劇場公開日 2000年11月3日

「【中国武侠映画の面白さを世界に知らしめた華麗なワイヤーアクション作品。デビュー作”初恋のきた道”で清楚にデビューしたチャン・ツィイーのラブシーンに中国男性達がスクリーンに釘付けになった作品でもある。】」グリーン・デスティニー NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【中国武侠映画の面白さを世界に知らしめた華麗なワイヤーアクション作品。デビュー作”初恋のきた道”で清楚にデビューしたチャン・ツィイーのラブシーンに中国男性達がスクリーンに釘付けになった作品でもある。】

2025年4月17日
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■宝剣グリーン・デスティニーの遣い手として名を馳せる剣豪リー・ムーバイ(チョウ・ユンファ)は、続く抗争に嫌気がさし、剣を捨てることを決意する。
 そして、グリーン・デスティニーを北京のティエ氏(ラン・シャン)に届けるよう、女弟子のユー・シューリン(ムッチャ若いミシェル・ヨー)に頼む。だがその夜、屋敷に何者かが忍び込み剣を盗まれてしまう。その剣を盗んだのは一見御淑やかだが、剣術に優れた臨家の娘イェン(チャン・ツィイー)だった。

◆感想

・序盤からワイヤーアクションを使った剣劇が凄い。後年のワイヤーアクションより、動きが滑らかな気がする。故にイェンの激しい剣劇が優雅な風合を持っているのである。

・イェンの面倒を長年してきた碧眼狐(チェン・ペイペイ)が、文盲である自分の技を彼女が上回ったと知らされた時の、嫉妬の表情。イェンを演じたチャン・ツィイーのちょっとイジワルそうな顔が、キュートである。(オバカ)

■今作の見所は剣劇だけでなく、自分を攫った野盗のロー(チャン・チェン)と、イェンとの恋と、リー・ムーバイを慕うユー・シューリンの儚い恋の二本立てラブストーリーである。
 当時、新人だった私が中国出張に行った際に、映画好きの現地マネージャーと夕食を取っていた時に彼が言った言葉は忘れ難い。
 現地マネージャー:”チャン・イーモウ監督が、コン・リーの後釜として発掘した純情可憐なチャン・ツィイーに、ラブシーンをさせるなんて、アン・リー監督はヒドイ人です!”
 私:”でも、観ちゃったんでしょ?”
 現地マネージャー:”ハイ・・。若かったので、スクリーンに釘付けでした・・。”

<今作は、全編に亙り激しい剣劇を盛り込みつつ、優雅な風合を最後まで醸し出している、中国武侠映画の面白さを世界に知らしめた華麗なワイヤーアクション&ラブストーリー作品なのである。
 中国の男性達が、今作のチャン・ツィイーの優雅だが、激しいラブシーンにドキドキしたという(NOBU調べ)作品でもある。>

NOBU
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