「良かったんだけど、ラストがよくわからない。」花様年華 だいずさんの映画レビュー(感想・評価)
良かったんだけど、ラストがよくわからない。
なんでカンボジアでラストなん?遺跡のシーンの意図がわからない!!!!
1966年の香港でチャウさんが間借りしていたアパートへ挨拶に行ったところまでは、わたし的には完璧だったのに!気持ちよーく「恋のムード」に酔えていたのに!
2018年の一本目は京都シネマ名画リレー(会員500円)にて花様年華を見ました。ウォンカーウァイ監督作です。トニーレオンがまたしてもかわいく、マギーチャンも大変美しく、音楽と映像も素敵でうっとり、そしてむずむず面白く観ました。
チャン妻のチャイナドレス姿がとても美しいです。腰の括れ、階段を上がる後姿で目を引くのは左右に揺れるお尻。すらっとした長い首。綺麗だった。
不倫しているチャン夫とチャウ妻は姿を見せません。後姿か声だけ。何故か殆ど家にいない彼らが先に浮気し、その悲しみを共有するうちにチャン妻とチャウ夫も惹かれ合うというお話。
大きな部屋を持つ家族が一室をチャン夫妻に貸すというシステムにはびっくりしました。台所は共用で日本土産の炊飯器にみんな盛り上がります。
風邪をひいたら黒胡麻汁粉が欲しいとか、ちまきは食べ過ぎると便秘になるとか、お弁当みたいなの持って屋台で夕食買ってくるとか食生活周りの文化も興味深く。
互いの伴侶がどうやって誘い合ったかを数パターン考えて再現してみたり、チャン夫を問い詰める練習をしてみたり、可笑しなふれ合いに和みます。
シンガポールのチャウ夫の部屋にチャン妻が勝手に忍び込みピンクの女物のスリッパを持ち去った?あれはチャウ夫の想像?
わからないことも多いけれどもそれも楽しめるんです。カンボジアが現れる迄は。
なんでカンボジアにチャウ夫はいったんでしょうか?穴に草えおはめ込んだのがチャウ夫?
あれの意味は何よ?わっかんなーーーーい、となりました。
チャン妻の子供は誰の子なんでしょうね。チャン夫はどこ行ったんでしょうね。