「【”甘い話しには裏がある。”今作は、弁護士の卵が破格の条件で契約した法律事務所の闇に気付き、暴いていく様をスリリングに描いた作品である。】」ザ・ファーム 法律事務所 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”甘い話しには裏がある。”今作は、弁護士の卵が破格の条件で契約した法律事務所の闇に気付き、暴いていく様をスリリングに描いた作品である。】
■法律学校を優秀な成績で卒業したミッチ(トム・クルーズ)は、メンフィスにあるランバート法律事務所から内定を受け取る。
他の事務所とは比較にならない好条件を提示され、彼は大喜びで就職する。
が、その事務所には謎の死を遂げた弁護士が多数いたことが徐々に判明し、ミッチは事務所の裏の顔を知ることになる。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・今作では、ミッチが就職した法律事務所が実はマフィアのモロルト兄弟の不正にかかわっている事が徐々に分かるのだが、では何故にランバート事務所はミッチを獲得したのかや、彼がFBIと法律事務所と、刑務所内にいる兄レイ(デヴィッド・ストラザーン)と掛け合い、彼を釈放させた経緯の描き方が、やや粗い。
・ランバート法律事務所の、ミッチの教育係のエイヴァリー・トラーを演じたジーン・ハックマンの、やや苦悩しつつも自らのミッションを実行しようとする姿などは、面白かったのだが、どうも脚本が上手くないのではないかな?と思うシーンが幾つかあったかな。
■個人的に驚いたのは、ソウシリーズのトビン・ベルが、殺し屋として登場する所かな。昔から無表情な顔が怖いが、彼が俊敏に走っていると何だか不思議なモノを観ている気がしてしまったな。
<中盤までは、ミステリアスな展開が面白かったのだが、それ以降は端折った感が合った感が拭えなかったかな。
伏線回収も、気持ち良く行っていないしなあ。特に事務所がドップリと関係していたモロルト兄弟が再後半にチョロットしか出て来ない所や、大物感がない所がちょっと気になったかな。
けれども、若きトム・クルーズの魅力や前半の妻アビー・マクディーア(ジーン・トリプルホーン)と好待遇に喜ぶさまから、徐々に不安に駆られて行く様と、それでも二人が困難を克服して、新たなる生活を始めるラストは、ナカナカでありました。>