銀河ヒッチハイク・ガイド : 映画評論・批評
2005年8月30日更新
2005年9月10日よりVIRGIN TOHO CINEMAS六本木ヒルズにてロードショー
うああ、イルカの歌が頭から離れない…
冒頭。地球で2番目に知能が高いのがイルカ、3番目が人類。そこで地球消滅が目前だと知ったイルカたちは人類にこの緊急事態を教えようとするが、イルカの言語はボディランゲージなので飛び上がっては輪をくぐり1回転して着水するばかり。それを見た人類は芸のごほうびにお魚を投げ与えるばかり。そこでイルカたちは人類救済を諦めて跳ねながら歌う、「人類のみなさん、さようなら。おいしいお魚をどうもありがとう」、しかもMGMミュージカルふうのゴージャスな混声合唱曲で。「チーム・アメリカ」のマイケル・ベイの歌、「妖怪大戦争」のアズキの歌と並んで、この夏、頭から離れないのがこの歌だ。
原作&脚本の故ダグラス・アダムスは、脚本にも参加してたモンティ・パイソン直系。で、この周囲を英国勢で固め、監督ガース・ジェニングスはblurなどのクリップのハマー&トングス組、音楽はデヴァイン・コメディのジョビィ・タルボット、SFXはジム・ヘンソン・クリーチャーショップで、宇宙船の操縦設備もウェッジウッドの紅茶カップ模様。ちなみに冒頭のイルカの歌はエンディングでももう一度聞けるが、このとき歌っているのがデヴァイン・コメディのニール・ハノン。必聴。
(平沢薫)