フラガールのレビュー・感想・評価
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時代を生き抜く女性の苛烈さ、かっこよさ
田舎の閉塞感、規範意識で鬱々としているなか、フラダンスの美しさや精神力、苛烈さですべてを打ち破る松雪泰子のかっこよさ。
最後のシーンの蒼井優のフラダンスは、もやのかかった現実を晴らしてくれるようなみずみずしさがありました。
『客なんて、田舎の山猿なんだから』そんな理念で出来た施設なのか?
脚本はめちゃくちゃで、人物設定もハチャメチャで、何一つ良い所が無い話た。しかし、残念ながら、直後に起きた偶然の出来事、それだけがこの映画を良くしているのかもしれない。
興行が良かったからとこの映画を評価して、結果良かったと大団円を迎えたくないし、言わずもがな。嵐の前の静けさ。
夕張へ行く家族が登場するが、日本のエネルギー産業はその家族もを助けてくれない。
但し、
あの日本映画の『九州から根釧原野へ酪農に生活を求める家族の姿』を描いた寓話よりはマシだと思うが。
常磐ではないが、別の炭鉱でとんでもない事故が起きている。それが、日本の資本主義の暗い歴史の一面である。争議行為もそこから起きている。こんな喜劇で収まる話ではない。更に、あの事故でエネルギーは頭打ち。さぁ、日本の軽佻浮薄な資本主義はどこへ行くのか!?
結局『PLAN75』の発動になるのか!日本人って本当に人が良すぎる?!
笑って、泣いて、一気に見た
13年ぶりくらい2度目の鑑賞
人員整理が進む炭鉱の町で持ち上がった「町おこし」
常磐ハワイアンセンターの物語
面白おかしく
そして感動しながら一気に見た
早苗ちゃんも一緒にオープンに参加して欲しかった
小百合ちゃん(静ちゃん)のキャラ、いいよね
時には笑わせて、時には感動させてくれた
キネマ旬報、第1位と聞いて納得した
脚本の描写力がすばらしいなぁ
フラガールというタイトルはあまり興味が無かったが
李相日の監督作品というので急に見たくなり見てみた。
最初のシーンは、背景が合成っぽくすぎて違和感があった。
後半にいくにつれ、どんどん近代化を感じる。
それはさておき
フラガールを目指す女の子たちの希望や思いや、プロになっていく姿、
練習する姿
その姿とともに成長する松雪泰子演じる先生役。
炭鉱の現状、時代の変化の現状も描かれていて
とても素晴らしいし、結構泣けた。
ガタンと額が落ちるシーンや
お風呂でのシーンなど
笑いもある。
椰子の木のために懸命にがんばる姿の男性は好感持てた
お決まりのさよならシーンや電車の駅で追いかけシーンなどもあるが
正統派で良かったと思う。
微細な脚本力、素晴らしいなぁ
最後のフラダンスのシーンは素晴らしい
皆の努力が垣間見れる
とても感動的で勉強になる映画です!
蒼井優が最後ソロで踊るシーンとても感動しました♪
結末が読め王道なストーリーですが、
勇気と希望もらえる映画です。
起業塾や公園でも進められている映画ですね♪
困難をはねのけた先の感動
蒼井優の演技はすばらしい。いつも自然体で見るものを魅了させる。フラガールの演技も見事。はじめはたどたどしかったのに最後ではプロ級にまで仕上げていた。これぞ役者魂。思わず謙虚な気持ちになった。福島県炭鉱の町を舞台に町の根幹を担う事業である炭鉱が陰りを見せ始めたが故に町の軸となる炭鉱の代わりとなるものとしてフラダンスで街をもりあげようという一大プロジェクトが企画された。炭鉱という昔かたぎの硬派な大人が多い中ではじめはフラガールなんてとんでもない、絶対反対という世間の風当たりは強かった。応募する女性も男に媚びて肌を見せて腰を振ってとそんなこと絶対嫌だという女が多く、だれも応募しようとしなかった。しかし企画したリーダーの熱心な呼びかけにより徐々に人が集まり、最後は反対していた町の人も考えを変えていく。「人様に喜んでもらう仕事があってもいいのではないの」とはじめは頑なに反対していた蒼井優の母親が呟いたシーンは印象的だった。身近な人の死、上手くいかないが故の仲間割れ、親に反対されチームを去らざるを得なかった仲間、フラダンス講師が去ろうとするのを駅のホームから必死に引き留めようとするメンバー全員、、とさまざまな困難を乗り越えたからこそのラストの蒼井優の演技は一際輝いていた。逆境に挫けず最後までやり遂げた物語の素晴らしさがこの作品には詰まっている。
何度見ても勇気づけられる
逆境にめげず踊るダンサーたちに拍手。思い余って泣けるシーンもあるが、やっぱり勇気をもらえる映画だ。観客となって拍手したくなる。
いいシーンがいくつもあるけど、バスの中で「先生」が訛って話すところが気に入った。
「踊らされ」続ける福島の人々!!
一般的な部活もののプロットですが、悪い意味で古臭い映画だと思います。李相日監督らしく暗く重苦しい作風で、居心地が悪いです。福島人は総じて未開人と言う単純な括り方で、住民に口論が絶えずギスギスとしていて、少なくともジャンルはコメディではないと思います。例えば矢口史靖監督ならもっと気楽に観易かっただろうなと思います(周防正行監督でもしんどいです)。序盤で、雇用が確保できず住民が大反対しているのに、数分後には計画が進行していて、森喜朗のような既得権益者が登場しないので、一体誰が大勢の人々を強制しているのかと奇妙に感じます。結果的に原発と一緒で、福島人が文字通り「踊らされた」という事を、後世に残す映画になっていると思います。終盤のステージシーンは良く、松雪さんの巻き髪が可愛かったですが、それまでのシーンでもフラダンスの魅力を描いて欲しかったです。
起承転結が明確ですっきりする映画。
蒼井優ちゃんの電撃結婚で見たくなって見た。
炭鉱で働く娘っ子たちがフラダンスで艶やかな女性に変わっていくのがすごい。
フラダンスを踊っている姿はみな本当に色っぽくて美しい。
炭鉱業が盛んだったが時代とともに閉山が相次ぎ、その地に何億もかけてハワイアンセンターを立てるという突拍子も無い(でも実話)話で始まり、
東京からフラの先生がやってきて、でもその先生は借金に追われていたり、
その先生のもとに習いにやってきた芋くさい女の子たちの中には、そんな淫らなことをするなら勘当すると親に言われたり、父親からボコボコにされたり、なんだかんだでオープン前に引っ越しちゃったり、オープン前の宣伝中に父親が死んじゃったり、
オープンまでにいろんなことが起こる。
そして最期のオープンの日。
観客の前で完璧に踊りあげる生徒たち。横で見てる先生。こっそり見にきて感動している親。
起承転結が明確ですっきりする映画。
最後ダンスのシーンはそのいろんな思いがつまり涙なしにはみれません。拍手喝采。
山ちゃんステキな女性をお嫁さんにしたねぇ。
絆
俺の人生 俺のもんだー
正座で痺れた足をふらつかせながら
出ていく 蒼井優と
二度と帰ってくんなー
と叱る富士さんの場面あたりから
映像にだんだん引き込まれました。
理解のない生徒の父親がいる
風呂場に乱入する松雪泰子が
叫ぶシーンや
転出する教え子に抱きついて送る
にいたっては貧困のやるせなさが
身に染みます。
届けものをしに来た富士さんが練習で
蒼井優の踊る姿をみて無言で立ち去り、
反対派の村人達に施設暖房用
ストーブを借りてまわる場面で思わず
涙腺が崩壊。
父親も国の為に山で死んだ。
仕事は生きるか死ぬかの暮らしの中に
あると思っていたが
これからの世代は、皆さんに喜んでもらって笑顔で働ける新しい時代をつくっていける。彼女達なら出来るかも
知れない。
自分の価値観を変えた娘の生き方を
認め、恥も外聞もなく応援する
姿に母親像がだぶりました。
時代が大きく動くときには、人の絆の輪が広がって、信念を持った人を押し上げていく。
名作ですー。
ザ・ピーナッツの妹みたいに、可愛い
映画「フラガール」(李相日監督)から。
正直、どのシーンでメモしたフレーズか、
忘れてしまったけれど、これが一番面白かった。
東北弁?丸出しのいろいろな台詞もメモしたが、
この台詞には、勝てなかった。
たぶん、東京から呼び寄せたダンス教師(松雪泰子さん)を
初めて見た炭坑夫の反応だった気がする。
この台詞「ザ・ピーナッツの妹みたいに、可愛い」は、
一卵性の双子を見分けられることが前提だ。
それも瞬間的に、姉と妹を区別できるなんて。(笑)
脚本を書いた2人(李相日、羽原大介)に、
この台詞の意味を、確かめてみたい。
「こまどり姉妹」から「リンリンランラン」まで、
私は今でも、どちらが姉で、どちらが妹か、わからない。
「おすぎとピーコ」の違いが、やっと判るくらいかな。
蒼井優さんのセーラー服姿に萌え、
ラストシーンの彼女のフラダンスに、拍手してしまった私であるが、
こんな台詞が、気になる一言なんて・・「とほほ」って感じ。
面白い映画でした
最初、映画のタイトルが出るのを見ずに、途中からみたので、方言が強くて、何の映画を見ているのかさっぱりわかりませんでした(汗)でも、しずちゃんが出てきたあたりで、何を見ているのかわかりました!!とても面白かったです!!笑いあり涙あり!!すっごくよかったです!!最後の方は涙がほろりと落ちてきてしまいました!!
古い考えと新しい考えが交錯…そんなところもみどころかなとおもいます!それでも、思いがつながる瞬間には感動です!!
ポータブルDVDによる車内鑑賞レビュー
まず、映画自体の感想を述べる前に、東北の寒村に ハワイ を作ってしまった当時の経営陣に心から敬意を表したいと思う。
炭鉱の閉山によって突きつけられた事業の変革に対して、豊富な温泉資源を活用しての 「常磐温泉センター」 という発想ならたやすくつくだろう。しかし、彼らは常人では思いもつかない付加価値を創出して、恐らく、日本で始めてのテーマパークを作り上げてしまったのです。
それが 「常磐ハワイアンセンター」 。
「東京デイズニーランド」 や 「志摩スペイン村」 「ハウステンボス」 なんてものは存在するはずもなく、テーマパークという言葉すらなかった昭和40年に、ハワイを創り上げてしまった彼らのプロデュース能力に大いに感心をしたのです。
ボクはこの一大事業のたったの一側面でしかない 「フラガール」 という限定された世界よりも、事業全体を経営的な観点から語っていく 「プロジェクトX」 にこそ興味を引かれていったのです。
正直に言うと、今作の題名ともなっている 「フラガール」 という一部分から、 「常磐ハワイアンセンター」 の事業全体を感じ取れる瞬間が少しでもあれば良いなと、いわば不純な気持ちで鑑賞を始めていたのです。
しかし、今作を鑑賞していく中で
【 「内」 ⇔ 「外」 の対比と、
「第1次産業」 ⇔ 「第3次産業」 という生き方の相違 】
【 ダンスの振り付けが雄弁に語る、物語進行上における法則性 】
という2つの側面がボクの興味を刺激していきました。
しょっぱなから、カワイイ女の子たちが福島弁丸出しで自分達のことを 「オレ」 と言うあたりにこの映画の狙いが見えてきました。福島の寒村に住む地元の少女たちと、彼女らをハワイアンダンサーに仕立てるために東京からやって来るダンス教師との ギャップ を、どうやら際立たせたい意向のようです。
「東京」 という記号に対して正反対の存在である、純朴で飾り気のない彼女達の存在が必要だったのでしょう。
ここから顕在化していった 「対比」 という予感は、松雪泰子演じるダンス教師が登場するシーンに象徴的に提示されていきました。
彼女は酒酔いと乗り物酔いによって 「橋」 の上で停滞を演じていくのですが、その場所が境界線を彷彿とさせる川の上であったのです。
「内 ⇔ 外」 という 「対比」 の関係性で考えると、川の向こう側である 「外」 から ダンス教師はやって来て、川のこちら側の 「内」 で生まれ育った 「オレ」 達 と出会うわけです。
このように 「内」 なるものと 「外」 なるものの 「対比」 の構図が、 「川」 という記号を軸にして提示されており、以降もこの表現方法は活用されていくことになります。
やがて、この 「内」 と 「外」 とのちょっとしたお約束的な軋轢があり、しかしながら、ダンス教師の踊りを目撃したことで、双方はあっと言う間に一つの方向に向かっていきました。
“激しい動きの後に、膝を折り仰向けに倒れるように沈み込む。
長い静寂の後、引き上げられるように膝を支点にして上半身をおこす”
この軋轢を沈静化させた振り付けを、監督がバランスを崩さんばかりのクドさで描いてきたことに対して、ボクは大いに反応をしていきました。 きっと、この振り付けに託された 「思い」 が、物語を推進させる重要な要因となっていくのだろうと直感したのです。
この直感をパフォーマンス系映画にありきたりなストーリーパターンを用いて、独善的に今作の行方を推察すると、
「序盤に軽度な軋轢を敢えて創り、何かのキッカケで雪解けムードとしていく。 (たぶんこの振り付けを含むダンス教師の踊りがそのキッカケとなるのでしょう)
そのことによって、物語は一つの目的に向かって順風満帆に進行していくことになる。
しかしだ、うまくいくように思わせときながら第三者的な要因で今度はより大きな挫折をしかけていくことになる。
その結果、物語進行上の 手痛い停滞 が提示されるのだが、当然のことながら、その障壁も乗り越えていくことになる。
この 手痛い停滞 の克服と、物語上のクライマックス ( おそらく、「常磐ハワイアンセンター」 での初パフォーマンス大成功! となるはずです ) を続けざまに投入してくることによって、
結果的には、より大きな幸福感に包まれた大団円を迎えることになるのだ。」
と、今作はこのように類型的な 「挫折の後の歓喜」 型ストーリーを残念ながらなぞってしまうものと、ボクは早々と断言をしてしまったのです。
そして先ほどの振り付けがこの 「挫折の後の歓喜」 型ストーリーに対して、象徴的な反復運動になるであろうことも、これ見よがしな演出から読み取ってしまったのです。
具体的に言うと、
「挫折の後の歓喜」 という物語を進行させるキーポイントに
「静止の後の再始動」 という 「思い」 を感じ取ることができる
この振り付けを
象徴的に活用してくるはず。 と思ったのです。
「内」 と 「外」 とのちょっとした軋轢を解消したこのシークエンスにおいて、前述の
【 ダンスの振り付けが雄弁に語る、物語進行上における法則性 】
の萌芽を見たのです。
一方、 「対比」 を発展させた、もう1つの鑑賞テーマである、
【 「内」 ⇔ 「外」 の対比と、
「第1次産業」 ⇔ 「第3次産業」 という生き方の相違 】
を推進するキーマンがダンス練習場に乱入してきました。それが蒼井優演じる紀美子の母親だったのです。
「裸踊りでラクして稼ぎたいのなら、てめぇ一人でやれ !」
とダンス教師に啖呵を切り、
「ヘラヘラ笑いながら男衆に媚びて、ケツ振ったり、
足おっぴろげるもんでねぇ !」
とのセリフを浴びかけるのです。
まさにこの局面にきて、 「内」 と 「外」 の本格的な軋轢となる予感を振り撒いてくれたのです。
そしてこの 「昔気質の炭鉱の女」 による発言で、 「内」 ⇔ 「外」 の対比というものが
「東京」 ⇔ 「福島」 という単なる地域の対比の枠を超えて、前述の 「プロジェクトX」 的な視野で考えるならば、
「産業構造の変革」 の問題
に拡大されていったことがわかるのです。
農林魚業と同じく自然相手の生産業である炭鉱の仕事も 第1次産業 に分類されるわけで、
一方の 「常磐ハワイアンセンター」 はサービス業の 第3次産業 となるのです。
しかも 「オレ」 達が目指すハワイアンダンサーは サービス業の中でも高度に専門家したエンタテインメントの領域に突入していくことになるのです。
汗水垂らしてコツコツと稼ぐ方法しか知らない 第1次産業 育ちの母親にしてみれば、 第3次産業 の仕事なんぞは (特に エンタテインメント業は) 軽薄で、人に媚びる恥ずべきものであると感じたに違いありません。だからこそ前述のセリフが発せられたのでしょう。
時は昭和40年。アメリカの大規模農場や東南アジアからの安価な木材の流入などがあって 第1次産業 が衰退し、製造業である 第2次産業 やサービス業である 第3次産業 に産業構造が本格的に移行した時代。勿論、炭鉱も中東からの石油という原材料の攻勢にあって、没落の代表選手となってしまったのです。
こんな時代背景を持つ今作の 「内」 ⇔ 「外」 という関係性は、
前述のように 「東京」 ⇔ 「福島」 という単純な地域格差だけではなく、
「外」 から侵入してきた 「第三次産業」 と
崩壊していく 「内」 なる 「第一次産業」
という問題に拡大され、夫々の人生観や価値観の相違へと波紋は広がっていったのです。
中盤、4人しかいなかったメンバーが急増していきます。
炭鉱の縮小による大量解雇がその原因で、収入が無くなったことで新しい食い扶持を求めた娘たちが フラガール に応募してきたのでした。
同じパフォーマンス系映画つながりで胸の内で比較してきた 「ウォーターボーイズ」 と今作とは、ここにきて決定的な違いをみせてきたのです。
「ウォーターボーイズ」 においてもメンバーの増員があるのですが、それはTVのニュースで男のシンクロが扱われたことによるPR効果のたまもので、あくまでも積極的な参加意欲によって増員されたものでした。
それに対して今作は、父親のリストラによって、娘たちが
生きる手段として
フラガール を選ばざるを得なかったところに、両者の差異が際立ってきたのです。
昨今におけるパフォーマンス系映画 「ウオーターボーイ」 「スウィングガール」、TV番組でありますが 「のだめカンタービレ」 と比べて今作が圧倒的な深みを持ちえた点が、
生活をしなくてはならない という側面なのです。
また、リストラの影響で、逆にメンバーの減少も発生することになりました。紀美子の親友である早苗が父親の転籍でこの町を離れていくことになるのです。その離別のシーンにおいても序盤に感じた 「内」 ⇔ 「外」 の関係性が反復訴求されていったのです。
早苗を乗せたトラックが走り去って行く場所、それがどこあろう... 「橋」 であったのです。
「内」 なる存在であった早苗は
「橋」 を渡って行くことで 「外」 なる者となり、
この地からも、そして映画世界からも姿を消していくことになるのです。
早苗離脱 のくだりは同じく序盤、紀美子の母親の存在で感じた 産業構造の変化 についても考察の種を提供してくれました。
早苗の父親はリストラされた腹立ちにまかせて、第三次産業に従事しようとする娘の晴れ姿に攻撃を加えてしまったのです。
第三次産業の機運を拒絶し、第一次産業に固執していった男が流れ着く先は... 夕張。
その後の夕張炭鉱の閉山、そして自治体の財政破綻を知る者からすると、時代の大流を無視し、反発し、消え去っていく者の哀しさ、憐れさを感じずにはいられませんでした。
さて、いよいよ「常磐ハワイアンセンター」 の開園を目前にして、フラガールたちのキャラバンが始まりました。
公民館などで踊りの実地訓練を行うのと同時に、フラガール達に 「常磐ハワインアンセンター」 の宣伝をさせてくるあたるは流石、日本初の テーマパーク を作り上げた経営陣。
ナイスなプロモーションです。
コンテンツのブラッシュアップとプロジェクトのPRを同時に叶えていくプロデュース能力の高さに、再び感服致しました。
やっぱり フラガール という一側面だけではなく、 「常磐ハワイアンセンター」 をリリースしていくもっと巨視的なドキュメンタリー映画を観たいものだと再確認をしたのでした。
↓制限文字数では完結せず、完成版はこちらまで
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