シャイニングのレビュー・感想・評価
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難解だから残る映画のひとつ。
元々キューブリックは自分の哲学を持っている監督で、自身の映画撮影のために新しい技術を果敢に取り入れてきた。俳優が淡々と語る緩い物語性よりも、映像としての芸術的な表現、感覚としての映画にこだわった。俳優達の内側から出た狂気は、キューブリックによって引き出された部分が多く、その結果 異様な空気感のある映画が完成した。ただし見せて想像させる手法は、誰にとっても難解となる。
しかし「難解」で結構。全てでは無いが、映画は物語を説明する時間ではない。「作る人が考え」それを「観る人が感じる」。キューブリックはこの原作を、そのような作品にしようと考えた。だから未来に残った。
※
名作なのかな?
制作された時代というのもあるけれど
言われているほどの名作かな、って印象。
ニコルソンさんのあの有名なショットだけが先走ってる感じ。
肝心なストーリーは、それほどでもないと言うか
何か肝心なモノが描かれてない感じ。
ミステリなのかホラーなのかサイコ系なのか
はっきりしない。
ジャック ニコルソンの顔芸。
今までホラー映画は全く観たことがない。映画館で予告編が流れるのも勘弁してほしいくらいだ。それなのに魔がさしてしまった。
怖かった。
1人でトイレに行けなくなるヤツだ。お願い来ないで、殺さないで、早く、だれか、、。
そして今さら気づいた。シャイニングの影響力。世の中シャイニングのパロディにあふれていたのね。
見どころはジャック ニコルソンの顔芸。そして、小さな子ども、ダニー ロイドの演技。
なんだろう。もう一度観たくなっている。ストーリーが分かった今なら、映像の美しさをメインに味わうことができるから。
所謂“お化け屋敷もの”とは一線を画す怪作。
原作者にも原作の熱烈なファンにも不評な映画版だが、原作に忠実かどうかということを度外視すれば、映画単体としての評価はもはやホラー映画の古典として名画の地位を確立していると言って良い。ちなみにこのレビューを書いた時点で、私は原作を読んでいない(映画版の『ドクター・スリープ』を鑑賞してから、読んでみたい気持ちになっているが)。
本作を端的に言い表せば“お化け屋敷”についての話なのだが…主人公が徐々に精神を蝕まれていくプロセスの描写なんかはまるでサイコスリラー的で、主人公が斧を持って追いかけてくるあたりは、人が人を襲っているようなリアリズムがある。そこにさらに“シャイニング”と呼称される超能力要素も絡んでくるわけだが…住人が幽霊や悪魔に取り憑かれて恐怖に陥れられていく単純な“お化け屋敷もの”とは随分と毛色が異なる。
この作品の異様さと恐怖を煽る演出には、カメラワークが大いに貢献していると個人的には思っていて、もっとも象徴的なのは主人公が妻を追って扉を斧で叩き割るシーンの、斧を振る動作に合わせてカメラを左右に大きく振るカメラワーク。全く狂気の沙汰だが、極めて効果的であることには間違いがない。他にも注目すべきシーンは多々あるので、未見の方は是非自分の目で確かめていただきたい。
ちなみに、この作品のバージョンにはインターナショナル版と、それより20分程度長い北米公開版があって、近年ソフト化されているものは後者のものが多いようだ。個人的には後者をおすすめします。
管理人として来たが、このホテルには、昔からいる守衛がいた‼
比類なきホラー映画の傑作。目を覆いたくなるような恐怖のシーン、人間の狂気、幽霊、そして恐怖の神話。何度観ても怖い。大量の血液が流れ込んでくるシーンは衝撃的。美女が醜い老婆に変身するところ、視線を落としたカメラワーク、謎のぬいぐるみとふざけ合うところなど、今までのホラー映画にはない、新鮮ささえも取り入れた作品になっています。シェリー・デュバルの発狂したかのような怪演も見事だ。
理解できないことへの恐怖
原題も邦題も「シャイニング(輝き、ひらめき)」です。
シャイニングは、主人公の息子等が持っている才能で、同じシャイニングという能力を持つ人と口も動かさずに会話することができ、距離を隔てても会話することができ、未来のことや過去のことを夢で見たり、幻視することができる超能力です。
展望ホテルに巣食う悪霊が存続するために「シャイニング」が必要で、主人公の息子の持つ「シャイニング」を手に入れるために、主人公に主人公の息子を殺させようとするという設定です。
シャイニングという能力についての説明はないので、分かりにくいです。
映画「シャイニング 北米公開版」の映倫区分は「PG12」です。
この映画「シャイニング」も、12歳未満の方は、保護者の助言・指導が必要だと感じました。
有名映画ですが、ホラー映画です。
ホラー映画が苦手な人や若い人でホラー映画を見慣れていない人にも、全くお勧めできませんし、トラウマになってしまうほどの映画です。
自分は、高校時代にこの映画を見て、ホラー映画を見ないようになりました。
機会があれば、映画館の大きなスクリーンで鑑賞した方が良い映画です。
自宅で鑑賞すると、恐怖心に負けて、最後まで鑑賞しないで、楽しめない可能性があります。
ホラー映画が苦手ではない人やホラー映画を見慣れている人には、名作と言われるだけの映画なので、鑑賞することをお勧めします。
どのようにすれば、見る人に恐怖心を与えられるかが、理解できるようになります。
絵画のような綺麗な映像と音楽が恐怖心を煽っています。
左右対称であり、バランスが取れている構図は、自然的ではなく、不自然ですが、権威を強調し、見る人を威圧し、恐怖心を与えています。
国会議事堂や東京都庁も左右対称であり、バランスが取れている状態なので、権威を強調し、見る人を威圧し、恐怖心を与えているということです。
目で見えている世界と鏡に映る世界を印象的に分けることで、恐怖を煽ってきます。
ストーリーは、時系列が前後することはないので、理解しやすいですが、理解できない映像が挿入され、恐怖心を煽ってきます。
登場人物は多くはなく、ブレることはなく、設定が明確なので、理解しやすいです。
理解できない人を登場させることにより、恐怖心を煽ってきます。
主人公を理解できないので、観る人は、恐怖心を抱きます。
いじめ、パワハラ、セクハラと同じです。
いじめ、パワハラ、セクハラを受ける人は、いじめ、パワハラ、セクハラを行う人を理解できないので、恐怖心を抱くのと同じことです。
いじめ、パワハラ、セクハラを行う人は、主人公のことを理解できるので、恐怖心は感じないでしょう。
主人公に感情移入すると、仕事のストレス、仕事しかないという孤立感、アルコール依存症により、徐々に狂気を帯びていくことを感じることができます。
主人公の妻に感情移入すると、より恐怖心を感じるということです。
主人公の息子に感情移入すると、息子の持つ超能力を理解できないので、分からない映画に感じるでしょう。
主人公のモデルは、原作者のスティーヴン・キング自身です。
スティーヴン・キングは、教師になり、小説を書く時間がなくなり、アルコール依存症で、コロラド州ボルダーに移り住み、コロラドを舞台とした「シャイニング」を書きます。
スティーヴン・キングは、主人公が小説を書くことができずに、ストレスにより、アルコールで気が狂ったというこの映画の設定には、納得できないのも分かる裏話です。
難しい言葉はないのですが、アメリカの地理について知識があると、理解が深まります。
デート向けではありませんし、カップル、夫婦、親子で鑑賞するのにも向いていないです。
一人で鑑賞するのが良いです。
伏線が張られ、伏線が回収されるので、見事なストーリーです。
名セリフもあり、楽しませてくれます。
字幕版しか観ていませんが、ところどころ、字幕にならないセリフがありますが、高校程度の英語が理解できるなら、字幕にされていないセリフも理解できるので、自己満足度が高くなります。
ラストは、今なお続くという感じで、恐怖感を煽っていいるのが良いです。
この映画には、続編となる映画「ドクター・スリープ」があり、この映画を鑑賞しても理解できない人で、この映画を理解したい人は、映画「ドクター・スリープ」を鑑賞することをお勧めします。
雪に埋もれる静かなホテルに宿泊したくなります。
久々の再鑑賞
中学生の頃に観ただけなので、当時はよく分かっていなかった部分が多々あったのですが、今回観て漸く理解出来たような気がします。
ただ、今観ても分からない所も有りますね。
大人になった今観ても怖い作品ではありますが、以前観た時は実は奥さんが一番怖かったりしたんですよね(´∀`;A
今回は視覚的だけでなく、精神的な面も含めた怖さもしっかり伝わってきたんですが、それにしてもジャック・ニコルソンの顔芸が凄まじ過ぎて笑えるくらいインパクトがありますね。
ジャック・ニコルソンさんだけでなく、子役のダニー・ロイドさん、演技がとても巧いですよね。
いろいろ忘れていた事もあり、とても楽しめました。
以前のイメージが崩れてしまいそうで再鑑賞を避けている作品って結構あるのですが、新たな発見があったりするので、偶にはこうして以前に観た作品を再鑑賞するのも悪くないかも、ですね
キューブリックな独特の不気味さ ジャックニコルソンは流石だが、シェ...
キューブリックな独特の不気味さ
ジャックニコルソンは流石だが、シェリー・デュヴァルも悲壮感、気味悪さがある演技をしていた
とりあえず音楽が気味悪すぎ
ダニーが三輪遊んでるシーンでフローリングと絨毯の交互に効果音出すところがマジでダメ「ゴーッピタ、ゴーッピタ、ゴーッピタ、、、」だんだん耳鳴りしてきて薄気味悪い。
正直いうと内容より映画のオマージュになるシーンが多すぎて、双子姉妹、緑のバスルーム、バーのロイドはじめ、他SNSのTLに流れてくるスクショなど、あーあのシーンはこれだったのか―っていう頭の中で何か欠けていたピースが埋まっていくような爽快感のほうが凄かった。
超能力なのかホテルの呪縛なのか精神が病んでいるのかもう何が何だかわからなかった。
見よう見ようと思っていて見ていなかったが、もっと早くみるべきだった。
スタンリー・キューブリック監督作品
鬼才スタンリー・キューブリックの映画を初めて見た。「言葉による説明を避け、音楽のように直接無意識に達する視覚経験をつくり出そうとしてきた。哲学的な意味をどう考えるかは観客の自由だ。」なるほどね。
1996年11月14日
『木曜洋画劇場』
※ソフト未収録
お恥ずかしながら
お恥ずかしながら、かの有名な本作品を本日初めて観賞致しました。
私ですがそこそこの映画マニアです。
ジャックニコルソンをはじめ俳優さんたちの演技は皆迫力がありました。
この時代には確か数多のホラー映画が世に出ていました。
そうしたホラー映画群とは映像表現に於いては大差なかったですね。
キューブリック監督の作品は悪い意味でわかりにくい。
この当時の遥かに若かった私だったら、尚更難解に感じていた事でしょう。
もし2022年の今、CGなどの映像技術を駆使していたらどんな映像作品になったでしょうか?
本作品のテーマは先人たちの呪いから来ている?(合ってる?)ようですが、
私にとっては現在の日本の一般家庭の中に潜む精神疾患やドメスティックバイオレンスみたいなものなんじゃないかな?といった勝手な解釈をしてしまいました。
これら日本特有の病をなんとなく見聞きしている現在の方が、却ってこの作品は受けるような気がするのですが、
これは私の思い違いかな?多分。
トラウマになったキューブリック作品
当時の私にはかなり難解な映画で、明確なストーリーをセリフで説明するような映画でしか理解を深められなかったので、この映画のような、映像で語る映画には着いて行けなかった苦い思い出があります。なんとなく、気味悪いことの連続する映像で、最初の2,30分は何とか集中できても、そこから先は完全に集中を切らし、今ならおそらく居眠りをするレベルだと思います。
ニコルソンの怪演とか言われてますが、見た感じ誰にでもできそうな気の狂った親父です。「リーサル・ウェポン」のテレビシリーズでマーティン・リッグスを演じているクレイン・クロフォードのイメージに近いものがあります。
そして、二度と見ようと思わない映画でもあったので、私にとっては苦いトラウマの残る難解な映画となりました。キング原作としても、同じことでした。
2018.3.17
特殊な映画
キューブリックは「バリーディンドン」で大間違いをやらかしてしまった。それはこの「シャイニング」のひとつ前の映画だ。・・・カメラワークに詳しい者だけが楽しめる映画を作ってしまったのだ。一般の映画ファンは退屈で地獄のような時間を味わっただろう。それでキューブリックは仕事がなくなった。それから5年ぶりにやってきたチャンスでまた同じ間違いをやらかしてしまった。なぜこの大事な仕事でこんな間違いをしてしまったのか理解に苦しむ。監督というものはこういう場合、次の仕事を確保するためにコケない映画を撮ることが必要だ。でないと本当に二度と仕事がもらえなくなってしまう。
・・・このシャイニングの脚本は何だ?原作でじっくり描かれている大切な登場人物たちのバックボーンの部分がほとんど削除されてしまっている。だから楽しめるのは前半だけだ。前半の・・・この家はやばいぞ・・・という雰囲気。これから怖いことが起こるというムード。この人は狂っているかもしれないという不安。それらを描き出すカメラワークや演出はとても面白い。あえて人間ドラマを描かないことによって不気味さが増し、ホラー映画として成功している。前半までは。この映画の根強いファンはみんなそこのところを評価してるんだと思う。確かに一見の価値はある。
しかし人間ドラマが全く書かれていないので、いよいよその不安が現実の恐怖となった時に面白さは失われてしまった。雰囲気だけで客を惹きつけるのには時間的限界があり映画を面白くするにはドラマが必要な事を監督は忘れてしまったようだ。つまりバリーリンドンでやったのと同じ間違いをしてしまった。 5年ぶりの大切な仕事であるからキューブリックは自分のやりたいことを一部諦め、人間ドラマを入れて一般客が見て面白いものを作るべきだった。
全192件中、21~40件目を表示