「エドの純粋さが心に突き刺さる、美しく儚い王道の悲恋…。」シザーハンズ ともさんの映画レビュー(感想・評価)
エドの純粋さが心に突き刺さる、美しく儚い王道の悲恋…。
2022.55本目
観てから30分くらい大号泣。
世の中はキラキラしててカラフルで綺麗にみえたけど、実際は汚かったねぇエド😭
エドの心が綺麗過ぎて、純粋無垢だからこそ、人の悪意に耐性がなくて、、、
報われない世の中を呪いたくなった😭
エドのそのままを受け入れてほしいけど、やっぱりうまくいかない。
「周りとは違う人」に対して、最初は「ユニーク」としてうけいれられても、少し違和感を感じたり害性を感じたら排除しようとする、そんな昔ながらの社会を生々しく描写している気がした。
社会のあり方や町の人々の反応は全部否定できないけど、現実を見せつけられたような気がしてただただ悲しい。
彼の小さな世界の中に、大事な場所ができて、友達だと思っていた人たちに、大切な人たちに誤解されて、気持ちを想像するともう耐えられない😭
エドを持ち上げて持て囃していた人たちが、手のひらを返していくのは、やっぱりか、という気持ちもありつつも、見たくなかったなぁ😭
前半の、街での日常が微笑ましくて、エドの優しく愛おしい仕草にいやされて、だからこそ後半の展開が効いてきたんだと思う。エドへの感情移入がハンパではない。
映画の全体として、
・現実でありながら昔話であるかのような不思議な雰囲気が良かった。随所でのティムバートンみにちょっと笑ってしまったり。(オープニングやお城の雰囲気、謎のクッキー工場の描写等)
・昔話のような雰囲気があるのに、現実の生々しさや人間の嫌な部分をこれでもかと描写しているのが良かった。
・女優さんが美しかった。
・最初の語りと最後の語りの繋がりが、美しい構成だった。伏線回収も綺麗だった。
・カラフルな街と、モノクロの城と雪…絵としての、意味としての対比が美しかった
・愛しているけれども傷つけてしまうから別れる…王道でありながらも美しく儚い悲恋…。心に突き刺さりました…。