「現代では作れない映画」エコール イオナさんの映画レビュー(感想・評価)
現代では作れない映画
何気なく配信をうろうろしていたら、どこかで見覚えのある映画を見つけました。
2006年発売のドール雑誌「Dolly Bird」に載っていたこの映画「エコール」
当時は配信はもちろんなくて、上映してる映画館も少なかったので、スルーしてた映画でした。
雑誌の中では、人形作家の陽月さんの球体関節ドールで5人を再現してるものでした。
映画の中に出てくる少女達が着てる服は「アニエス・ベー」がデザインしたものらしくて、同じものが人間用にも販売されてたようで、載ってました。
少女達は年齢毎にリボン🎀の色が変えられていて、真っ白な服を着て、まるで本当にドールみたいでした💕
特に最年長の紫色リボンのビアンカと、青いリボンのアリスが可愛かったですね。
原題が「innocence(イノセンス)」でロリータ好きにはたまらない雰囲気です✨
さて映画の感想ですが、全編フランス語です。
原作はドイツの劇作家、フランク・ウェデキントが100年以上前に書いた小説「ミネハハ」らしいです。
原作と本筋は変わらないらしいですが、よくわからない映画でした💦
少女がどうやって選ばれて、連れてこられるのか?
なぜ外界から遮断して、こんな事をしているのか?
イノセンスと言う題から、大人になってしまうと汚れてしまうのから、卒業していくのか?
本当に意味不明でした。
少女の成長を、生物の蝶が🦋サナギから羽化して、外に飛び立っていくことに例えて、「交尾する相手を見つけに行く」と言っていたのは、少し気持ちが悪かったですね。
それとドールぽくて可愛い🩷と思って観てる分にはいいのですが、少女の肌の露出も多く、ロリコン映画なのかな?と思うと、気分が良いものではないです。
20年前の製作作品なので、現在同じものを作るとなると難しいかもしれないです。
この映画からは、女は純粋無垢がいいという、女性蔑視みたいにも感じられました。
鬼才監督とされていたギャスパー・ノエの妻が「エコール」の監督なので、なんか納得という感じです。
観る人によって感じ方が変わるような気がします。