劇場公開日 1997年5月10日

「体当たり演技だけで評価されている」失楽園 りりまるさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0体当たり演技だけで評価されている

2014年7月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

単純

よくない言葉ですが、他のレビューでも見た「サル」という言葉がぴったり当てはまる映画で残念。

わざとなのか、淡々と進むストーリーでねちっこさがありません。
こういう題材だと、女性なら主人公や不倫相手の奥さんに感情移入するものですが、まったくならず、この時点で失敗していると思います。

釈が足りないからか、ふたりが付き合うまでの過程がないのも原因だと思います。
男の仕事環境や女の夫からの態度で、不倫に走ってしまったのだろうけど、そこまで悲惨な状況ではないので、ますますいちゃつきたいだけにしか見えません。

だからこそ淡々と進む、王道的な心情とストーリー展開で、客観的に見たらこうなのかと反面教師になる映画だと思いました。

すべて失ってもふたりで幸せに暮らしていくというという展開はやっぱりないというのもお決まり。
でも、なぜそのラストを選ぶの?追い込まれてないでしょと思います。
美学に仕立てあげてるのが、なんとも腹立たしい。
純愛のように描かれてましたが、これをそう思う人はいるのでしょうか。
制作者の意図は、純愛でしょ、なのか本人たちは純愛と思ってるでしょのどちらなのか分かりません。

主役ふたりの体当たり演技だけが評価されている映画だと思います。

コメントする
りりまる