「難解だから残る映画のひとつ。」シャイニング 星組さんの映画レビュー(感想・評価)
難解だから残る映画のひとつ。
元々キューブリックは自分の哲学を持っている監督で、自身の映画撮影のために新しい技術を果敢に取り入れてきた。俳優が淡々と語る緩い物語性よりも、映像としての芸術的な表現、感覚としての映画にこだわった。俳優達の内側から出た狂気は、キューブリックによって引き出された部分が多く、その結果 異様な空気感のある映画が完成した。ただし見せて想像させる手法は、誰にとっても難解となる。
しかし「難解」で結構。全てでは無いが、映画は物語を説明する時間ではない。「作る人が考え」それを「観る人が感じる」。キューブリックはこの原作を、そのような作品にしようと考えた。だから未来に残った。
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