インファナル・アフェアII 無間序曲のレビュー・感想・評価
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若い2人もカッコいい!
前作の過去を描く!必要だったんだろうか?
結局、誰が主役だったんだろうか。いい意味で捉えると誰もが主役だったと、考えられるけど、悪く言うと中途半端。。ウォン警部?サム?どの人物でもちょっと弱い。。
ストーリーは、特に後半は、サムが中心で回ってたけど、結局彼は死なないことは分かってるから、緊迫した展開でも、結末が見えてて、あまり盛り上がらず・・。前作のようなヒリヒリする緊迫感のある警察とマフィアの攻防戦がなかったのも、盛り上がりに欠ける一因だったかも。(まあ、ハウのキレキレな頭脳っぷりは良かったけど。)ラウ、ヤンについても、元の組織と簡単にコンタクトしすぎ。。潜入してるっていう緊張感が希薄だった。前作みたいに潜入してるのがバレたバレてないみたいな危機感が全然なかった。
ウォン警部がけっこうダーティで、サムとの関係がかなりズブズブだったので、前作で英雄的に死んでいったウォン警部の姿に泥を塗ってしまった気が。。
前作の過去を描くという発想はいいけど、ストーリーは良くなく、なんで作った?状態になってしまった印象が。。
傑作だった前作に更なる深みを加えた作品
見所は、「バカのキョン」。自分で言うか・・・
前作から遡って、マフィアのラウが警察学校に送り込まれる過程と、警察学校の優等生ヤンが何故潜入捜査官に任命されたかを詳細に描く。
前作で描かれなかった謎の部分やサムとウォン警部の関係、ヤンとマフィアとの結びつき、そしてサムと妻マリーの人間関係に驚かされた。全て納得がいき、1作目と緻密なまでにプロットが絡んでゆくのだ。
このストーリーは、第1章の撮影途中で考えられたもので、紆余曲折の末あたかも無間道の意味を踏まえて一つの結末の振り出しに戻るような作り方になったらしい。結末を知っている観客にしてみれば、「この人は死なない、この人は第1章に出てこないから死ぬ」と想像できるため興味が半減しがちだが、見事に観客を惹き付ける独立したストーリーに仕上げているのだ。しかも、香港が返還された現代において、時間を遡るための時代考証(ケータイに凝っていた)も苦労したことを想像させる。そして、警察学校時代の若きラウとヤンの映像も上手く取り入れていた。
公式ページの人物相関図を見てもわかるように、マリー(カリーナ・ラウ)がかなりのウェイトを占め、各登場人物に絡んでいる。複雑すぎて頭が痛くなりそうだが、前作よりもアクションは控えめにして、人物ドラマに焦点を置いているのですんなりと受け入れられた。
香港ノワール最高傑作 第2弾
再鑑賞。
インファナル~3部作の過去編。
3作とも好きだけど順位を付けるならこれが1番好き。とても切なくなる
1ではサムはヤンのことハウの弟だってことを知らないような設定だったけど、これでは知ってる設定になってて、ほんの少し矛盾はあったりするけど、そんな事は些細なことと思えるくらい秀逸。
無限に続く無間のループ地獄のはじまり。
マフィアに潜入しても警官であること、善であること、苦しみながら貫くヤン。
一方で警察組織に潜入しながらも本当は善人でいたかった苦しみを持つラウ。ボスの奥様を好きになってしまった苦しみもあるし…
決して交わることのない2人の関係。
この作品観るかぎり悪い奴なんて1人もいないじゃないか(涙)
香港返還のこの時代設定だったからこそ似合う映画。
香港ノワール最高傑作!
複雑な人間模様
三部作の中では普通
充分重厚なんだけど、やはり過去は結末が分かってるから、せっかくの手に汗握るシーンも迫力が半減してる残念さはある。
サムがのし上がるのが主軸なんだけど、そこは別に興味はないんだけどなぁ…というのが感想。
メインの四人の関係が結構深く結びついてて、こんな身近な奴を潜入にして良いのか?と疑問が湧いた。
特にサムの潜入をヤンがやるわけだけど、元ボスの弟で家族全員を殺したのに残った弟を信頼するかな?と
エディソンチャンは、若い時から自分の好きな物を守り、手に入らないと思ったら直情的に敵に売り、俺の事が好きなら許してやらなくもないと言った自己中で冷酷なキャラはインファナルアフェアに直結してて良かった。
ヤンのボスとサムの関係やヤンの家系は、話を面白くしようと結びつきを深くした結果、なんかおかしくないか?やり過ぎじゃないか?とかえってリアリティがなくなった気もしなくもない。
まだインファナルアフェアを観てない方は、2→1→3で観てみたら良いのではないでしょうか。
疑心暗鬼。
今度は暴力組織中心の話
総合75点 ( ストーリー:75点|キャスト:75点|演出:80点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
前作「インファナル・アフェア」は潜入捜査が主軸の物語だったが、今回はそのことはおまけで、暴力組織の内部抗争を中心に描かれている。「ゴッド・ファーザー」の香港版のようで、前作の警察対暴力組織の潜入したものの生き様とは別の、暴力組織の首領や幹部の話が迫力ある演出で描かれて楽しめた。あまり前作の内容と予想したほどは密接に関連したものではないが、異なる話としてみれば十分に面白い。
前作の続編ということだが、なかなか面白かった前作がどういう話だったかをあまり覚えていないままに観た。そのため最終的に成り上がったものや潜入捜査したのが誰だったかをうろ覚えのままで鑑賞し、結果が見えないぶん展開がどうなるのか予想がつかず得をした気分。ただもっと警察対暴力組織の戦いという話だと思っていたので、前作の内容を期待して観ていると暴力組織の話ばかりだという印象を覚える。副題をもっとそのことを予感させるようなものにして欲しい。
ちっちゃなオジサンがマフィアのボスになるまで
因果律。
前作をさかのぼり、主人公二人、及び周囲の人々の人物像を掘り下げる。
より、人物を深く描写できるという、このようなゴッドファーザー的手法は悪くは無い。
キーパーソン同士の関係が明らかになり、クライマックスに向かって一つに向かっていく。
こういう展開を見るとどうしても「因果律」という言葉が頭から離れない。
どうしても、群像劇というと「因果律」。
あ~、なるほどね、というところで落ち着いてしまう。
そこから、1歩や2歩踏み込むことによってその作品は名作となるのだが、残念ながら無限序曲には、そこまでの力は感じなかった。
「因果律」の説明だけで終わってしまった感がある。
相変わらず、サムの存在感には凄いものがあるし、若かりし頃の二人には若い血潮を感じ、流石!と思うシーンは多々あるのだが全体的には人物のトレース、因果律から逃れられていない。
惜しい。
びっくりだ
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