ハウルの動く城のレビュー・感想・評価
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この作品くらいからジブリはつまらなくなった・・・
TVで鑑賞。
公開当初、映画館へも見に行きましたが、かなり忘れているものですね。
中盤までは面白かったが、女王の宮殿へ行った辺りからつまらなくなりました。
そうそう以前もそう思ったことを思い出しました。
・魔法でなんでもあり! いきあたりばったりにどうにでもできています。
・登場人物の性格や、相手との対応とかも、なんでそうなるのか共感できない。
ジブリ作品は、このあたりからつまらなくなりました。
まぁ歌手でも、最初の数年の曲が今でも代表曲で人気と言うのが良くあります。
期待し過ぎちゃいけないね。
独特の世界がとても好きです!
ガラクラで作られたお城も、個性あふれる魔法遣いたちも!
荒地の魔女に、魔法で90歳の姿に変えられてしまったソフィが、自分に自信が出た時や、ハウルへの愛情が高まったときに、みるみる若返っていく!特に、マダム・サリマンと対峙するときは、カッコイイですよね!
本当は「戦争」という重いテーマもベースにはあるのかもしれないが、嫌なことから逃げてばかりのハウルが、愛する者を守る大人の男になっていく姿も良いし、最終的には、ハウル、ソフィ、マルクル、カルシファー、荒地の魔女、ヒン…。みんなで仲良く暮らしていく、ハッピーエンド感も良い!
一個だけ…声優だけは、どうにかならなかったのか!ハウルがキムタクにしか見えなくなってしまう…。残念でなりません…
大人になって面白さに気がついた
複雑すぎて意味不明
「カルシファーが千年生き、ハウルが心を取り戻しますように」を聞きたくて見ているような物
初めて見た時は映像はジブリ的魅力にあふれていながらストーリーもセリフも取って付けのパッチワーク風で納得できたとはとても言えなかった。
だからレンタル中は毎日見直し、さらには原作本全巻、解説本なども随時見て自分なりに理解し納得できたような気になった瞬間もあった。
しかし、それから数年経ち十何度目の視聴になる今回、上の知識が完全に蒸発してしまったこともあり「単にとっ散らかっている映画」でしかなかった。苦笑
・・・なんて言ったらそれも嘘で、ファンタジーにうっとり耽溺できた部分がやはり大きく、そして、タイトルに掲げた「「カルシファーが千年生き、ハウルが心を取り戻しますように」」という呪文というか祈りに軽く心打たれ、これがあるからこそ十何度も見ているのだなと思い知らされましたよ。
というわけで、その文言ゆえに個人的にこのハウルは「永遠の映画」となっているようです。少なくとも現時点では笑
追記
徐々に不明部分を思い出してきたが、カルシファーは地球に落下するとすぐ息絶えてしまう「星の子」。
それを不憫に思った子供の頃のハウルが星の子を飲みこみ、ハウルの心臓を得たことで地球上でも生存できる「カルシファー」となり、代わりにハウルが強大な魔術を使えるようになった。
だからカルシファーは悪魔でも何でもない。
ではラスト、ハウルにカルシファーから心臓を移した後、ハウルが息を吹き返したのはいいとして、「星の子」の逆戻りしたカルシファーがなぜ生き永らえることができたのか?
そこは思い出せないけれどヒロインがキスをしたことで新しい命を吹き込まれたということなのかもね。
何れにしろ”度を過ぎた物凄いファンタジー”に過ぎないが、その度外れっぷりがある種の爽快感を産み出した一つの例だと思う。
後、ハウルたちが星の子に囲まれた際の呪文の意味も思い出せないが、それはネットなどでその他不明点も含め各自調べたほうが面白いかも。
動きます、歩きます、楽しい
不恰好な脚がついて、蒸気をジュンジュン吹きながらギコギコ歩く楽しいお城。
こんな城に、一度は住みたいと思った貴方、さあハウルの手をとってソフィーと旅に出よう。
楽しめる事うけあい、日本の誇る映画監督の作品です。
原作のハウルは、もっと俗っぽい男で、お城は最初から浮いてますよ。
さて最初この映画の監督に抜擢されたのが、今やヒットメーカーとなった細田守。
原作をうまくひねったであろう設定で、お話を作っていたところ、ちょっとやりたくなった宮崎駿に仕事を丸ごとぶっこぬかれてしまいました。
細田守は「ああ、これで自分もアニメの仕事はおしまいか」と絶望したそう。
その後時をかける少女のスマッシュ・ヒットで捲土重来を果たしますが、細田守は「宮崎駿が死んだら全てを話す(やさしい微笑み)」と各所で語っております。
この時も宮崎駿監督は「細田君、大丈夫なのかな……」と心配だけしていたそう。
女性大好きのワガママ男、ハウルと宮崎駿を許す心の広さをもって、いざこの物語を楽しみましょう。
キムタクは主演俳優倍賞千恵子の相手役
自分の心を取り戻して
「お姉ちゃん本当に帽子屋になりたいの?一生あの店にいるつもり?」
妹のこの問いに対するソフィーの答えに彼女のこれまでの生き方が凝縮されています。「私は長女だから。お父さんが大事にしてた店だから。」
自分の気持ちはそっちのけで、置かれた状況や空気を読んで行動する子。自分のやりたい事よりも、周りから期待されている事を優先する子。幼い頃からそうやって自分の気持ちに蓋をしていくうちに自分の本当の心を無くしてしまったソフィー。彼女は荒地の魔女に会うよりも前に自分で自分に呪いをかけていました。
街でハウルに助けられた時も、その見た目の美しさと好青年ぶりにときめきを覚えますが、自分の気持ちに気付けません。
荒地の魔女に老婆の姿にされてしまったソフィー。最初驚きはしたものの、悲観的になる事はなく、老婆ならではの知恵と逞しさを見せてくれます。老婆として周囲の世話を焼くうちにソフィー自身の心の壁も薄れていきます。そして、ハウルへの愛の大きさが彼女が自身の心を取り戻す原動力となっています。
「私、あなたの助けになりたいの!」「ハウル大好き!」
自分の気持ちに気付けただけではなく、それを言葉にして相手に伝える事のできる喜び。ソフィーは大きく成長できました。
ハウルの存在によりソフィーは自分の心を取り戻しました。そしてハウルはソフィーによって自分の心(心臓)を取り戻しました。ソフィーとハウル。お互いがなくてはならない存在であり、成長し合える仲。素敵な関係です。
前半のソフィーのように、「これでいいんだ」と自分を無理やり納得させ、自身に呪いをかけて生きてきている人って沢山いると思いますし、私もその一人です。世の中上手く渡っていく為にはそうやって自分を曲げる柔軟性も必要ですが、それをやり過ぎるといつか自分の心を無くしてしまいそうです。自分に言い訳ばかり言って現状を無理に飲み込んでいては、自分で自分の可能性を狭めてしまいます。
自分の心に耳を傾け、勇気を持って一歩踏み出せば希望に満ちた新しい世界が開ける。ソフィーはそんな事に気付かせてくれました。
【深い世界観】
「ハウルの動く城」は、色々な意味で奥深い作品だと思う。
宮崎駿さんが、当初の低い評価に怒ったというエピソードは有名だし、エンターテイメントだけ求めるやつなんか映画観に来なくて良いみたいな発言もしたとか、しないとか😁
まず、映像がすごい。
あの動く城は、緻密に構成されていて、物語の中で起こる出来事を見ても、内部の作りなど含めて、違和感などなく、ユーモアも迫力も満点だ。
そして、魔法でお婆さんにされてしまったソフィーが、気持ちの変化に応じて、若返ったり、また、歳を取ってみたり、とても自然に変化するのだが、内面の変化…、つまり気持ちの持ち様を表していて、この移り変わりも物語に奥深さを加えていると思う。
人は見た目ではない。
見た目でモチベーションが変わるのではなく、老いたのか否かは、心の底持ち様、つまり、内面や、モチベーションが重要であることは、対比される魔女からも明らかだろう。
ここはジブリの作画や動画の真骨頂だ。
そして、人を殺めるのであれば、敵も味方も同じだいうハウルの言葉。
僕達の生きる世界の危うさを示唆しているようだ。
いろいろな示唆に富んだ、僕は大好きな作品だ。
ソフィーの勇気
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