I am Sam アイ・アム・サムのレビュー・感想・評価
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ただ、感動。
もどかしい家族愛
優しい世界
子供の気持ちをもっと尊重してあげたい
実際に同じような境遇の人で、サムのように幸運な状況にある人は、そうそういないだろう。 友達(障害者仲間)もいて、大手企業の福祉事業の一環で一応の職もあり、彼のことをよく知るレストランの店員や周囲の温かい目もあり、手助けしてくれる温厚な隣人もいる。
つつましくも穏やかなサムの日々。そこへ、児童福祉局が積極介入してくる。無関心よりも、それはそれでいいことなのだろうけど、あれだけ心通わせている二人を引き離すのはいかがなものか。劇中でもアニーが懸念していたように「子供は親のIQなど気にしない」。子供に必要なのは、いつも側にいてくれて、絶対的に自分の味方でいてくれる存在。
お金は有り余っているけれど、自分のことで手一杯で子供にかまってあげられない弁護士親子の姿と、サム親子の姿は実に対照的に描かれている。
ケースワーカーが定期的に様子を見に来て、ルーシーが思い悩み始めたときに初めて、距離を離させるということはできないのだろうか。
子供は正しい判断ができない?そりゃそうだ、子供なんだもん。でも感情がないわけじゃない。大好きな人と離されることほど、苦痛なものはない。
人間が増えれば増えるほど地域の関係が希薄になっていく世の中だからこそ、サムやサムの仲間の純粋に相手を求める言葉が胸に沁みる。 言いたいことがうまく言えないもどかしさがこちらにも伝わって…裁判でクレイマー、クレイマーを引用する下りも泣けました。
結局里親候補だったランディも、最後には「あなたの隣に席をとっておいて」と言ったので、無事にサムはルーシーと暮らすことができ、ランディ夫婦は今後二人のよき友人となっていくのだろう。
ただ、これからもルーシーとサム親子には困難が待ち受けるだろうと思うと、障害者を取り巻く社会の壁を感じます。
ビートルズの名曲が切なくも爽やかな後味を残してくれました。
親子の話なのに、青春映画をみた気分です。
愛あるサム
サムの持つ純粋な愛情。
ルーシーを幸せにして挙げたい気持ち。
うまく実現出来ない葛藤。
ルーシー自身が成長していき、サムよりも優秀になっていくことは間違いない事実であるだろうが、ルーシーはサムが父親であるから強い。サムの愛を受けて、それを求める優しい心、強い心をもっているから彼女は強く、優しく、成長出来るのだと思う。
違う作品で、子供が子供でいられなくなることは一番虚しい。というが、
ルーシーは違う。確かに、父が強くはないから自らが強くなっていくとも思えるがそうではなく、子供として親の愛情を強く求めて、それに応えるようにルーシーも成長していく。 きっと、他からみれば何か足りない親子なのかも知れないが、絶対にこの環境で無ければ生まれない関係がここにはあり、それが2人にとって本当に大切なものであった。他人には計り知れないものをこの作品で見せてくれた。
汚れない愛情の強さを思いしらせてくれる作品である。
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