「ネバー・ギブアップ‼️ネバー・サレンダー‼️」ギャラクシー・クエスト 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)
ネバー・ギブアップ‼️ネバー・サレンダー‼️
この作品は偉大なるSF映画‼️偉大なるパロディ映画‼️偉大なるファンダム映画‼️そして偉大なるスペース・オペラ‼️そしてそして、素晴らしき愛の映画‼️放送終了から20年経った今もカルト的人気を誇るSFドラマ「ギャラクシー・クエスト」。すっかり落ちぶれた出演者たちは、イベントのサイン会で日銭を稼ぐ毎日。しかしそんなTVドラマを宇宙の彼方で視聴したサーミアンと呼ばれる異星人たちが、彼らを本物と勘違いし、「自分たちの星を侵略者から守ってほしい」と懇願してきたからサァ大変。本物と間違えられた彼らは、宇宙の彼方へと赴くことになるが・・・‼️この作品は紛れもなく「スター・トレック」のパロディです‼️「スター・トレック」が「ギャラクシー・クエスト」‼️エンタープライズ号がプロテクター号‼️トレッキーがクエスタリアンへ‼️独断で言わせてもらえば本家よりも映画として遥かに良く出来てると思う‼️まず物語の構図‼️侵略される自分たちの星を救うために、外部から助っ人を雇う‼️まさしく「七人の侍」‼️そして個性的なキャラ達‼️ドラマ内とは正反対にジコチューでまったく信用がない船長ジェイソン。ドラマ内での役割と容姿に不満な紅一点グエン。ドラマ内でのトカゲ頭のエイリアンという設定と、間抜けなセリフにウンザリしているイギリスの名優アレクサンダー。ドラマ内では子供だったが、今やすっかり大人の操縦士役トミー。ドラマ内では殺され役専門だったガイ。俳優たちを本物と信じて疑わないサーミアンのマセザー。アレクサンダー演じるドクターラザレスを尊敬しているサーミアンのクエレック。そして「ギャラクシー・クエスト」の熱狂的ファンである少年ブランドンなどなど。始めは恐怖で震えていた俳優たちが、侵略者サリスによって苦しむサーミアンたちの姿や、自分たちを信じて疑わないサーミアンたちの姿に、次第にその気になって輝いていく姿がホントに魅力的‼️トミーが "本物" のプロテクター号を動かすときのヒヤヒヤ感、その気になってサーミアンたちに指令を下すジェイソンのおかしさ、本物のスペースバトルにあたふたする俳優たちの姿も、いちいち微笑ましい‼️中でも自分を慕っていたクエレックが犠牲になった時、あれほど嫌悪していたセリフ「トカゲヘッドにかけて、この復讐は必ず果たす!!」とともにヒーローとして敵に突っ込んでいくアレクサンダーの姿は感動的‼️泣かせるぜ、アラン・リックマン‼️そして宇宙船の構造を知らないジェイソンが、発信機でブランドンに助けを求めるくだりも、理想的なファンダム映画の姿ですよね‼️誘導性の地雷を引き連れサリスの宇宙船に突っ込むスペースバトルも、本家や「スター・ウォーズ」にも勝るとも劣らない迫力です‼️そしてブランドンたちによるロケット花火に誘導されて、宇宙船で不時着した場所はイベント会場‼️ボロボロに傷ついた俳優たちがステージに上がる中、サリスが姿を現し、ジェイソンが前転しながら光線銃で見事にやっつける‼️これを見たイベント会場のファンたちは大熱狂‼️ホントに素晴らしい‼️今まで自分のことしか考えなかったジェイソンが、他のメンバーたちもステージに上がらせ「ギャラクシー・クエスト」を祝祭する‼️見つめ合うジェイソンとグエンのキスに、嬉しさのあまりファンたちも卒倒‼️そして影の功労者であるブランドンたちへ敬礼‼️ホントに胸アツです‼️そして勇壮なるテーマ曲とともに「ギャラクシー・クエスト」映画化決定‼️そこにはお馴染みのメンバーに加え、ドラマでは殺され専門の脇役だったガイがクルーに昇格し、ポーズを決める姿があった‼️あぁ、なんて感動するんだろう‼️出演者や製作者を始め、この作品に関わったすべての人たちが愛おしい‼️この作品は「サボテン・ブラザーズ」と似ているとよく言われていますが、「サボテン・ブラザーズ」や本家「スター・トレック」にはこんなエモーショナルさはなかったと思います‼️この作品は観る者に愛と勇気と笑いを与え、そしてチョットだけを背中を押してくれる名作‼️たくさんの人に観てほしいですね‼️ネバー・ギブアップ、ネバー・サレンダー‼️