「不愉快な作品」エコール 弐番さんの映画レビュー(感想・評価)
不愉快な作品
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人は思考を凝らせ、趣向を凝らす。
今作においては皆無。
二歩ほど遠回りした表現で写すのみだ。
噴水、手袋、溺死。
学生監督の自主制作かなにかなのか?
監督は恐らく少女の無垢さ、美しさを表したかったのだろう。
枝のように伸びる四肢を写し、裸体を写し、くすぐりあいを写す。
それは果たして本当に必要だったのか。
別の表現はあったのではないか。
様々な疑念が過る。
なによりも子供を性的に撮影するその感覚に、個人的であるが嫌悪感すら覚える。
必要とあれば子供の裸だって撮さなければならないだろう。
だが、前述の通り今作は必要性を感じさせないものばかりだ。見事に目的と手段が入れ替わっている。いや、入れ替わっていても面白ければいい。ところが、まるで、面白くない。延々と写される少女の裸体とレオタード。
これじゃあ、児童ポルノだ。
児童ポルノを見せつけられた気分だ。
これを持上げる人の気持ちが知れない。
タブーを犯したから、雰囲気がいいから、子供たちの美しさと儚さを描いたから、なんでもいい。どんなに美しい理由があれども、描かれているのは裸体である。少女の、裸体だ。
では星二つの理由はなにか。マリオン・コティヤールのレオタード姿が良かったのである。
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