私の頭の中の消しゴムのレビュー・感想・評価
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最後のファミマのシーン、ドライブ
いつも泣けてしまいます。
「子供の頃から大人だった。」と言い切り、
母親のことを認めず許そうとしないチョルス。
スジンは、言います。
「許すということは、一つの部屋を空けることよ。」と。
スジンのおかげで母を許せたチョルス。
家を建てる計画もある幸せいっぱいの二人。
残酷なことに病名が告げられます。
弁当を見て不審に思い病院に行き主治医から、
スジンの病名を告げられたチョルス。
聞くや否や主治医に殴りかかります。
今回初めて気づきましたが、
主治医の近くの棚に奥様の写真が飾ってありました。
医者自身でさえ辛すぎる病気。
病名を聞いてチョルスには言わず一人で抱え込むスジン。
チョルスに別れて。と言いますが、
別れる筈のないチョルス。
スジンの病名が父や家族にも知られ、
世話を引き受けようと申し出る父に、
チョルスは自分が見る、と言いますが、
チョルスの留守に突然記憶が戻ったスジン。
貴重なその時にしたのは、
チョルスへの別れの手紙。
探しようの無いチョルスの元へスジンからの手紙。
差し出し住所を目がけて喜び勇んで駆けつけます。
会えたスジンは、チョルスを忘れていました。
膝から落ちたスケッチブックをめくると、
チョルスの素描がありました。
日を追うごとにタッチが荒くなっていることに愕然とするチョルス。
もう残された時間は無い、と気づきます。
ファミマに行くと、
主治医、大工のおじさん、スジンの妹と両親、
チョルスの母親、懐かしい顔ぶれ。
思い立ってドライブする二人。
やっとチョルスのことを思い出したのか、抱きしめようとするスジン。
何回観たかわからないぐらい観ました。
父 「お父さんはお前の部下だから。」
スジン「お父さんは私のクリスマス🎄🤶🧑🎄」
こんな無邪気な会話をしていた仲良し父娘。
スジンが作ったスーツ着て試験会場に行き見事合格したチョルス。母との確執も解けたのに、
さあ、これからという時に。
涙
「愛の不時着」をみて韓国の作品が気になって見始めた。とにかく泣ける。なんともやるせない。くぅぅ...
二人の最初の出会いはなかなか映画チックで、車のドアがないまま道路を走るなどなど...現実ではなかなかありえない出会いだったけれど、お酒の席のシーンでテーブルの下で手を繋いでいた辺りからは、運命的なものをお互い最初から感じていたのかな?と思い、また「運命」という言葉で片付けてしまった。
二人が幸せになっていくにつれて、同時に病気がじわじわと迫ってくる感じがなんとももうやるせなくて、苦しかった。
恋人のどちらかが病気になる映画やドラマってほとんどの場合、病気になるのは女性な気がするのは気のせいだろうか?恋愛話を入れているとその方が胸キュンしやすいのか、女性をターゲットにしているから?社会的に「男性が守る」みたいな潜在意識があるから?あ、「ツレが鬱になりまして」とかは逆だけど、他にあまり思い浮かばない。この間見た「君の瞳が問いかけてる」もそうだったし、割合的に多いのはなぜだろうか。男性が病気になる方だと恋愛映画が成立しないのか...色々思う。
これから韓国の作品にしばらくハマりそう。
【”許しとは心の一部屋を空ける事” 啼泣必死の作品。】
◆感想<Caution 内容に触れています。>
- 冒頭の、駆け落ちする筈だった相手が現れず、荒んだ姿の社長令嬢スジン(ソン・イェジン)と作業者風の男、チョルス(チョン・ウソン)の”コーラ”の出会いが印象的だ。
そしてこのシーンが中盤、後半に効果的に使われる。-
前半は、二人があっという間に恋仲になり、夫婦になる幸せなシーン満載。
だが、スジンの病(若年性アルツハイマー)が進行していく後半は、観ていて辛い。
そして、スジンを懸命に支えようとするチョルスの姿が切ない。
取り分け、スジンが且つての不倫相手(で、駆け落ち現場に来なかったソ・ヨンミン室長)をチョルスと間違えてしまう場面。(間違いに気づかない・・)
そして、実に切ない表情を浮かべながらも、笑顔で”そうだよ・・”と答えるチョルスの表情・・。
更に、”このままではチョルスを不幸にしてしまう・・”と思ったスジンが姿を消した後にチョルスが見つけた手紙に書かれていた言葉。
”ごめんなさい・・。本当にごめんなさい。
一度も愛してると言ってくれなかったけれど、私を愛してることは分かっている。だから、我儘を許してね・・。”
もう、涙を堪えるのは無理である・・。
そして、奇跡のように美しい二人のラストの幸せそうなシーン。
<今作は、“家人”の強い希望で鑑賞した。当時は恋愛映画が苦手であった私はじぶしぶ付いて行った記憶がある。
だが、客電が灯ったら大泣きしているのは私の方で、かなり恥ずかしかった作品でもある。>
<2005年11月2日 劇場にて鑑賞>
切ない
同じような設定で、同じような展開のストーリーはよくあるが、ここまで感動したのは初めて
畳み掛けるように病気が進行していく様子と、それを受け止めようとするチョルスの姿に、涙が出ました
消しゴムでも消えないもの
若年性アルツハイマーの話ですが、それよりは愛を知らない男が本当の愛を知る物語という方が強いかな。
愛、家族、人間関係でトラウマを抱えた人におすすめ。
人生変えるとは言わないけど、心に残るセリフがあるはず。
本題に入るまでが長い…!ですが、主人公ふたりのキャラクターや出会いが丁寧にかかれていると捉えることも出来るかな?
いかにも韓国!って感じの恋人同士が浮かれてる映像多し!ですが、その分だけ病気によって引き起こされる悲劇が辛くなりました。
昔の恋人と間違われるのは辛さを実感がするシーンでした。主人公の本当に自分を愛してるのか?と苦悩するのを見て支える事は並大抵の事じゃないのが分かりました。
また、家族の愛を知らない人は知らない人同士より、家族の愛を知ってる人と一緒になる方が幸せなんだなと感じました。
チョルスを捨てた母親の話で、ふたりが喧嘩になった際にソジンが話した言葉がよかったです。
「心にひとつ部屋を空けておくといい。憎しみはそこに入れておいたら外で人を憎まずに済む」だったかな…?
その言葉でチョルスは辛い過去を克服し、病気が分かり自暴自棄になったスジンを助けたのは、その時の言葉だったのも素敵でした。
人を助けた自分の言葉が自分を助けるって、より心に入って来ると思いました。
チョルスの仕事に対する姿勢やワイルドなキャラ、そして何より顔がカッコイイ!
人生何があるか分からないからと結婚を拒否してた男が本当の愛を知るストーリーは定番だけど、胸が熱くなりますね。
当たり前の幸せを大切にしようと思えた映画でした。
<ノーカット 字幕>
切ない
気になっていた作品で観てみました。
一言で言うととても切ない作品です。
記憶を失っていって、昔の恋人の名前を呼んでしまうシーンは観ていて胸が苦しくなりました。
二人の絆が強く感じられるシーンが多々あり、とても感動しました。
観なければもったいない作品です。
不治の病系恋愛物ど真ん中
王道。
古くて臭い話。けどそれが良い。
ただ、アルツハイマーを扱うにしては話が綺麗すぎる。
痴呆で迷惑をかける前に自ら姿を消して、介護施設にも入って準備も万全、
見目形も美しいままで、そもそもが近いうちにこの世からいなくなる。
そういう相手なら、アルツハイマーを患っていようが問答無用で「愛してる」といえる。
消えゆく花火を愛でることは誰でもできると思う。
愛というモノが試されるとしたら、
それはもっと醜い現実に直面したときではなかろうか。
愛するが故に涙が止まらない
傑作でした。最期は観て涙が止まらなかった。恋人たちの出会い、そして残酷な運命を美しく描いています。多分、女性が見ると号泣すると思います。男の自分は胸が痛くなります。つまらないことですが特にヒロインの指の綺麗な事が印象深かった(別に指フェチではない)よくある各国の映画っちゃあ映画なのだがソン・イェジンの演技が素晴らしくついつい映画に引き込まれてしまった。悲しくて胸が痛くなるラブストリーは韓流に限る。
許すとは、心の部屋を一つ空けること
先日観た韓国映画「私の頭の中の消しゴム」
(イ・ジェハン監督・脚本)から、オーソドックスに
一番気になった台詞を取り上げてみた。
韓国語の吹き替えは初めてだったので、
ちょっと違和感を持って観はじめたが、メモは溢れた。
たぶん今回の台詞は、一番伝えたかったことだろう。
「人を許すことは、難しくないわ」という台詞と同様、
ラブストーリーとは違う視点で「許す」が、
大きなウェイトを占めていた。
「許すとは、心の部屋を一つ空けること」
人間の感情の中で「許す」は、難関中の難関であることは、
誰もが気付いていること。
これを、とてもうまい表現で、定義してくれたと思う。
いつまでも、許せない・・と思う相手がいる人に、
そっと、このフレーズをプレゼントしたいな。
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