「なんといっても映画館」七人の侍 あっこさんの映画レビュー(感想・評価)
なんといっても映画館
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何度か黒澤映画を挑戦しましたが、いつの間にか、手悪さをしていて、見失う…を繰り返していました。これは映画館で観るものだ…と言い訳をし、あきらめていたところ、なんと上映するとな!!もう、行くしかない!長丁場でありましたが、よそ見をすることなく、夢中で鑑賞しました。途中の「休憩」!!で急いでトイレ!ありがとう。
さて。志村喬。こんなシブいおじさんがいたんてすね〜三船さんの青い感じも勢いがあってよかったですね。弱々しい村人おじさんもよかった。
なんといっても馬!!あれだけの数を全力で走らせる、乗りこなす技術、切られて落馬、映像のイメージと綿密な撮影計画。村人!!ぞくぞくと出てくるあの数、これぞ群衆の動き。向こうからどんどん近づいてくるのが、ず〜っと見えている映像。ドキドキしました。
最後の終わり方も好きです。全員勝者ではなく、亡くなった侍もいて。そして、村を守られた村人にとっては、また戦いなど侍など必要ない日常がかえってきていることが、描かれていて、きれいごとではない普通の日々で終わっているところです。
スタッフも同じ思いで準備をし、撮影しているのでしょう。もうコレくらいでいいんじゃないですか〜では完成しなかったと思います。黒澤明という男の強烈な魅力で、出演者、スタッフを引きつけて突き進んだのでしょう。人を一つに束ね、一つの大作を作る黒澤明監督の偉大さに圧倒されました。
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