ハウルの動く城のレビュー・感想・評価
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小さい子ども向けではないファンタジー
独特な世界観
なかなかの作品
老巨匠がくりひろげた妄想と格闘
あるひとは、これをソフィーばあちゃんの夢なのだと表現した。
またある人は、ハウルという魔法使いが本当は年寄りなのだというふうに表現した。
おそらくどちらも正解なのだろう。
60を超えた宮崎駿がこの作品とどういう風に向き合ったのか。
自分がちゃんちゃんこを着る年齢にいたるとは誰だって思わない。
けれどもそれが実際に目の前に起こると本当に恐ろしいことなのだ。
これは宮崎駿の覚悟の映画でもある。
老人になってゆく自分を叱咤するための作品という意味だ。
誰だっていつまでも若いと思っていたい。
しかし、年だけはとってゆく。肉体の限界も近づいてくる。
おそらくハウルもソフィーも宮崎駿自身だ。
どうにもならない宮崎駿が作り出した自分自身と自分がこうありたいと思っていた幻想がここにはある。
そしてこうありたいと願った自分が本当に戻りたい場所は、あのハイジに出てきたアルムの山だった。
それは自分たちが青春をかけて作ったあのハイジという作品そのものだったろう。
なんだかそんなことを考えていたらとても悲しくなってきた。
この作品はとても楽しい。
それは実はとても悲しいことに裏打ちされた作品だったのではないだろうか。
宮崎駿の結晶
あんまり…
作品の世界観は面白い
とある時代のとある王国。戦争の真っ只中。
帽子屋を切り盛りする18才の少女ソフィーの住む街の近くの荒地に
悪名高い魔法使いハウルの動く城が現われます。
ある日、ソフィーは何者かに追われているらしい青年に出会い、
一目惚れしてしまいます。彼こそが「ハウル」でした。
その晩、ソフィーは「荒地の魔女」に呪いをかけられ、
90歳のおばあさんの姿に変えられてしまいます。
ソフィーは荷物をまとめ、ハウルの動く城に向かうのでした・・・。
スタジオジブリ製作、宮崎駿監督の最新作です。
90歳のおばあさんの姿になってしまった18才の少女ソフィーと
弱虫の魔法使いハウルのラブストーリーです。
僕は実際に観るまで、ここまでラブストーリーの要素が強いとは
思わなかったので意外でした。
ジブリ作品とラブストーリーって、あまり結びつかないので(笑)。
木村拓哉のハウルの声は、思っていたより違和感無く聴けました。
倍賞千恵子のソフィーの声(特に18才のソフィー)の方が
何か違和感がありました。
今回の作品もいろいろなテーマが盛り込まれてましたね。
主人公のソフィーをはじめ、荒地の魔女、そして、サリマンと
女性のキャラクターが強く描かれていたのが印象的でした。
実はこの作品の影の主役はカルシファーだったのかも知れないなぁ(謎笑)
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