「人格内での人格の淘汰を現実世界のように表現してあって、生年月日が同...」“アイデンティティー” ビン棒さんの映画レビュー(感想・評価)
人格内での人格の淘汰を現実世界のように表現してあって、生年月日が同...
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人格内での人格の淘汰を現実世界のように表現してあって、生年月日が同じという所まで、同じ人間で違う人格、つまり精神世界と分からなかった。
護送中の警官を襲う囚人(の人格)にしても、背中の血痕や警官らしからぬ行動をちらほらと散りばめて、あたかも現実のように表現してたわけだし。
ここら辺は斬新。
しかし、欧米の多重人格者(人格)への特別な配慮には、個人的に甚だ懐疑的。
罪を犯した人格と善良な人格が混じりっけない「別物」だとなぜ言えるのか。
治療などによって表面上悪辣な人格が消えたとしても、また新しい悪(の人格)が生まれるだけではないか。多重人格と言えど、もともとその人に備わった一部のはず。
都合の悪い時だけ、切り離してるんじゃねえの。と。
それにしても、最後の最後でのどんでん返しがなければ、もう少し高く評価したのだが。
奇をてらい過ぎてつまらなくしてしまった。
これじゃあ、ただ治療を失敗しただけ、になるんやろうな。
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