シャイニングのレビュー・感想・評価
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仕事ばかりで遊ばないジャックは 今に気がおかしくなる。
感想
telepathyか。目を見るだけで声が聞こえてくる!それはシャイニング(超能力)だ。ホテルの料理長であるハロランはダニーに対面した時に直感する。ダニーは心の内の声として現れるトニーの命令でいつからか未来の事を予知出来るようなった事をハロランに伝える。ハロランはこのホテルに超能力(シャイニング)が滞留してしまう場がある。特に237号室に入ってはいけない!とダニーに警告する。
父親のジャック・トランスは以前は教師であったがアルコール中毒症となり今では小説家を目指す中年男。要領は悪そうで一度言い出すと人の話は聞かない頑固な印象の男。ある日自分の生活環境を変えたいという希望の元、オーバールックホテルの冬期施設管理人の仕事に応募、スタッフ推薦で管理人となり支配人であるスチュアートに挨拶に来る。
スチュアートはホテルの説明をする。場所柄ロッキー山脈の中にホテルはあり人里から離れている。厳冬期は大雪になり管理も大変になる事。家族は孤立する場所に住む事を了解した上での希望なのかなどをジャックに確認する。ジャックは二つ返事で仕事を受ける事を了承する。
スチュアートの話は更に進み、もう一つ話をしておかなければいけないとして、1970年の冬期閉鎖中にこのホテルで惨劇が起きている話をする。スチュアートの前任者がグレイディという真面目な男を冬期管理人として雇った。この男は妻と二人の子供がいたが、管理期間中にこの閉鎖された空間で神経を参らせ気が狂い斧で家族を殺害したという。さらにその死体を西側の部屋に重ねて自分は猟銃を口にくわえて自殺したという話であった。
ジャックはスチュアートの話を聞いても自分にはそんな事は全く起きないので安心してくれと自慢げに語り問題ない事を主張する。まるで魂がその場所に還りたがっているように。あるいは得体の知れないなにか大きな吸引機に自身の記憶が惹きつけられている事を安堵するように。
妻のウェンディは気の小さい自己主張を余りしない人の話に流される印象の女性。一人息子のダニーは明らかに乖離性同一性障害を感じさせる行動をとる就学前の男の子。ダニーはその未来を予知する如く特異な行動から明らかに強力な潜在的超能力を持っており普通の子供ではない。
父親がホテルの面接で採用され暫くした後に電話をかけてくる事。血の濁流が溢れ返るエレベーターホール。手を繋ぎダニーを見つめる青い服を着た双子の女の子。ダニーにはホテルに行く前からその光景が脳裏から離れず記憶されデジャヴとして眼前に現れていた!その瞬間驚愕してんかん症状のような状態で倒れ込むダニー。
ダニーを診た小児科医は小児心理は謎の部分が多く自己催眠のような、自己誘導による一過性の催眠状態が起きているという。医者がダニーの二重人格的な行動はいつ頃から起きているのか。という質問に対して、幼稚園児の頃、酒に酔ったジャックが勢いで弄び肩を脱臼した時からである事をウェンディは告白する。
コロラド州デンバー、ロッキー山脈の山間を黄色のビートルがオーバールックホテルに向けて走っている。ジャックとウェンディ、そしてダニーである。
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彼ら三人と彼らを観ている観客に待ち受ける驚嘆と衝撃の結末。そして絶望的なまでの底知れない恐怖がジャック、ダニー、ウェンディ三者三様の視点を中心に展開していく。超常現象的かつ心理的恐怖感満載の2時間24分間である。
キューブリックの魔術とも言うべき徹底した構図により醸し出されるもはや芸術と言える領域に達している描写と人間が忌諱する周波数波長を曲に仕込んだ不協和音的音楽や音声効果、視覚効果による印象すり込みなど、思わず引き込まれ脱出できなくなるヤバい映画となっている。
本作で多用された撮影視覚効果がステディカムである。画面中央線より低い視点からアングルが捉えられ、撮影効果が最大限に生かされている描写はダニーが足扱きカートでホテル内の廊下走り回るシーンや真冬のガーデンメイズのシーンだ。ホテル内のカーペットもハニカム構造を意識した幾何学的模様柄でそれだけを大画面のステディカムで観ていると酔って頭が痛くなってくるが、映像全体のバランスを持って動画として観ると不思議と色彩的に素晴らしい描写となっている。他にも基本的効果の一つである高速度撮影で描かれるエレベーターホールを覆い尽くす血の濁流シーンや2001年宇宙の旅の最後に出てくるホテルシーン撮影時にも印象的に使用されているが、本作内ゴールドルームシーン撮影時にレンズフィルターと間接照明の効果的な使用による実際よりも部屋の奥行きを深く感じさせる撮影方法など、繊細な撮影テクニックを駆使して映像が創作されており感服する。
原作
スティーブン・キング
キューブリックのデフォルメが強すぎて本作を批判した話は有名。
監督・製作・脚本
スタンリー・キューブリック
配役
ジャック:ジャック・ニコルソン
顔付きからして異常性格者役がハマってる。
ウェンディ:シェリー・デュバル
兎に角この女優さんも恐怖の表情が凄すぎて怖い。
走り方も気持ち悪い雰囲気を出している。
ダニー:ダニー・ロイド
名子役。表情と演技が他の出演俳優に引けをとって
いない。素晴らしい。
ハロラン:スキャットマン・クローザーズ
ミュージシャンだか、本作ではシャイニングを見事に演じきっていた。
うん。怖くて面白い。文句なしの満点。
⭐️5.0
古典ホラーの代表的な作品。 計算され尽くした構図や映像はさすがキュ...
食わず嫌いでした…
とてつもない怪演により世界感にグイグイ引き込まれる
言わずと知れたホラー界の超名作。
1980年作とは思えない程よく作り込まれていて、音楽と効果音が非常に恐怖を掻き立ててる印象がありました。
一部原作の小説を読んでいないと「?」となる場面もあったり、読んでいても内容が変わっていたりで何かと原作者と対立した作品ですが、そこはこの家族と同じで理解不能な現象だと思えばより一層物語に入り込む事ができます。
しかしそれ以前にそんなのどうでもよくなるくらいニコルソンを筆頭にキャスト全員の演技が素晴らしく、神がかった映像と演出が相まってもはや「これは演技なのか…?」と錯覚を起こす。
少しずつ変わっていく家族とホテルの雰囲気に見てる側も狂気の追体験をすることになるでしょう。
どのシーンも本当に映画史に残る名場面だらけなのですが、私があえて1つ挙げるとしたらタイプライターのシーン。
全身に鳥肌が立ち恐怖と寒気に包まれました。
シェリー・デュバルさんを偲んで
シェリー・デュバルさん
2024年7月11日糖尿病の合併症により睡眠中にテキサス州の自宅にて75歳で他界
過去数回鑑賞
「REDRUM!REDRUM!」
逆さに読むと「MURDER」
地元の会社経営者のお宅に用事がありリビングに招かれたが真っ赤なソファーがテーブルの四方のうち三方を囲っていた
キューブリック監督作品を連想し落ち着かなかった
監督と脚本は『2001年宇宙の旅』『時計じかけのオレンジ』『バリー・リンドン』『フルメタル・ジャケット』『アイズ ワイド シャット』のスタンリー・キューブリック
舞台はコロラド州の人里離れた山のホテル
豪雪で冬は閉ざされ休業期間の管理を任せられたジャックと妻子
作家志望のジャックは執筆活動に専念するため静かな環境はもってこい
だがそのホテルは過去に管理人が頭がおかしくなり家族を殺害し自殺した現場
ホテルが立っている場所は元々先住民の墓地だった
ジャック・ニコルソンのジャックと邪悪をかけたわけではないがまさに彼の当たり役
DVDのパッケージにもなっているあの場面のジャック・ニコルソン
しかし彼だけでは名作にはならない
シェリー・デュヴァルのリアクションも素晴らしい
吉本新喜劇のギャグの数々だってコケる人たちがいてこそ
君たちがいて僕がいる
ジャックがいてシェリーがいる
ジャックも大概だがシェリーもパンチが効いている
配役
教師からホテル管理人に転職した作家志望の男のジャック・トランスにジャック・ニコルソン
ジャックの妻のウェンディ・トランスにシェリー・デュヴァル
ジャックとウェンディの息子のダニー・トランスにダニー・ロイド
ホテルの料理長のディック・ハロランにスキャットマン・クローザース
ホテルの支配人のスチュアート・アルマンにバリー・ネルソン
ホテルのバーテンダーのロイドにジョー・ターケル
精神異常を起こし家族を殺害し自殺したホテルの管理人のデルバート・グレイディにフィリップ・ストーン
グレイディの娘にリサ・バーンズ&ルイーズ・バーンズ
映画「シャイニング」で斧を持ったジャック・ニコルソン に追われる姿が有名なシェリー・デュヴァルさんの訃報を聞いた。 没年月日2024年7月11日(75歳)
動画配信で映画「シャイニング」を見た。
1980年製作/119分/アメリカ
原題:The Shining
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:1980年12月23日
ジャック・ニコルソン
シェリー・デュヴァル
ダニー・ロイド
スキャットマン・クローザース
スティーブン・キング原作
スタンリー・キューブリック監督
この映画を見ようと思った動機。
映画「シャイニング」で斧を持ったジャック・ニコルソン
に追われる姿が有名なシェリー・デュヴァルさんの訃報を聞いた。
没年月日2024年7月11日(75歳)
背が高く(173cm)、シャイニングの劇中でもいろいろな洋服が似合っていた。
映画「ポパイ」のオリーブの役もやった。
ポール・サイモンとシェリー・デュヴァルと
キャリー・フィッシャーの三角関係は興味深い。
スティーヴン・キングは
小説との大きな違いを理由にこの映画を批判した。
しかし、現在ではホラー映画の中でも
最も偉大で影響力のある作品の一つとされ、
ポップカルチャーの定番となっている。
ジャック(ジャック・ニコルソン)の息子ダニー(ダニー・ロイド)は
不思議な能力「シャイニング」(テレパシー)を持つ少年であり、
この場所で様々な超常現象を目撃する。
料理長のハロラン(スキャットマン・クローザース)は
ダニーと母親ウェンディ(シェリー・デュヴァル)を伴って、
ホテルの中を案内する。
自身も「シャイニング」を持つハロランは、
ダニーが自分の同類だと気付き、
「この古いホテルもシャイニングを持っている」とダニーに語る。
元々アルコール中毒だったジャックはホテルの中の
「存在しないはずの何か」の存在への恐怖によって
精神を蝕まれていく。
1921年に撮られたオーバールックホテルの舞踏会を記録したモノクロ写真に、
ジャックと瓜二つの男が写っている事が示され、エンディングを迎える。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
鬼才スタンリーキューブリック監督作品で、有名で観たかった作品。前情...
不思議な違和感
原作者を怒らせた作品
82点 これが有名の映画か!
ジャック・ニコルソンが良い
映像美
「映像美」に感心する作品です
ホラー映画史に残る狂気!
身近な人がどんどん狂っていくのは非常に辛いこと。しかもそれが広いホテルで外界から隔離された場所ときています。その狂気っぷりに家族が恐れおののく姿が、見どころの映画ですが、あまりの異常さに唖然となりました。現実シーンなのか、妄想シーンなのかも区別がつかず恐怖はただただ増していきます。
映像も素晴らしく不気味なシーンも沢山あり、有名なシーンとしてはエレベーターから大量の血の海が画面いっぱいに襲ってくるシーンや双子の女の子がホテルの廊下にたたずんでいるシーンでしょう。後世に残るほど印象的で圧倒的でありました。
物語の設定自体も秀逸です。雪山に閉ざされ隔離された巨大なホテルに家族3人だけというシチュエーションです。この設定だけでも、誰でもおかしくなりそうです。庭には、映画の中でも重要な場所となる巨大迷路も遭難してしまうのではと思うくらい複雑で、存在感がある場所でした。
恐怖ばかりの中で、唯一の救いはダニー・ロイド演じる息子のダニーが健気で可愛らしさです。ホテルで三輪車をコキコキ漕ぐシーンは、非常に微笑ましく見えます。狂気の中で癒しの存在でしたね。
グロい映像ばかりの視覚的に怖がらせるようなホラーや、突然の大音量で聴覚的に怖がらせるでホラーとは全く異質の作品で、精神的に病みそうな心理的恐怖を味わえる映画で個人的には大好きなホラー映画の一つです。
冬季の《巨大なホテル》に半年閉ざされる《恐怖と狂気》
笑って斧を振るいドアを破るジャック・ニコルソンの顔が本当に怖い‼️
金切り声で叫び顔を恐怖で引き攣らせる妻・シェリー・デュバルも
勝るとも劣らぬ怪演!!
この映画の数々のシーンは脳裏に刻み込まれ忘れられない。
1970年当時の管理人が冬に閉じ込められたホテルで気が狂って、
妻と娘2人を惨殺して切り刻んだ・・・
面接でジャック(ジャック・ニコルソン)はそう聞かされます。
怖いシーン。
☆エレベーター前で並んで立つ双子の少女。
☆後ろのエレベーターの隅から「血の海」が滝のように迸り溢れる。
☆斧を奮ってドアを破るニコルソンの狂気の表情。
☆双子の少女の前に転がる死体。
☆279号のバスタブの美女。ニコルソンに抱きつくと老婆の
…………腐りかけた死体に変わる。
☆高い生垣で遮られた迷路でダニーを追っかけ回すシーン。
☆そして氷漬けになったニコルソンの死に顔。
超能力のある息子のダニーはトニーという名の架空の友達を口の中に
育てている。
そのトニーが「RED RUM」「REDRUM」と譫言のように呟く。
その文字を鏡に映して読むと「MERDER」になるのです。
「シャイニング」はスティーブン・キングの原作を
スタンリー・キューブリック監督が映画化。
今では《ホラーの古典》と呼ばれる不朽の名作ですが、出来栄えに激怒した
キング氏は資本を集めてテレビ版の「シャイニング」272分の3エピソードで
撮り直した程です。
スティーブン・キングの「シャイニング」は一言でいうと家族の愛と葛藤の物語り。
狂気に駆られた父親がシャイニングを持つ息子ダニーを思う気持ちに寄り添います。
そしてキング氏が何より怒ったのはキューブリック監督のラストシーン。
ロビーに飾られた1921年7月4日舞踏会の記念写真の中央に
ジャック・ニコルソンが写っているシーン。このラストシーンが原作を大幅に改変
したとしてキューブリック監督を執拗に批判したそうです。
この映画はキューブリック監督の、
「映像」「音響」「タイプライターへの拘り」「閉ざされた迷路」
などなど極上の恐怖をお膳立てしてくれるのですが、
人間が半年、この巨大な展望ホテルに閉じ込められて
【過去の亡霊】そして【過去の惨劇】と向き合う恐怖をから狂気に陥る。
【展望ホテル】そのものが恐怖の源泉。
ホテルこそ魔物=このホラー映画の主役・・・でした。
Here's Johnney‼️
もうオープニングのフォルクスワーゲンからして怖い‼️雲の上まで突っ走るのかと思うくらい、空撮とあの音楽‼️「2001年宇宙の旅」「時計じかけのオレンジ」の導入部と同じように、キューブリック監督に心を鷲掴みにされてしまう‼️重厚なホテルの内部、赤い現代風のトイレ、エレベーターから出てくる血の洪水(結構美しい)、死んだはずの双生児の女の子、迷路の庭園、しかも大雪で閉ざされたカンヅメ状態‼️こんな状況でたった3人の家族しかいなかったら、ジャック・ニコルソンじゃなくても狂ってしまうでしょう‼️それにしてもニコルソンはスゴい‼️気がふれて果てしなくタイプライターで打ってる原稿といえば同じ文章の繰り返しなんて、ギャー‼️そして斧で扉を打ち壊して "Here's Johnney!" と叫ぶクライマックスの顔芸は凄すぎてこの世のものとは思えない‼️日本の歌舞伎役者の顔芸なんて、足元にも及びません‼️とにかくこの作品を鑑賞以降、タイプライター、ダメ‼️子供の三輪車、ダメ‼️双子の女の子、ダメ‼️トラウマだらけにしてくれた傑作です‼️
難解だから残る映画のひとつ。
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