「カッコカワイイ、イーニドに三十代でも憧れる」ゴーストワールド ひでぼーさんの映画レビュー(感想・評価)
カッコカワイイ、イーニドに三十代でも憧れる
ポスターに惹かれ、良さそうと思い鑑賞。
序盤はクセの強さにとっつきにくいが、それが突き抜け、とことん貫かれてて、さらに視覚的にも楽しく、ワクワクしてくる。
イーニドの思春期ならでほの、俗世を否定し自分を肯定するとがった姿は大人になった男の自分でも憧れる。大人になったから?
とがりでもあり、強がりでもある、そんな彼女が直面する人間関係のトラブルによって、乙女な部分が垣間見え、微笑ましくなる。印象的なファッションと奇抜な芸術の数々、まるで、別世界にいるような映画体験であった。
最後の展開には正直びっくりしたが、観客の体験、締めとしてはこれしかない、ともおもえてくる。
イーニドのジリリリと鳴るサイバーな電話と、シーモアのレトロな電話の対比がサイコーである。
2023年劇場鑑賞111本目
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