「十代のスカヨハを拝む眼福」ゴーストワールド La Stradaさんの映画レビュー(感想・評価)
十代のスカヨハを拝む眼福
おためごかしのウザい世の中を十代の女性二人が軽やかに切り裂いて行くお話かと思っていたら、彼女らの足許からせり上がって来る現実と言う名の水は冷たかったという苦いテイストの作品でした。無理な解決などつけない妙にモヤモヤする後味に「お~い、この気持ちを何とかしてくれよぉ」と言いたくなりました。あのバスは一体どこに行くのだろう。
主人公はこの二人の女性なのでしょうが、「Nobody loves me と思いながらも、若い人の輪に無理して馴染もうとは思わない古いブルースのレコード・コレクターの中年男」こそが僕には本作の中心でした。どの年代でこの映画を観るかで受け取り方がちがうのかな。
でも、十代のスカーレット・ヨハンソンの姿を拝めただけでも眼福でございました。
2023/11/30 鑑賞
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