ジュラシック・パークIIIのレビュー・感想・評価
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天文学者になりたい者と、宇宙飛行士になりたい者だ
映画「ジュラシック・パークIII」(ジョー・ジョンストン監督)から。
またまた「大丈夫よ、心配ないわ」という台詞から始まり、
「まさか、こんなことになるとは・・」が繰り返されてしまう。
「自業自得」という四字熟語が頭に浮かぶほど、
現代人の危機感のなさが、大きな事件に繋がってしまうことを、
この作品を製作する人たちは、伝えたかったのだろうか。
逆に「危険」と判っていても、時には足を踏み入れることが必要だ、と
メッセージを残しているのだろうか。
こんな会話をメモして、気になっている。
「男の子には、2つのタイプがある」という台詞で始まり、
「天文学者になりたい者と、宇宙飛行士になりたい者だ」と続く。
そのあと「天文学者や古生物学者は、安全な場所で驚異の物を研究する」
「(でも)宇宙には行けない・・・」「そのとおり」
宇宙に行きたかったら、危険と隣り合わせの「宇宙飛行士」になるしかない。
恐竜について知りたかったら、今も恐竜が住む「ジュラシック・パーク」に
足を踏み入れるしかない・・と、若者の冒険心を煽っている気がする。
映画と判っているけれど、やはり「ジュラシック・パーク」は閉園。
恐竜たちは、絶滅させた方がいいな、と妙に真剣になってしまった。(汗)
シリーズ第一作に、こんな台詞があったのを記憶している。
「恐竜は、森林破壊やダム建設で絶滅したのではない。
地球上での生息期間を全うして、自然淘汰された生物だ」
この映画のコンセプト・軸は、どこを向いているのだろうか?
また行くんかい
ジュラシックパーク1から時は進み、もう懲り懲りなサムニール扮するグラント博士と、あーんなに勇敢だったのに、今は結婚出産して二児に恵まれて穏やかに暮らしているローラダーン扮するエリー!グラント博士と結婚しなかったんだなぁ。。
2人が出てきた!それだけで嬉しいです。
その後は信じられないほどのKY夫婦に、グラント博士が研究費のために嫌々無理やりまたあの島へ連れてこられて、実は目的が行方不明の子供探しで、、そこからはいつもの展開。ラプトル満載。
スピノサウルスから鳴るピッチ、ピッチを取り返すため糞を探るシーンは、その糞食べられた人からできてるのに〜、と余計なところでガクブルでした。
プテラノドンが沢山出てきて良かったのですが、少し窮屈そうでもっと飛び回って欲しかった!
グラント博士とエリーの絆は最後まで健在。
エリー、サイトBと言われただけでピンと来て陸軍を即座に派遣、本当に素晴らしい。
KY夫婦、前年に離婚したようで、母親は、ひとり息子を彼氏とグライダーに行かせて、恐竜育成島サイトBに不時着する事態となり、行方不明の息子を探しに島に着いたら大声でワーワーと名前を呼び恐竜を呼び寄せみんなを危険に晒す。そのせいで1人死亡。彼氏はネットに引っかかり白骨化。息子を探す親としてどれだけ心配でどれだけパニックになるかはわかるのだが、恐竜環境においては迷惑でしかない。
夫側はパッとしない性格だし、タイル塗装店なのにまるで大金持ちかのように振る舞い偽装小切手でグラント博士を無理矢理島に連れてくるし、パイロットや狙撃要員も早々に食べられてしまうし、ただの大嘘つき。
息子は2ヶ月も1人で島で生き延びていて、おそらく知識をグラント博士の本から得ていたから。
今回は、前作まで肉食頂点と思われていたティラノサウルスよりも強く巨大なスピノザウルスが食べまわる。
更に、コンピーも少しチョロチョロ。
ラプトルは、研究が進み、人間よりはるかに優れた知能で仲間同士言葉も持ちながら狩りをしていた事が判明。昔のグラント博士のように発掘と研究を行うビリーが、ラプトルの頭蓋骨を復元。オカリナのように、頭蓋骨を吹くと音がする!その復元レプリカが最後にラプトルから助かる伏線となるのだが、ビリーは研究目的とはいえラプトルの習性をわかっているのに卵を持ち出して、みんなが危険になるのを省みず、罪滅ぼしかのように、再開した夫婦の子供がプテラノドンに襲われるところを助けに行くが、その際は息子達が不時着に用いたグライダーをみんなで使おうとしていたのに無断で1人で使用。とにかくどうしようも無い。。昔遭難した時にリュックのフックが引っかかって助かったらしく、リュックを持ち歩いていて、自然の危険性はよくわかっているはずなのに。KY夫婦も昔遭難したらしく、人に迷惑をかけて迎えに来てもらう経験はあるのに、なぜ同じような事が2度も3度も起こるのか、真剣に反省して欲しい。
グラント博士の言うように、安全なところから研究する天文学者タイプと、自ら危険を顧みず乗り込む宇宙飛行士タイプが人間にはいるらしいが、KY夫婦の息子、せっかく生き残れたのに宇宙飛行士タイプが正解だよね?!と真顔で、、あぁこの子もしっかりKY夫婦の血を引いている、また何か起こるわと心配。
前作の子供を探すティラノサウルスに続き、沢山ある中から2つ卵が盗まれても気が付き卵を探しに来るラプトルと、子供に餌を与えるために相手が人間でも果敢に狩りをするプテラノドン。
子がいなくなったら気が気でなくなる母性本能は人間も恐竜も共通なんだな、人間同様会話能力もあったなんてと驚き。食べる前に、殺した人間を放置しおとりに使って、他の人間が探しに来たところを更に狙おうと罠をはるシーンなんて、驚愕。怖すぎ。
でも、エリーが出てくるだけで嬉しくなるラスト。
観客人気が高いキャラクターなことを、製作側が掴んでいるんだろうなぁ。
プテラノドン怖い
シリーズ3作目で確かにマンネリ感は否めませんが、それでも十分スリルを楽しめました。
1、2に比べてインパクトのある殺戮シーンはなかったような。
ただ今まで目立ってなかったプテラノドンがとても恐ろしく描かれてた。あの細い顔がこっちを見るところ、ゾッとした。
けどエリーとグラント博士が別れてたのがショック。なぜ別れさせたんだろう。3ではグラント博士と弟子のやりとりに注目させたかったから?
グラント博士が助けを求める相手がストーリー上必要だったから??
1でせっかく子供嫌いなおったのに、、ちょっと寂しかったです。
映像だけはいい
総合:55点
ストーリー: 25
キャスト: 65
演出: 70
ビジュアル: 80
音楽: 75
シリーズ三作目だが、映像は相変わらず素晴らしいものの、それ以外に特に目新しさはない。そして残念ながら物語はかなりひどい。
ティラノサウルスより大きなスピノサウルスが今回の目玉として出てくるが、研究によると肉食と言っても魚を食べていたらしく、ちょっとくらい大きいからといって命の危険を冒してティラノサウルスに挑みかかっていくかと言われれば疑問がある。現代においても大型肉食動物が餌をかけて相手を倒すまで命懸けで戦うことはまれである。
たくさんあるラプトルの卵をたった二つ盗んだ人間を群れが追いかけてくるが、その他の残された卵を危険にさらしていいのかと思うとこれも不自然。その後の彼らの人間に対する対応も、人間を襲えるのに襲わず卵を取り返すとさっさと引き上げていく。そのやり方は、恐竜というよりもまるでどこかの未開の地に住んでいる人間のよう。だいたい盗まれた卵をしつこく野生動物が追いかけてくるなんて話を自然界で聞いたことがない。
そしてとどめが新しい世界を目指して飛んでいくプテラノドン。おいおい、いいのか、そんな笑顔で彼らが島を離れて飛んでいくのを見送っても。さっきまで彼らに襲われていたばかりだろうし、どこかで繁殖をして人間を襲いだすかもしれないのに放っておく気か。
このようなあまりのずさんな物語にはかなり呆れた。物語を盛り上げるためにはどんな無理でも恐竜にさせてしまおうというその真っ直ぐな心意気に、製作者の人使いならぬ恐竜使いの荒さを感じた。
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