劇場公開日 2004年10月16日

エクソシスト ビギニング : 映画評論・批評

2004年10月16日更新

2004年10月16日より丸の内ルーブルほか全国松竹・東急系にてロードショー

意外にも真っ当な正調オカルト映画

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当初の監督ジョン・フランケンハイマーが製作準備段階で病死(享年72)し、メリン神父役のリーアム・ニーソンがスケジュールの都合で降板したこの企画、ポール・シュレイダーが監督を引き継ぎ、「T2」のウィリアム・ウィッシャーの派手な化け物映画だった脚本を、作家のケイレブ・カーが心理ホラーに書き直して完成させたが「怖くない」という理由でボツ。そして、レニー・ハーリン監督が新人アレクシ・ホーリーの徹底的に改稿した脚本で初めから撮り直した“いわくつき”の作品だから、興味津々。

第1作「エクソシスト」でマックス・フォン・シドー扮したメリン神父の若き日を、同郷のステラン・スカルスゲールドが演じ、悪魔バズズとの初めての対決を描く“エピソード1”は、第2次大戦後まもない英領東アフリカ(後のケニア)で発見されたビザンチン帝国時代の教会遺跡を舞台に、伝奇的な悪魔憑きの恐怖と共に、メリン神父が戦時中の事件を契機に失った信仰を取り戻す経緯が語られ、「エクソシスト」の冒頭、25年後のイラン遺跡のシーンに繋がって違和感がなく、意外にも真っ当な正調オカルト映画で悪くない。なお、シュレイダー版は、DVDに特典映像として収録されるそうなので、見比べるのが今から楽しみ。

高橋良平

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