ザ・コミットメンツのレビュー・感想・評価
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もっともっと脚光を!!
先日の参加した超映研のDay2で紹介されてた作品✨
まさかの『Blue-ray発売記念の限定上映』とめちゃんこタイムリーな情報を知り、いざヒュートラへGO!
いや〜良かった✨本当に良かった✨
ちょっと暗め重め静かな映画が多かったからこの作品の逆行く感じが救いになったー💜
ダブリンの労働者の魂の叫びを奏でるバンド。
まぁ、それだけ聞くと抑圧された制約のある階級、ダブリンのどんよりとした気候や街並み、実はコレも暗く重いのでは?と少々思ったけど、実際にはソウルフルな音楽をビバヒルのよぉに(←例えが古いな😅)恋愛内輪揉めでぐちゃぐちゃしながら成長してゆく20代若者の青春群像劇だった!!
最近音楽好きな人にいろんな音楽の『聴き方』を教えてもらっているから以前と比べて音楽映画の楽しみ方が変わった気がする💕おかげで映画全体の楽しみ方がシナジー波及で倍々に楽しめるようになったというオマケ付き✨
自分的にはマジヤバ体験ヾ(*´▽`*)ノ
コレまでに三手きた音楽映画(ジョン・カーニーとか)を再観すべきタイミングかも❤ ❤ ❤
知らなかった名作
教えてくれた友人とサントラ聴いた時にカッコいいとは思ったけど、作品観て音楽とピッタリとハマった!
次々と集まる仲間とガチャガチャと準備する。
ワクワクと同時に演奏がはじまり歌がはじまると驚くほどカッコいい。
メンバーの背景を描きながら進んでいくが、音楽や役者で活躍してるメンバー役の俳優たちの現在をチラチラとネットで検索すると、まるで今でも続いているドキュメンタリーみたいに感じる。
ONCEで切ないミュージシャン役だったグレン・ハンサードが出ていて更に現実味を帯びて、不思議な感覚に落ち入るのでした。
We skipped the light fandango
ダブリンの若者がバンドを組み成功し、最後喧嘩別れみたいになる話で、どこの世界にでもありふれたストーリーなのだろうけれども凄く好き。2回観に行った。同じ映画を同じ映画館に観にいったのはこの作品が初めてだった。
唇のジョーイが、ディーンにサックスを指導する時に女の乳首を思い浮かべてみろって言う。俺の場合はジーナロロブリジーダだって言っうんだけどディーンが若僧過ぎて知らない。じゃ俺はキムベイシンガーだって言うんだけど、今度はジョーイが年寄りだから知らない。あの場面いい。
脇役だけどプレスリー好きのジミー父にも笑う。エルヴィスはケイジャンじゃないぞ!とか。イギリス/アイルランド映画の父ちゃん役は他でも何作か演じてる。
練習してコーラスどんどん息があっていくようになるのが最高に良い。
最後めちゃくちゃになっちゃったけどウィルソンピケットきてたし、惜しまれるラスト。もっと早くきてよっていう。
凄いハマってしまいソウルミュージックにもハマってサントラの1と2と、メンバーが個別に出してるCDも買い集めてた。
散り散り
ジミーが中々の男前でスタイルも格好良いのにバンドを率いるマネージャー、これでボーカルや楽器が弾けていたら最高。
バンドの人気も上々に皆、退屈凌ぎが如くチームワークはバラバラに一瞬の出来事に終わる潔さが気持ち良い。
時代背景やそれぞれの事情、メンバー同士のイザコザなどは関係無しに、とにかくステージをこなしライブを楽しむ、本作の音楽にハマれないと観ている側はキツいかも?
良さも分からず?知識も無いまま背伸びして観に行った小学生の自分以来、久々に鑑賞。
日之出会館内劇場にて。
若者達の危うさ
終始ドキドキしてしまった。貧困にあえぐダブリンの若者達が何かしでかすのでは、と。
まぁ、とにかくしっちゃかめっちゃか(古い)なんだけど、なんとか初ギグにこぎつき、どう終息するのかと思いきや、そうかそうかと。(笑)
若気の至り?青春の1ページ?的な作品も悪くないかな。
あんな風に人とぶつかりながらも何か出来たというのは羨ましいなぁ。
それにしてもジミーは…歌うのかと思いきや、マネージャー。よくみんなついてくるものだな、と。小さな新聞記事を見てたくさんやってくる、というのも古き良き時代を感じた。
※ジミー岡田将生に見えて仕方がなかった(笑)
さすがアランバーカー監督
手際良くまとまっている
初老のトランペッター役以外ほぼ全員がロケ地ダブリンの素人
彼ら彼女らに映画の神様が降りてきて輝いていくのがハッキリわかる
黒人は一人も出てこない
それでもブラックミュージック好きも納得できる出来栄え
白人が何故にソウル?
劇中にこんなセリフがある
アイルランド人は欧州の黒人だ
ましてやダブリン生まれだ
胸をはって俺達は黒人だといおう
ソウルはセックスのリズムだ
工場のリズムでもある
労働者階級の音楽なんだ
本作の17年後
アメリカでキャデラックレコードという映画が製作される
ビヨンセがエタジェームス役ででてくる
この映画のラストシーンは、ブルースの全盛期をとうに過ぎたマディウォーターが、ロンドンに呼ばれ飛行機から降り立つシーンで終わる
その大スターを迎えるような歓迎にたまげる
そのシーンに本作はつながっているのだ
本作はただの青春物語の映画では終わらない
ソウルミュージックは人種を超えて、大陸を超えて、時間や世代を超えて、クロスオーバーして行くのだ
それを訴えているのだ
這い上がれ
田舎の若者がバンドを組んで成功を夢見る話
12人もバンドメンバーが居てごちゃごちゃしそうだが、主人公を中心に上手く配置されそれぞれわかり易く個性もはっきりしていた。
演奏力、歌唱力、演技力どれも最高。
それもそのはず全員がオーディションで選ばれた実力者、歌の場面では思わず聞き入ってしまう。
ダブリンのくすぶった生活から抜け出すためにもがく主人公と音楽以外では繋がれない仲間たち、個性的なメンバーをまとめてバンドを続ける大変さをじわじわと描いている。
下町の緩い雰囲気と出口の無い生活、どの国でも共通なんだと思った。
音楽映画でお気に入りは「シング・ストリート」であったが完全にこの映画の子供版だろう。
恋に音楽に不満な生活に全力で挑む青春、見ていて心地いい映画だが、先に「ザ・コミットメン」を見てしまっていたら印象も違っていたかも知れない。バンドも生活も上手くいかない、だからくすぶってもがいているんだ、そんな現実感が本作ではしっかり表していた。
成り上がりの話も楽しいし夢があっていいが、そんな一握りの成功者より、成功を夢見る大多数の者たちに寄り添った本作は今を足掻く全ての人に勇気と共感を与えてくれるのではないだろうか。
劇中セリフより
「負け犬だと言わないためだろ」
現状から抜け出すには何があっても諦めない事
今の生活不満だが行動を起こしても何も変わらない。でも何もしなければ変化は起きない。挑戦を辞めない事が一番大切なのだと思う。
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