「碧名剣‼️」グリーン・デスティニー 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)
碧名剣‼️
アン・リー監督が描く武侠映画‼️中国映画特有の文化だった武侠映画を世界仕様にバージョンアップし、大衆化した名作‼️盗まれた名剣を取り戻す戦いと、二組の男女のロマンス‼️屋根の上をぴょんぴょんと飛び回り、壁を駆け上がり、宙を舞い、水の上を滑るように渡っていく‼️まるでバレエ‼️これぞ武侠映画‼️ワイヤーワークを駆使した演出は、観ている我々の心をもワクワクと躍らせてくれます‼️とんでもない暴れん坊のヒロイン・イェンに扮したチャン・ツィイーが魅力的‼️食堂で多数の男どもを次々と倒していくシーンはホント痛快ですね‼️シューリンに扮したミシェル・ヨーも落ち着いた佇まいの中に、芯の強さと美しさを併せ持ったキャラクター‼️そんなイェンとシューリンの対決シーンも女性同士ならではの美しさに満ちた名場面だと思います‼️でもやっぱりチョウ・ユンファ‼️ちょっと前まで横っ飛びしながら二丁拳銃を乱射してた彼が、剣術の達人リー・ムーパイに扮し、名剣「碧名剣(グリーン・デスティニー)」を振るう‼️全身から漂う威厳と達人オーラがハンパなく、ハマり役だなぁと思わされました‼️そんなイェンとムーパイの2人が竹林の中で戦うシーンはお伽話のような、一幅の絵巻物でも見ているかのような美しさ‼️陶酔です‼️そして、アン・リー監督ならではのキメ細かい人物描写が光るロマンス‼️イェンと盗賊の首領ローとのロマンスは、若い二人ならではの情熱的で激しい恋‼️対するムーパイとシューリンの大人の愛‼️長年の戦いに疲れたムーパイは、引退して残りの人生をシューリンと共に生きることを決意‼️名剣を盗んだ宿敵・碧眼狐(ジェイド・フォックス)の毒針にムーパイが倒れた時の、シューリンがムーパイの身を案じ取り乱す様が感動的‼️シューリンのムーパイへの愛の深さが伺いしれます‼️そしてムーパイの最期が近づいた時の二人のキス‼️じーんときてしまいました‼️そんな二人の姿を見たイェンは、親が決めた結婚を捨てローと共に生きる決心をする‼️そしてラスト、自由を求めたイェンの "飛翔" ‼️このシーンのチャン・ツィイーは素晴らしい美しさでした‼️ちなみにムーパイの宿敵・碧眼狐を演じたチェン・ペイペイという女優さんは憎たらしい宿敵ぶりを発揮してくれていますが、60年代の中国で "武侠影后" と呼ばれた武侠映画の最強ヒロインだった人‼️今作からは想像もつかない美しさがキン・フー監督作などで観る事が出来ます‼️必見‼️