劇場公開日 2006年8月26日

「オリジナルを!」キンキーブーツ(2005) くまのさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0オリジナルを!

2015年4月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

興奮

幸せ

TVのバラエティー番組を見ていた時に話に上がったキンキーブーツに興味が湧いて観てみました。
自信のない息子が突然会社を継ぐ事になるのですが経営難で継いですぐに職人15人を解雇することに。心は痛みながらもどうしたらいいのか分からずにいた所、首を切ろうとした職人の1人から「あなたは゛どうすればいい?゛ばかり」「自分で考えなさい」と指摘され、他人任せでいた自分に気付く。
そこからの目覚めが素晴らしい!
元々とても純粋で素直で優しい一所懸命な青年なのだと思いました。驚きはするものの偏見のない物の見方、取り組む姿勢が清々しくて格好いい。心があらわれました。
作中では「女は男のどこに惹かれると思う?」というのがありましたが、女性的な部分=思いやりだと言っていました。強く思いやりのあるドラッグクイーンのローラがとても素敵で、思いやりについて考えさせられました。
女装、はっきりしない性別、物つくりという…三点に共通するのは、芯の通った自分。偏見や嫌な事を言われたら傷つくのは当たり前で、だけども傷ついたとしても、自分の大切にするものや考えを見失わずにいたいですね。
良かったです!自分を一喝したい時にオススメな映画!

くまの