屈。全体像が見えてきたのが終盤で面白くなるまでに時間がかかるスロースタートな映画だった。
演出面は音楽と人物を舐め回すようなカットが多くてくどい。オシャレな感じを出してる感が苦手かも。単純に韓国映画特有のゴリゴリの復讐系を期待してたから自分には合わないなー。
最後の処刑シーン、被害者たちでゾロゾロ殺しに行くのはシュールで面白い。警官がナイフの使い方教えたり、順番待ち中に身代金の話をしたりリアルに感じた。緊迫感あるシーンなのにコントっぽく見える。シリアスとコメディの絶妙なライン。
パクチャヌク、えげつない。
異次元だよ、この人。
悲劇の極冠だと思う
あのラストシーン、誰が思い付くよ。
周りを真っ白にしていく中で、
クムジャさんだけが白くなれず、
むしろ漆黒に染まってしまって、
もう手の打ちようがないのよな…。
けれども周りはそんな彼女を天使のように
見ているという。
こんな皮肉あるんかいな。
あと、心臓が悪いお母さん。
なに彼女の顔。もう最高だったんですが。
笑ってしまうくらい、怖かったよ。
韓国映画って音楽もいいのよなあ…。
あの曲が流れるだけで、作品のクオリティを上げるというか、高貴なものとさえ思えてくるのよ。
あと演出というのか、カメラ割というのか。
すべてに凝っていて、ワンシーンワンシーンが
贅沢なんですよ。
もうパクチャヌクだいすき。
また絶対映画作ってほしい。
なんだろう。
魅力的な人物作りがうまいのか、
それとも飽きさせない展開がうまいのか。
わからんな、全てが魅力だな。
余計に語らないのも、また良いのよ。
いや、にしても…
クムジャさんの魂は救われなかったか…。
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