“アイデンティティー”のレビュー・感想・評価
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納得感のあるラスト
TSUTAYAで面白そうな映画を探していて、パッケージが目に付いたこの作品をチョイス。
内容についての事前知識は全くありませんでしたが、タイトルは聞いたことあったし、レビューサイトの評価も高かったので結構期待していました。
結論、面白かった!!
私好みの「どんでん返しもの」というのもありますが、全編通して続く恐怖の演出や、誰が犯人なのか・どのように犯行を行なっているかのミステリー要素が面白く、あまり中だるみも無く楽しむことができました。細かいところで結構突っ込みどころもありますし不満点もありますけれど、そこまで気にならず楽しめました。
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大雨によって道路が寸断されてしまい、片田舎のモーテルに立ち往生している10人の男女。全員が様々な事情を抱えており、どこか裏がある様子。そんな中で次々と殺人事件が発生する。犠牲者の近くには必ず部屋のキーが落ちており、それは10号室の鍵から順にカウントダウンしているようだ。通信も交通も断絶されたモーテルで、元刑事であるエド(ジョン・キューザック)は犯人の捜索を行なうことになった。
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ストーリーだけ見れば、ありきたりなクローズドサークルもののミステリー映画です。
しかし、犯人を追う主人公的キャラクターとして、元刑事で今は女優の使用人をしているエドが活躍しますが、この作品はエドだけではなく登場人物全ての視点からストーリーを描きますので、「特定の登場人物に感情移入して鑑賞する」というのができないような構成になっているのが1つの特徴でしょうか。
ミステリー映画に付き物の「名探偵」はこの作品には登場しないので、犯人の捜索を行なっているエドに対しても「こいつが犯人なんじゃないのか?」という疑念を抱くことになります。これが、ハラハラした展開が持続する上手い表現だったと感じました。
また、「単なるミステリーじゃないな」と感じるシーンとして、作中に何度か「超自然的現象」が発生することです。
例えば、移送中の囚人が逃走したシーン。作中には輸送中に大雨で立ち往生した警察官と囚人が登場しますが、動けないようにしていた囚人がトイレの配管にくくりつけていた手錠を配管ごと外して逃走します。大雨の中をモーテルを出て逃走していったのに、しばらく走ると何故かまた同じモーテルに辿りつきます。この時点で、「これ普通のミステリーじゃないな」と何となく感じさせる雰囲気がありました。
今作の一番の魅力である「衝撃のラスト」については、「マジかよ」という驚きと「なるほど」という納得感があったので、非常に私好みの素晴らしいラストシーンだったと思います。
ストーリーの展開が単調で盛り上がりに欠けていたり、登場人物の行動にイマイチ理解できない部分があったりするなどの細かな不満点はありますが、問題なく満足できる映画だったと思います。
オススメです!
秀逸な脚本
「どんでん返しのあるおすすめ映画」で検索するとよく出てくるこの映画。
気になりつつ大雨の中モーテルに集まった11人が惨殺されていくというあらすじ、PG12付き、グロテスクそうで気になってから見るまで時間を要しましたが。見る価値は十分にありました。
暗い画面に殺風景なモーテル、自分のことしか考えてないような人達に寒々しい気分になり、これで惨殺が起きるなんてとても見てられないな!と思いながら「どんでん返しがあるはす」と見続けました。
孤立した場所に集まった人達が1人ずつ謎の死を遂げるのはアガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」を思い出します。実際原作はアガサ・クリスティになってますね。
途中「何これまさかホラー?」「まさかの夢オチじゃないよね」と心配になりましたが違っててよかった。
「世にも奇妙な物語」をさらに豪華にした感じでしょうか。予想を越えるどんでん返しでした。
ラスト近く何だか切なくなり涙が出てたのに、まさかさらにどんでん返しがあるなんて!!すごく面白かったです。
脳を破壊する結末・・・
これはオチが読めませんでした(笑) 別の場所で行われている死刑囚の再審理はどう繋がるんだと思いきや、モーテルの出来事は死刑囚の頭の中の出来事だったとは! 全部死刑囚の人格だったとは! よく考えましたね~! 当時この映画の試写会で、一旦上映を止めて犯人を考える時間を設けたなんて聞いたことがあります(笑)
どこまでがホント?どこからがウソ?
どんでん返しが見られる作品ということで、レンタルして鑑賞。話が二転三転する話は大好きですからね
何だこの映画は!?!?
ホラー映画よりも怖い...身震いがする...
JOKERの先駆けか?かなり似ている。
豪雨のために交通が遮断され、さびれたモーテルに宿泊することになった10人の男女のミステリー映画。
とにかく率直な感想としては、怖い。
別にホラー苦手とかじゃないんだけど、驚かされる怖さと人の怖さが入り混じってて、怖いという一言だけじゃ表せない恐怖があった。
演技力、圧巻です。
自然な演技とはこういうことを言うんだろうな。
わざとらしさも嘘くささも全て上手い。
にしても、良くできた映画だな...。
話が二転三転となっていくだけでなく、"アイデンティティー"の恐ろしさを視聴者と体験させる。
ここまで重く、苦しい病気だなんて。
ジェームズ・マンゴールドの映画、もっと見たいな。
欠点としては、積み重ねがない。
どんでん返しだからしょうがないけど、ねぇ。
今まで見てきたのはなんだったんで感じでしょうに。
誰にでもオススメできる映画ではない。
心苦しいし、気分が悪くなる。
そういう面でもJOKERに似てるんだろうな。
けど、ミステリー映画好きには見ていただきたい。
面白いけどちょっと怖い
面白いミステリー映画が観たくてネット検索したらランキングに入ってたのがこの映画だった。まず推理小説みたいな設定に惹かれた。大雨でモーテルに足止めされて次々に殺されていくお話。犯人は誰なのかドキドキしながら観賞出来たのがとても良かった。
でもちょっと怖かったな。出るよ出るよーって音楽かかって本当に出るから指の隙間から観ちゃう。
何人も殺されてあれ?犯人はお化け?それとも夢の話かと思ってしまったので騙された。
本当にちゃんと犯人がいた設定の方が好きだけどこれはこれで面白かった。
最後の最後まで楽しませてくれた。
ちょっと怖いのと犯人の設定が好みではなかったので☆は4だけどストーリーは面白かった!
シャッターアイランドよりは全然面白い!あれは期待し過ぎて観たからかもしれないなあ。
_φ(・_・なるほどな そうゆうことか。
タイトルなし(ネタバレ)
スティーブンキングの映画の雰囲気漂ってないですか?
呪われた土地、とかモーテルとか永遠に繰り返す、、タイプかと中盤まで思ってみてました。
で、どんでん返し。
でもこれ、1番初めのシーンをじっくりみてるとそれっぽいこと言ってるんですよね。
最後に全部繋がると、あー!って。
この映画は少しでも語ればネタバレとなる
「解離性同一性障害」について知っていればまだしも、物語の意味が分かってもどこからどこまでが現実で、脳内の世界がどう繋がっているのか理解するには何度か観ないと難しいかも。
それほどの衝撃かつ複雑な結末が待っている。なかなか観後感がモヤモヤする作品だが構成に唸るのは間違いなし。
とてもスリリング
気持ちよく騙された
途中まではハラハラ・ドキドキで、犯人当てに夢中になってしまった。しかし、平凡な推理サスペンスものでしか犯人を当てられない自分には、こうした構成自体にトリックがあるとは気づかなかった。
また、ミスリードさせる伏線にも恐れ入りました。しかも犯人当てのミスリードなんてさほど重要じゃなくて、映画のジャンルをミスリードしているような・・・こんな伏線は初めてだ!途中、オカルトへとジャンル変更するかと思ってしまった(笑)とにかく、気持ちよく騙されたという第一印象です。
ストーリーに入り込めば驚きも大きい
私はこの作品についての一切を知らない状態で先読みもしないで只々、映像を目で追っていきました。そして、後に来るどんでん返しに驚きました。それまでのストーリーの流れはとても自然でギリギリまで気づかない程でした。地球の裏側で起きてそうな、何の繋がりもないような二つのストーリーが後に繋がった時の驚きはとてつもなく、どんでん返しという形でストーリーに影響を与えたのだと思います。
モーテルにて起きた殺人事件自体、何が起こるか予測がつかず、緊張感の作り方も良かったです。
映画全体的な内容は解離性同一性障害(多重人格障害)をテーマにしていて、それをテーマにすることで生まれる良し味を最大限に生かしきれている映画だと感じました。
一人の人間の中で分裂した人格のそれぞれがその中にいるという自覚を持っていなかった。しかし、彼らは個々のアイデンティティを持っていたと考えられる。彼らの存在は紛れも無い事実であるが、彼らは人格に過ぎず、社会的には一人として扱われてしまう。この作品ではそれを訴えているように捉えました。
夜中や昼間の地上波でやってるような良作
ハードルが上がりすぎている
ミステリーではなくサスペンス。
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