四月物語のレビュー・感想・評価
全29件中、21~29件目を表示
やっぱり岩井俊二だー
映画の男性主人公はただ最後の十分ほど出ていた。
今まで見た岩井俊二作品よりさらにマイペースな映画だった。
何かを表現したかというと、
女の恋心ってゆうか、片思いの気持ち?
が、
最初から長〜い幅を使って(映画全体短いからそんな長くもないか、)全然観客に意味わかんない映像を見せている。
当然画面は美しい。
だが意味不明。
揺れるカメラで撮るのもそんな効果的ではないと思うし、逆に違和感あるシーンになる。
例えば最初に卯月の視線を見せかける送別のシーンも、なんだか変な感じしかない。
唯一大学が始まるところの賑やかなキャンパスを撮ったのはいい感じ、BGMも新しい大学の雰囲気を出した。
岩井俊二ってさ、画像が美しくしても、カメラが揺れるにしても、やはりこういう形式上のことを意識すぎじゃありません?
光照らしてるところとか、眩しいと言ってもいっぱい見るとあんまり好きじゃない。
特にこの映画前半ほぼ内容なし。
劇的なシーンもないし、全体に物語の発展にとって一体いくらどこで役に立ったか?こっちも明確できない。
ほかの岩井俊二映画はいいけど、この映画だと形式ばかり重視っていうか、形式優位になって本末転倒になる気がする。
確かに映画はただ物語るのじゃダメだけど、本当に監督は何を言いたいかについてちゃんと編集などではっきりしないと。
で、この映画ははっきりしたいことが曖昧。
その片思いの気持ちを観客に伝えるだけと言ったらもうつまんないしか言えない。
唯一覚えたシーンは渡辺誠一が演じるその先輩が雨の日に破れてない傘を見つけ出そうところ。
多分今まで見た岩井俊二作品の中で一番好きじゃないやつ。
ここで指摘したいのは、やはり外国人にとっての岩井俊二は「日本」を伝える映画を作っていること。日本人や日本のことに親しむ外国人だとこの辺に完全に好感を持たない。
もちろん松たか子の演技にも文句なし。
若いって素晴らしい。
初々しい松たか子が桜満開の映像と共に観られるお宝の一品。
冒頭で上京する彼女を見送るのが本当の松たか子ファミリー
というのが微笑ましかった。純粋に大学生活が描かれていく
のかと思いきや、あ~そういうことね(^^;と、その動機のどこ
が不純なのか私にはサッパリだが、大好きだった先輩があの人
というのが何よりの衝撃(爆)これぞ時代!いいな~若いって。
出た!岩井俊二
ストーリーない系苦手
大学進学で4月に上京する若者の日常をスナップする。先が気になる展開がほとんどないため見ていて飽きて苦痛だった。
松たか子が初々しくて可愛らしかったけど、それだけではつらい。
感受性。
始まりの予感
何か初めてのこと、やりたかったから。
映画「四月物語」(岩井俊二監督)から。
そうそうこんな感じだったなぁ、が鑑賞後の私の呟き。
私の場合、静岡から東京だったけれど、
それでも親元を離れ、ひとりで生活をした経験が、
今の自分にとって、どれだけプラスになったかわからない。
映画初主演の「松たか子さん」演じる女子大生だったので、
余計にドキドキしながらメモをしたのだが、
故郷・北海道から(へ)電話のシーンがアンテナに引っかかった。
少し落ち着いてから、東京での学生生活の様子を訊かれたのか、
それとも「何かサークル入った?」と問われたのだろう。
「釣り」と一言、(たぶん相手は、予想以上に驚いたようだ)
「変?そうかな・・」と彼女は続け、気になる一言を呟く。
「何か初めてのこと、やりたかったから、いいかなっと思って」
そう、せっかく環境が変わったのだから、
今までに経験したことのないことをやってみたい、と思う気持ち、
35年以上前の大学生当時の私が感じた
「(大きな)不安と(大きな)期待」が入り混じった感覚を
うまく表現している台詞だと思った。
冒頭の「松本家、総動員でお見送りのシーン」や
「花吹雪の中の花嫁に傘を差すシーン」など、
クスッとしてしまうシーン、感動シーンが満載だった。
「四月物語」で主人公が「卯月」という名前だったり、
「信長は生きていた」という時代劇の配役で、
「カールスモキー石井」さんが「軽相撲紀伊石井」だったり、
映画でけっこう遊んでるなぁ。
全29件中、21~29件目を表示