劇場公開日 2006年1月21日

「今こそは、永遠。」博士の愛した数式 きりんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5今こそは、永遠。

2018年5月28日
Androidアプリから投稿

教師は―、
その教師本人が、どれだけその得意分野に夢中になっているか ―、
その後ろ姿と目の輝きが、弟子を育てると思うのです。

映画は地味なテーマ。でも不思議に飽きさせない。
古来より数学は哲学や美術と一体だったのですね、僕ももうちょっと早くそのワクワク感を教えてもらいたかったな。

友人が数学の教授をしているのだけれど、その彼を夢中にさせた所以をこの映画から想像させてもらえました。おそらく魅力的な先生に出会えたのでしょう。

ほら、劇中、教師になったルートの授業が終わったとき、ひとりだけ席を立てない子がいたね。あれですよ。恩師との邂逅。学問にこころを奪われた瞬間。

「雨あがる」と同じ監督さんでした。
合点がいきました。ドラマチックでなくっても、人と自然は美しい。ありままで世界はいとおしい。この映画はその隠された"数式"を体現した作品です。

あとは、僕自身がかつて老人ホームの職員だったことで、博士と家政婦の関わりを懐かしく共感できたことも収穫。
ホントですよ。今を大事に関わることが永遠のこころの関係なんです、僕も体験しました。

いい映画だった。
今夜は安眠できそうです。

きりん
kossyさんのコメント
2021年2月23日

きりんさん、コメントありがとうございます!
今、領収書がまさしく溜まってる状態です!
同業者は税理士に頼んでる人が多いみたいですけど、コロナのせいで収入が激減して税理士費用も無駄にできない状態。
会計ソフト。いいですね。
その前にパソコンも買い替えどき。
う~む、売り上げより経費の方が完全に大きくなりそう・・・

kossy
セロファンさんのコメント
2021年2月23日

きりんさん
コメントありがとうございます。確かに劇中、一人だけ席を立てない子いましたね。その子の頭の中では数学の世界が正に拓かれようとしていたのかもしれないですね。そう考えると先生との出会いって大きいですね。

セロファン