「警察内部の歪みと検察と警察の軋轢は興味深い」半落ち ねこたまさんの映画レビュー(感想・評価)
警察内部の歪みと検察と警察の軋轢は興味深い
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主演の寺尾聰さんは、いつもの如しで可もなく不可もなし。
前半は、刑事役の柴田恭兵さんが展開を引っ張ります。
後半からは、記者役の鶴田真由さん、國村隼さん、伊原剛志さん、吉岡秀隆さんの集団劇っぽくなる。
被害者役の原田美枝子さんがとても良いです。
他にも、西田敏行さん、樹木希林さん、高島礼子さんと脇を固めるキャストは豪華。笹野高史さんも最終盤にちょい役で登場。
トドメとしては、まだ22歳くらいの可愛い高橋一生さんがほぼセリフ無しのキーパーソンとして出てきたのは微笑ましかったです。
前半の警察内部の歪みと検察と警察の軋轢については、中々興味深いです。劇画「ゴルゴ13」の作中にも何度か登場しているグリーニッケ橋の比喩も良いですね。
後半のミステリーの謎解きは、それほど面白いとは思えず。
吉岡さんが演じた裁判官の「被害者への看護を尽くしたか」という観点が、作中の判決の量刑判断の基になるのでしょう。
物語としては、それを個人的な視点の基軸として理解しました。
総じて、豪華キャストに相応しい名作とは、ちょっと言い難いと思いました。
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