「当たり屋」少年(1969) kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
当たり屋
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四国から北陸、旅館を渡り歩いて車に撥ねられる。痛くないように、ほとんどが車の横に接触するように・・・最初は母親だけだったが、少年はやがて自ら当たり屋の中心に・・・
母親が夫との子を孕んで、仕事(当たり屋)で修理工の男に当たったときから、夫婦のきずなは揺らぎ始める。旅をするにしても、別々の宿をとるようになったのだ。母親が男好き?そんな雰囲気も匂わせながら。
雪の北海道にたどり着いたとき、3歳のチビがふらふらと道路を歩き、それを避けようとした車が横に逸れ、同乗者が死亡。そのときの少年の心は悲しみと自省の念があったのか?時折、挿入される白黒映像が彼の心象風景を表していたが、この終盤にきて、子どもらしい心に戻ったようで、大人には理解できない・・・
低予算のATG作品なので、事故のシーンや、最後の死亡事故なんてのは現実離れしていて残念。そして、実際に起こった事件とも比較するようなナレーションと映像で締めくくるが、高度成長期の中の貧困というものをもっと強調できればいいのに・・・
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