「【岩井俊二監督独自の美意識、世界観を若き蒼井優さんが、身を持って示した作品。女子高生達の幾何学的なバレエシーンやラストのアリスのクラシックバレエシーンの美しさは比類がない。】」花とアリス NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【岩井俊二監督独自の美意識、世界観を若き蒼井優さんが、身を持って示した作品。女子高生達の幾何学的なバレエシーンやラストのアリスのクラシックバレエシーンの美しさは比類がない。】
■自由奔放なアリス(蒼井優)に振り回されてばかりのハナ(鈴木杏)は、アリスが一目惚れした高校生を尾行するうちに、その彼の隣にいる宮本に恋心を抱く。
高校に進学した二人は宮本の所属する落語研究会に入部し、ハナは宮本との距離を縮めていくが、アリスも宮本に恋してしまう。
◆感想
・ストーリーとしては、女子学生が一人の先輩高校生に惹かれ会っていく駆け引きなどを、先輩の記憶喪失を絡めて描いた作品である。
・だが、今作の魅力は、稀有成る事であるが、ストーリーテリングよりも、アリスという女学生が幼虫から美しき蝶になり過程を、岩井監督ならではの美しきピアノ曲を背景に描き出している点であろう。
<オーディションに落ち続けたアリスを演じた蒼井優さんの、オーディションでのガムテープを足首に巻いてクラシックバレエを踊るラストシーンの美しさは比類がない作品である。>
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