「昔の俳優さんは体力あったんだなぁ」七人の侍 元祖浮遊人さんの映画レビュー(感想・評価)
昔の俳優さんは体力あったんだなぁ
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んー、長かった。良かったけど長かった。途中休憩があるのが嬉しかった。スクリーン上に「休憩」の字幕が出てBGMが流れて5分、そこから上映中断して5分の計10分、トイレに行って一息ついて上映再開。おかげで中だるみせずに鑑賞することができた。
ウラ話は知らないけど俳優、スタッフみんなで一本の作品を作り上げたというエネルギーが画面を通して伝わってきた。志村喬と三船敏郎、静と動で正反対だがその存在感がスゴい。志村喬は戦を何度も経験し知識も経験も豊富な正統的な武士、三船敏郎は若くぶっきらぼうで危なっかしいが勇気があり力もある百姓出の武士。他の武士たちもそれぞれに魅力的で話を引き立てていた。
最後は百姓&武士側が勝利するが志村喬と数々の戦をともにしてきた加東大介、一番若い木村功の3人以外の他の武士たちは戦死してしまう。「勝ったのは百姓で我々ではない」という志村喬の言葉に考えさせられた。一見貧乏そうに見える農村だが落ち武者狩りで得た鎧や槍、弓矢などの武器、ふんだんにある米や酒。百姓に足りなかったのはそれらを活用できる力の存在だった。七人の侍は百姓にうまく利用されたとみることもできる。志村喬の言葉はその虚しさが込められているように感じた。
タイトルの意味は俳優さんがやたらと走っている印象が強かったから。とにかく皆さんお疲れ様でした。
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