「守るための行動に、些かの違和感。」半落ち しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
守るための行動に、些かの違和感。
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レンタルDVDで2回目の鑑賞。
原作は未読です。
7年前に亡くなった祖父がアルツハイマー病だったので、観ながら当時を思い出して、こみ上げるものがありました。
人が壊れる様を見せつけられ苦しい想いをしました。姿形は祖父なのに別人みたいで、急激な変化故に悲しかったです。
梶(寺尾聰)や妻の姉(樹木希林)の葛藤と苦悩が痛いほど理解出来ました。変わりゆく家族を前に、持って行き場の無い苦しみと、何もしてやれないもどかしさを噛み締める日々…
妻(原田美枝子)を殺害した後の2日間、梶はどこで何をしていたのか。刑事、検察官、弁護士、新聞記者の視点を交互に描きながら、慟哭の真実が浮き彫りになりました。
しかし、自分がドナーになった少年に迷惑が掛かることを恐れての行動となっていましたが、些か無理矢理。つまり、歌舞伎町でもらったティッシュは即座に捨るべきでした。
[追記(2020/03/31)]
佐々部清監督がお亡くなりになりました。
ご冥福を心よりお祈りします。
※修正(2023/08/25)
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しゅうへいさんのコメント
2023年8月25日
空白の2日間の内、歌舞伎町を歩いた際にポケットティッシュを貰ったのですが、それが梶の行動を突き止める手がかりになってしまったので、少年のことをバレないようにするならば捨てておくべきだったのではないか、と…。ラストシーンは歌舞伎町ではないと思いますよ。