「【”売春婦に置いてきぼりにされた男の子・・。”クローズド・サークル内での殺人・・”と見せかけた、優れたる脚本と作品設定に見事にヤラレタ作品。】」“アイデンティティー” NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”売春婦に置いてきぼりにされた男の子・・。”クローズド・サークル内での殺人・・”と見せかけた、優れたる脚本と作品設定に見事にヤラレタ作品。】
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■嵐の夜、人里離れた一軒のモーテルに閉じ込められた男女11人。
一人、また一人と惨殺されていき、恐怖と疑念が蠢く。
一方、ある一室では死刑を直前に控えた殺人鬼の再審理が行われていた。
二つの事件が一つにつながった時、驚愕の真実が明らかになる。
◆感想<Caution! 内容に触れていると思います。>
■今作は、何を書いてもネタバレになる気がするので、優れたる点を幾つか記載する。
・嵐の夜、人里離れた一軒のモーテルと、”ある一室”に集った人々の何の関係性もないと思われる二つの場面設定を、殺人鬼マルコムの持つ”解離性同一性障害”をキーにして、結びつけている点。
・男女11人の生年月日が皆、同じで夫々の名前にはアメリカ各州の名称が刻み込まれている事。
ー 勘の良い人は”あれ?、もしかしたら・・。”と気付くかもしれない。
・次々に殺害されて行く男女の脇には、モーテル各室のキーが置かれている。
ー 10号室、9号室・・。最後に残ったのは何号室だったか。そこに泊まっていたのは、誰であったか。
・殺人鬼マルコムが死刑から、”ある一室”に集った人々により減刑された理由。
ー だが、新たに彼の中に現れた恐るべき殺人鬼・・。-
<今作は、ラストの恐ろしさと共に、良くこの優れたる脚本を書いたな!と思わされたサイコサスペンススリラーの逸品である。>
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