フラガールのレビュー・感想・評価
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全キャストの頑張りに喝采 蒼井優の瑞々しい美しさが際立つ逸品
劇場公開時にスクリーンで見たのを皮切りに、テレビやDVDなどで何度となく見てきたが、とにかくキャスト陣の頑張りに敬意を表したくなる。蒼井優の瑞々しい美しさはもちろん特筆すべきだし、静ちゃん、徳永えりをはじめとする“フラガール”たちの奮闘ぶりは想像に難くない。
劇中では松雪泰子に、撮影現場では李相日監督に、こってりと絞られることで、日に日に精悍さと美しさを身に着けていったのだろう。
非常に普遍的な物語だが、現在にも繋がっているからこそ、何度となく鑑賞されるほどに愛される作品へと昇華していったといえる。
いとしのフラガールたち‼️
この作品はスポ根モノでしょう‼️閉山寸前の炭鉱町に建設されるハワイアンセンターの目玉である "フラガール" を目指す町の娘たち‼️フラダンスと福島弁を完璧にマスターしたヒロイン・蒼井優‼️スポ根モノの定番である変わり者の指導者に松雪泰子‼️銭湯の男湯に乗り込むシーンは拍手喝采‼️反対しながらも、娘たちを応援する母親役の富司純子さん‼️「ストーブ貸してくんちぇ」‼️3人の個性のぶつかり合いが絶妙な人間ドラマを生み出してますよね‼️そんなフラガールたちが経験する親友や家族との別れ、変わっていく時代への戸惑い・・・‼️父の失業のために町を出ていくヒロインの親友のエピソードや、松雪泰子先生を駅で呼び戻すフラガールたちのダンスなど、感動的な名場面がいっぱい‼️そしてそれぞれの思いが結実するラストのフラダンスショーは圧巻‼️素晴らしい‼️泣ける‼️何回も観たい見せ場です‼️
地域活性のためにぶつかり合いながらも奮闘する姿に感動しました!
何回も見ているほど好きな作品です。
色んな想いがぶつかり合う中で徐々にみんなの気持ちが一つになり、形になっていく。
そして、その形がみんな目指している地域活性に繋がっていく。
それぞれが想いをもって取り組んでいく姿に感動しました。
チームワークが学べる最高の映画!
涙なしには観れない映画です。先生から学ぶ大切さや、チームで支え合う力強さを感じれる作品。学生やスポーツに打ち込んでいる方はもちろんのこと、事業をやっている方も学びが多いと思います。
非常に不愉快
時間の無駄で見ている間も不快だった。まずハワイアンセンターって名前が安直すぎるしそんなのに、賭けに出ようとするのが現実味がなさすぎるしそんなことを現実でしたという事実に吐き気が止まらない。誰が喜んで見るんだこんなもん
全く知らなかった作品。余計な前知識を仕入れてから観たので、色々と惑わされた作品。全部私が悪いです。
先日、女装で観に行った(余計な情報)『音楽』ですが。その時、劇場に置かれていた様々な作品のフライヤーの中に、心惹かれるタイトルの物がありまして。それが『百万円と苦虫女』だったわけ。アマプラでも無料視聴のラインナップに上がっていないかなぁと思いサーチオン。したらね、有料で330円だったの。
きっと蒼井優出演作品のつながり出てきたと思う、無料で鑑賞できるこちらをチョイスして観ることにしたわけ。(330円くらい課金しろし!)
きっとアレ系だ。出オチのタイトルから察するに『ビーチボーイズ』『スゥイングガールズ』等の青春サクセスコメディー物だって思ったの。
えつ、まさか同じ監督さん作品なの?って早合点をしちゃいけないので、調べに行きました。ですが全くの別人。
こちらは矢口史靖ならぬ李相日。
このあたり全く疎いので代表作品を調べてみました。←それくらいは知っておけよ!って話なんですが。
私的評価の高い作品のオンパレードじゃないですか!『悪人』『怒り』『流浪の月』とか、心の闇を抉りまくったダークな作風が良きです。
はたまた一転して、こんなタイトルの本作です。こんな予備知識と先入感仕入れてから観ても大丈夫なのかな?
このお話実話だったのですね。
映画に疎すぎる私ですからね。事前調べくらいのハンデはもらってもいいよね。
(えーっと、えーっとアレ何だったっけ?同じダンス系の映画で実話が元になったアレ。アレだよ!思い出せないよ!)
前述三作品を手掛けた監督の映画なので、なんか暗くて重ぉ~いサスペンス系ドラマなのかな?って思っちゃったりしたの。フラダンスにまつわる、猟奇的な連続殺人事件の謎解きだとか。ヘヴィーすぎる、どろっどろの人間ドラマだとか。そういうのを。
主演の松雪泰子は、非情な女検事役で、蒼井優は容疑者の心に寄り添う、優しい弁護士役なのかなーとか。勝手にそんな想像を膨らませて。
てか、そもそも蒼井優が主演じゃないのね。
なのに、ぜーんぜん違う。真逆のハートウォーミング物じゃん!松雪泰子、鬼検事なんかじゃないじゃん!(笑) 蒼井優、心優しき弁護士なんかじゃないじゃん!(笑) 岸部一徳、ベテラン老刑事なんかじゃないじゃん!(笑) 豊川悦司、心に重い闇を抱えた真犯人の父親役なんかじゃないじゃん!(笑) なんなん、このカオスな展開。カオスなのは私の“オツム”の方だよ!
誰だよ!寂れた炭鉱村を舞台にしたダークでヘヴィーなクライムサスペンス映画だなんて言ったのは!誰もそんなこと言ってませんでしたよねすみませんでした。
松雪泰子も蒼井優もダンスが素晴らしいの。さすが女優さんだよね。俳優さんって、やっぱり才色兼備なのね。
若かりし日の蒼井優の初々しい美しさは勿論のこと、早苗役の徳永えりちゃんのもんぺ姿も可愛いのなんの♡途中でフェードアウトしちゃったのが大変惜しかったです。
しずちゃんはね、正直引いちゃったの。どうせ見るなら優ちゃんか、りえちゃんのスカートビリビリからの、おパンツ見たかったよね。←不純すぎるにも程があるぞ! 謝って 映画に謝って!
えつ、その衝撃のラスト、あまりにも救いがないじゃん!てな終わり方じゃなかったのね。よかった。
もう少しコメディー要素があってもよかったようにも思えたのですけれど、そういう作品じゃなかったんですよね、きっと。
一歩間違えれば、クライムサスペンスにしちゃいそうな人が観ていた訳ですからね(笑)
観終えてみれば、胸がほっこりとする結構楽しい作品でした。
えーっと、本当にアレ何だったっけ?同じダンス系映画で実話が元になったやつって。
ネットの力借りて調べるのは思いっきり負けた気がするけれど、思い出せないままモヤモヤするのは、もっと心に引っかかるものがあるし。
降参して調べてみました。
そうだよ!『チアダン』だよ!
レビュー書いてないよ、きっと!
映画にも詳しくなりたいけれど、学ももっと欲しいよ。
できれば女装が似合う見てくれが一番欲しいよ!←おい!
希望を持つ人々に、何度も涙し何度も感動する。
少しホコリっぽい時代に生きる人たち。
なんとなく生きていたってしょうがない。
地場産業の頭打ちに生活への不安もある。
何かやろう、でも自分に何ができる?
すたれる地元への危機感から …
「手探りで始まった大きな町おこし」
制作スタッフは物語作りの素材を揃え、
キャスト達は人物を精一杯演じた。
感情を最大限に出して演じた。
映画として明るく楽しく見せてはいるが
実際の関係者は見えぬ未来に苦しんだはず。
隣近所の分裂、足を引っ張る者も多くいたはず。
誰もがダメかも知れないと何度も思ったはず。
それが明るい映像になって写し出される。
だから何度観ても涙する。
何度も感動してしまう。
上手く映画として整えた。
※
何度見てもよい
正直観るまではそんなに期待してなかったのですが、面白くて時間がたつのを忘れてしまいました。
蒼井優かわいい♡
都会から来たダンサーに憧れる感覚も、松雪ならそりゃあ憧れるよと納得です。
紆余曲折ありながらも自分たちの故郷を愛して立て直そうとする熱意にも感動します。
ただ見てる間、話の展開もシーンも、また設定も時代的に同じだから仕方ないのかもしれませんが、「リトルダンサー」に似ていて気になって仕方ありませんでした。
変化を恐れない勇気を。
とても好きな作品で、繰り返し見ています。他の方も書かれているように、ラストのダンスシーンは圧巻です!
個人的に一番気に入っているのは、フラガールズだけでなく、炭鉱の縮小に直面した働く方々や家族、東京からやって来たフラダンスの先生、それぞれ変化していく様子が丁寧に描かれている点。
人それぞれのやり方で時代の変化に適応しようと立ち向かう姿に、勇気をもらうことができる作品。静ちゃんもすごーく良い感じです!これからも大切に繰り返し観たいと思います。
作中の方言を聞き取り辛い方は、日本語字幕をONにすると分かりやすくなるので、オススメします。
なかなか機会を作れていませんが、現地(ハワイアンズ)にも、また行きたいと思います!
炭鉱町の盛衰が胸を打つ。
2006年。監督:李相日。
いい映画でした。この度、観る事が出来て良かったと思います。
なんとなく「常磐ハワイアンセンター」って聞き覚えはあります。
福島県いわき市に、炭鉱の廃坑が続き、町興しとしてフラダンスショーを
取り入れたリゾート開発が行われた。
常夏の島“ハワイ”
「常磐ハワイアンセンター」はデッカい温室みたいな屋内に、
椰子の木が生茂り、炭鉱の排熱を利用した温泉施設もあったんだと思う(私の推測です)
レジャーブームの走り・・・だったんでしょうね!
驚いたのは“フラダンス”
すっごく本格的ダンスでした。
東京から呼ばれたダンス講師の松雪泰子のソロダンス。
大袈裟だけど、芸術の域に達しています。
まぁ借金をこさえて都落ちしたSKD(東の宝塚ね!)の花形ダンサーだった・・
と言う経歴の人です。
なにはともあれ、ダンサーは炭鉱の町・磐城市(今は、いわき市と改名したらしい)の炭鉱の若い母ちゃんや、娘たちのど素人です。
蒼井優などの女子高生も、ゼロからスタートして、最後はラストの
「フラダンスショー」
予想外に激しくて驚きました。
腰を振って、速い、柔い、根気強い・・・その持久力は、スポーツみたいです。
炭鉱のリストラの首切りや、爆発事故も交えてシリアスとコミカルのバランスが
とても絶妙です。
役者が揃ってます。
芸術肌の松雪泰子。
マネージャー兼総括の岸部一徳。
若くしてスター性を感じさせる蒼井優。
兄で炭鉱夫の豊川悦司。
母で婦人会会長の富司純子。
南海キャンディーズの静ちゃんが大きい身体で、存在だけで
可笑しかったけど、演技本気でしたね。
李相日監督は『悪人』や『怒り』で好きな監督ですが、こんな笑って泣ける映画も撮っていたのですね。
一度は観ても損はありません(笑)感動しました。
炭鉱の閉山の危機を救うべく街の復興のためにフラダンスに情熱を傾ける...
炭鉱の閉山の危機を救うべく街の復興のためにフラダンスに情熱を傾ける女性たちのお話。実話。
炭鉱という時代が終わる人々の葛藤の中で、真っすぐに頑張るフラガールの姿が素敵です。
とにかく松雪泰子がいい!カッコよくて、綺麗。
蒼井優やしずちゃんとかみんなどんどん女性として綺麗になっていくのもいいし、そんな女性達のたくましさにも元気がもらえる映画です。
泣いて笑いながら勇気をもらえる
もう既に何回も観ている映画です。バイブルのようです。
目指すものがあると反対されたり、悲しい別れもあったりするものです。最初は理解してくれなかった人たちもやがて応援してくれます。
所々に笑いポイントもありながら、主人公の希美子(蒼井優)の成長に感動させられます。
号泣
実話の映画で福島県いわき市の炭鉱娘たちがさまざまなな思いと、理由でプロのダンサーになる話でした💃
人の思いが人に影響を与えていって、地域を救うこともそうだけど自分の夢にもなるしそのための自分の努力も
周りを笑顔にしていって素敵でした🥲✨
人が離れていっても、自分を信じて突き進むことも感動的でした🥺
先生を信じて全力で突き進むこともほんっとに素敵でした。
信念をもった行動に胸を打たれました!
昨日、視聴しましたが、信念をもってやり切ることで、周りの批判や反対、理解されないという逆境を一つずつ乗り越えていって、思いが実現することをこの映画の中でも実感しました。思いはあるけど、なかなか相手や周囲に伝わらない、思うようにことがなかなかうまく進まない、というのがとてもリアルで、自分もこうした状況の中で、自分の意思を結果になるまで貫き通そうと、勇気をもらいました。
ALOHA!の精神🌈
舞台は、昭和40年福島のいわき市
常磐炭鉱では、石炭から石油へと
エネルギー革命の為
人員削減などで暮らしが厳しい状況に
町を救う為
「常磐ハワイアンセンター」を創立しようと
準備がスタートし
フラダンサーの募集をかけるが
簡単ではない。
フラダンスの存在を
初めて知った娘達
ひとりひとりが抱える現実問題と
向き合いながら
家族の為、町の為に
フラダンスを習得してゆく
自己成長物語。
東京からダンス教師が呼ばれ娘達に
ダンスとALOHAの精神を教える
その、まどか先生役には
松雪泰子さん。
松雪さんのフラダンスの優雅さ
素晴らしかったです。
まどかも、訳あり過去を持っていて
最初は、皆と打ち解けずでしたが
フラガール達の情熱で
心をオープンにしてゆく・・・・。
フラガールリーダー紀美子役には、
蒼井優さん
小百合役は
南海キャンディーズのしずちゃん他
フラガールズ達が
素晴らしいダンスと
演技を見せてくれます。
紀美子の母親役には
富司純子さんが
シャキッとした感じで
ステキでした。
脇を支える キャストも
豪華です⭐
最期の
ステージダンスシーンは、
何度見ても涙が止まらない。
メインテーマ曲は
世界的ウクレレプレイヤー
ジェイク・シマブクロさんの
「フラガール」
美しいメロディが胸に響きます。
照屋美穂さんの~虹を~
歌声Versionも大好きです🌈
フラガール達の精神
ハワイの「ALOHA」は、
挨拶の言葉だけではなくて
ALOHAの言葉の持つ意味は深いですね。
平和で穏やかな日が送れますように。
実話だからこその感動ドラマ!!
もう16年前の作品ではあるが、全く色褪せる事無く不変の感動を味わえる所などはまさに「男はつらいよ」の寅さんの境地!!
そう言えば松雪泰子演じる平山まどかが寅さんとダブったのは自分だけであろうか・・・・・・
それ程 日本人の涙線の壷を完璧に演出した李相日の手腕は絶品!!
常磐ハワイアンセンターの誕生を支えた裏方の人たちの嘘偽りのないドラマだからこそ、これほどまでの説得力があり、また感動させられたのであろう!!
いつ観てもそれぞれのストーリーに涙無くしては語れない人間ドラマがこれでもかと紡がれる所など、まさに永遠の名作だ!
再見して改めて感動の涙が止まらなかった!!
ドリフ・コントと、圧巻のダンス。 誰にでも勧められる安心感溢れる映画。
メイキングと(震災)後日談『がんばっぺフラガール』も観たくなりました。
プロジェクトX的な話になりそうだけど、フラガールに絞ったのが話がすっきりしてよかったのかな。
この土地の人がこれするの?という展開は、ジャマイカンボブスレーチームの話『クールランニング』と同じ。アル中のコーチが最後には…ってとこも似ている。どちらも実話がベースの映画化。感動話は似るってことか。でもテイストがまったく違う。ジャマイカンリズムとフラというバックミュージックの違いかもしれないけれど、ああ、日本だなあと改めて感じいる。
泣きました。笑いました。でも☆5かと言われるとなんか違う。誰にでも勧められる安心感溢れる話。バス旅行のお供に、町内会の上映会に最適。なんだけど…。
何故かドリフのコントを観た気になる。
吉本がキレる場面は迫力だし、フラで先生を呼び戻す場面は泣ける。本当のエピソードだというが作り話っぽくなっちゃっている。そういう演出狙ったのでしょうが、なんで? 後から思い返すと興ざめ。
岸部さん、富司さんの演技がすごいのですが、浮いちゃっている。
リストラされた怒りとか、目の前に閉山が迫っている状況はもっと厳しいだろと突っ込み入れたいところが多い。早苗の父がリストラされた場面、人生かけた仕事が否定されている状況なのに怒りはあの程度?早苗を殴るエピソードが続くなら、解雇通知を受け取る場面でもっと怒りを表現してほしかった。大声で暴れまくるのか、抑制して凄味を出すのかは監督の好みだと思いますが。
吉本の方言キレまくりも早口言葉で凄かったけど、怒りとか切羽詰まった状況・迫力は伝わってこない。岸部さんは目とかだけでも演技できる方なんだからああいうパフォーマンスではなくてもっと表情大写し、一言ボソの方が心情が伝わってきたように思えるんだけど…。実際のエピソードをそのままやったんだろうけど…コントだよ。
洋二郎が、仕事仲間がハワイアンに鞍替えするのを知ってブチ切れるシーンは、豊川氏の方言がきっちりはまっているのに、三宅氏の言葉は方言になっていなくて、豊川氏の演技が空回り。炭鉱男の本音トークの重要な場面なのに残念。
映画って一部の才能ある人がきっちり演技するだけじゃダメなんだな、難しいな、と思いました。
池津さん、志賀さんは良い味出してます。
闇の部分は触るけど、掘り下げないでオブラートに包んで流す。予定調和の世界。
モデルとなる方々がご存命だから難しいのでしょうかね。☆5つをつけるにはもう少し闇の部分に踏み込んでほしかった。この程度で「社会派」になっちゃうなら、同じシネカノン配給の『誰も知らない』は何て呼べばいいんだ?と私の中の基準です。
『怒り』の監督。『怒り』は人間の本質を突きつけられ、えぐられ、そのくせ人間愛にむせび泣いてしまう究極の作品と、私の中では最上級の賛辞を捧げている映画。
その監督が、どうして掘り下げ方が足りないんだと不満を持ってしまうが、”成功秘話”としての”陽”の部分だけにあえて留めたのかな?
反面、ダンス場面は秀逸。
松雪さん演じるコーチのフラの手つきは柔らかくて官能的。一人で踊っている場面も、フラメンコのような情感にあふれた情熱的な踊り。さすが、恋も何もかもいろいろなことを経験済みの30代。
対して、蒼井さん演じる紀美子のフラの手つきはちょっと硬い。初心者の、習ったこと一生懸命やってますみたいな、まだいろいろなこと未経験の清純さが表現されている。
母の前でソロの練習をする紀美子のダンスもすごい。母に観られていることを知っているから、緊張と迷いと反発いろいろな感情が揺れ動いているが感じられる。
…演出?すごいや。踊って楽しいだけじゃない、コミュニケーション手段なんだ。
そして圧巻は、最後のダンス場面。もう、紀美子の一世一代の大舞台、すべてをかけているという根性がビシビシ伝わってきて思わず応援したくなる。紀美子をはじめとする彼女たちの踊り、もうそれだけで感動です。
何に感動して泣いたかって、やっぱり紀美子の踊りを覚える、成功させなきゃというあの必死さ・ひたむきさでしょう。あの最後のダンスをああいう形にもっていったのは演出力だと思いますが、メイキングの方が感動できるんではという不埒な思いも頭をよぎる。
要所要所、一部の役者は凄い。また国民的人気番組ドリフのコントのテイスト散りばめ、泣かせどころもきっちり計算、と、とても凝っている。でも、だからこそ「おしい!!!」って気にさせる。そういう演出がエンターテイメントとして結実するのとそうでないのとの差って何なんでしょう?
日本の誇る『寅さん』や『釣りバカ』みたいな作品です。
☆ ☆ ☆
それにしても、映画とは関係なしに、
ここにハワイを作る!という発想がすごい。
初めてハワイアンセンターに行ったときは、まだ子どもだったから「なんでハワイの偽物が…」と思っていた。黄風呂とか、足元に金魚たちが泳いでいる風呂が珍しかった(昔の記憶なので間違っているかも)。
ハワイのポリネシア・カルチャーセンターで見たショーがハワイアンセンターのショーと同じでびっくりしたっけ。
炭鉱閉山危機。
炭鉱が寂れ、町が活気を失っていく様は『鉄道員(ぽっぽや)』で知る。炭鉱を渡り歩く男を志村氏が演じていた。
生きる術を勝ち取るための戦いとしてストライキを選んだ炭鉱夫たちの実話をもとにした『パレードへようこそ』。
生きるためにとる手段。常磐炭鉱が選んだのはレジャー施設を作ること。しかも、外部からプロを呼ぶのではなくて、従業員やその家族を使って。そんな無茶な話が成功してしまうなんて。
業績が悪くなったから、早期退職者を募り、出向先を切りるのではない。
ある意味、この常磐炭鉱のやり方が、本当のリストラなのだろう。とはいえ、やみくもに事業展開して赤字を拡大するケースも多いというのに。
炭鉱労働者達の反対だけでなく、今も湯本駅周辺に並ぶ温泉宿からの反発はなかったのだろうかと心配してしまうが、温泉組合の女将たちが、フラ女将カレーというレトルトカレーを出しているのだから共存ということか。
『超高速!参勤交代』の湯長谷藩の土地。『超高速!参勤交代』はフィクションだけれど、知恵を絞って危機を乗り越えるところが、江戸時代も昭和も同じで、心が温かくなった。
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